2018年:今年のベスト映画10本(旧作部門)
今年のベスト映画(旧作部門)10本はこちら……。
※順番は鑑賞順です。
- 『江戸最後の日』(1941年)
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『太陽を盗んだ男』(1979年)
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『どぶろくの辰』(1962年)
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『ハワイ・ミッドウェイ大海空戦 太平洋の嵐』(1960年)
The Storm of the Pacific (1960) - Theatrical Trailer
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『人間の條件』(1959年〜1961年)
『人間の條件』映画公開50周年トレーラー / 小林正樹監督と名優・仲代達矢が贈る渾身のヒューマニズム巨篇
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『月曜日のユカ』(1964年)
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『五人の突撃隊』(1961年)
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『L.A.大捜査線 狼たちの街』(1986年米国)
To Live And Die In L.A. (1985) - Official Trailer (HD)
ランキングはしないといいつつ、全面降伏級に圧倒されたのは、『人間の條件』ですね。第1〜2部を観損ねてますが(それもあらすじ読んだだけで胃に穴が飽きそうな、中国人捕虜の労務管理の話で(^^;;)、以後の展開も凄まじく、反戦映画云々以前に戦中派日本男子の地獄巡りみたいな映画でしたorz
ほぼ同時代の戦争映画『ハワイ・ミッドウェイ大海空戦 太平洋の嵐』『五人の突撃隊』も、根底には反戦……というか、反軍的価値観が抜き難くあるんですが、それはそれとして、軍隊組織が「戦争」という業務を行う職能集団であることもしっかり描いていて、この後の世代の戦争映画とはやはり手触りが違う。
まあ、その功罪も踏まえての、その後の邦画戦争映画の歴史なわけですが。
それと今年も名作のデジタル・リマスター版公開が続き、「どこかで観たような気がするけど、そういやちゃんと劇場で観ていなかった作品」を何本も観る機会に恵まれました。
特に『2001年宇宙の旅』は、これまでSD画質でカットだらけのTV放映版しか観たことがなく、観るたびに途中で寝ちゃってたわけですが(^^;;、今回IMAXで観直して腰を抜かしました。
いやあ、情報量がケタ違いで、SD版とはまったく別の作品ですよ。
そういう「観たつもりになってる作品」を改めて捉え直す機会として、来年も引き続きリマスターされた旧作と向き合っていきたい所存。
それとごく少数ですが、戦前の映画も観ることができました。『江戸最後の日』は「戦前」と言っても、真珠湾攻撃の一週間前の公開ですが(^^;;
ただ一括りに「戦前」と言っても、実際にフィルムを観てみると、現代の私たちの言葉や生活の所作と驚くほど重なって見える。それはまあ、同じ日本人ですからね。でもそれならば、あの時代に起きたあんなことも、こんなことも、私たちと地続きの人びとが引き起こし、あるいは捲き込まれ、見届けてきたのだ、と考えると、教科書にそっけなく書かれた歴史に血肉が通うような喜びがある。
そんなわけで、来年も引き続き古い邦画(に限りませんが)の世界を探求していきたいと思います。
明日は番外編、今年のこー、何ともコメントし難いベスト映画10本(もろもろ部門)の予定です(^^;;
お楽しみに。