『ダマスカス』@ヒューマントラストシネマ渋谷(18/12/05(wed)鑑賞)
本日の映画『ダマスカス』@ヒューマントラストシネマ渋谷に劇場入りしました。ISISに包囲された都市から避難民を救出して離陸した輸送機内で、難民に混じっていたISISテロリストとパイロットの息詰まる対決が始まる…という「イラン映画」。初イラン映画がこういうのでいいのか、と言う(^^;; #fr18_n
— 義忠@夏コミ申込み中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2018年12月5日
『ダマスカス』観終わりました。内戦下のシリアで、困窮する市民への補給物資空輸で活躍するイラン空軍の父子鷹……歴戦の父司令とパイロットの息子。包囲下のパルミラに遺された貨物機を操縦すべく現地に送り込まれるが……というお話。さすが隣国だけにISISの理解度が西側より深いな(^^;; #fr18_n
— 義忠@夏コミ申込み中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2018年12月5日
『ダマスカス』:まずシリア内戦に対するイランの立ち位置に触れておくと、ロシアとともにシリア政府側に肩入れしてて、ISISの台頭とともに軍事介入の度合いが深まり、正規軍の士官や将官クラスにも結構な損害を出してます。まぁ、ISISがイラクにいた頃から、宗派的に不倶戴天の敵だからな…。#fr18_n
— 義忠@夏コミ申込み中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2018年12月5日
『ダマスカス』:そんなわけで、イラクとISISの付き合いは長く、それだけに理解が深い。この映画でもISISは悪鬼羅刹な敵役なんだけど、内部構成がバラバラ(ISIS化した現地部族や中央アジア組、西側から来た聖戦士たちが混在している)で、隙を見せると主導権の奪い合いになるとか。#fr18_n
— 義忠@夏コミ申込み中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2018年12月5日
『ダマスカス』:小型のWEBカメラ(GoPro?(^^;;)やドローンカメラなど映像技術に長けて、テロや軍事作戦と映像演出が一体化しているとか…。いや、これらはドキュメンタリーや報道としては結構前から知られてたことだけど、西側ではここまでドラマに落とし込めた作品はあまりないんじゃないか。#fr18_n
— 義忠@夏コミ申込み中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2018年12月5日
『ダマスカス』:いや、この映画に比べると、ハリウッド映画や中国映画なんかでのISISの扱いはもっと記号的で雑な括りで、個々の構成員ごとに立ち位置や動機が違うとこまで踏み込めていない。まあ、その必要も感じてないからだろうけど、その辺の分解能の違いは非常に興味深いですね。#fr18_n
— 義忠@夏コミ申込み中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2018年12月5日
『ダマスカス』:映画自体は、イリューシンの大型輸送機(イラン空軍機?)からロシア空軍のスホイ戦闘機まで、出し惜しみなく機材が投入されて、眼福眼福(^^) その割に、別に主人公のイラン空軍パイロットが無双して活躍するわけでもないので、プロパガンダ臭は薄めです。#fr18_n
— 義忠@夏コミ申込み中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2018年12月5日
『ダマスカス』:というか、冒頭から身重の奥さんを残して出征してきたらしく、スマホのビデオレターで義母から詰められてる(^^;; パイロット仲間とSMSしてたり、機内でタブレットでナビしたり、イラン辺りでもこの辺のデバイスは当然のように出てくるなぁ(回線どうしてるんだ、とか思うが)。#fr18_n
— 義忠@夏コミ申込み中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2018年12月5日
『ダマスカス』:お話の構成も、前半と後半のハイジャック犯が違う(どちらもISISではあるんだけど(^^;;)とか、それで出自が違うので凶暴さの方向性が違うとか、その辺の流れでISIS構成員の「個性」を描いてゆくのは面白い。彼らがISISを描く時、こういう「個性化」が必要なんだな……。#fr18_n
— 義忠@夏コミ申込み中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2018年12月5日
『ダマスカス』:あと小ネタ的には、パルミラから避難民を乗せて脱出する際、シリア軍人が数十年も拘束していた反体制活動家の老人たちを連れてくるんだけど、その扱いが酷いと別の(まともな)シリア軍人が怒るシーンがあるんだよね。この辺は観客であるイランの市民感情に即してるのかな。#fr18_n
— 義忠@夏コミ申込み中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2018年12月5日
『ダマスカス』:本筋とそんなに絡むわけでもないこんなシーンをわざわざ入れてくるのは、シリアと同盟関係であっても、その価値観すべて一致しているわけではない(特に非人道的な面は)とエクスキューズのつもりなのか。と、全編至るところに興味深いポイントが散りばめられていて、飽きない。#fr18_n
— 義忠@夏コミ申込み中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2018年12月5日
『ダマスカス』:普段触れることの少ない国の映画なので、何もかも新鮮ではあるし、同時に親子の情の深さや、理不尽な暴力への怒りは、私たちと等しく彼らも抱くのだと知ることは大切なことです。その理解を得るのに、こういうジャンル映画って、一番向いてると思うんですけどね。#fr18_n
— 義忠@夏コミ申込み中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2018年12月5日