『蜘蛛の街』@国立映画アーカイブ(19/05/25(sat)鑑賞)
本日の映画1本目『蜘蛛の街』@国立映画アーカイブに劇場入りしました。1950年公開。サンドイッチマンの男が受けた奇妙な仕事の依頼は、殺人事件のアリバイ作りだった……というお話だそうですが、さて。#fr19_n
— 義忠@夏コミ申込み中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年5月25日
『蜘蛛の街』観終わりました。宇野重吉主演。意外と団地映画だった(^^;; 主人公一家が団地住まいで、秘密を抱えながら、一家の主人としての生活を守りたい主人公が、悪漢どもの厳重監視下にある自宅からどうやって抜け出して警察に駆け込むか、という(庶民のウチにまだ電話は引かれてません)。#fr19_n
— 義忠@夏コミ申込み中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年5月25日
『蜘蛛の街』:団地住まいの主人公(宇野重吉)は、失業中であることを妻に言えず、やむなく日雇いのサンドイッチマンの仕事を始める。そのツケ眼鏡とヒゲを格好を見た人物から声をかけられる。こちらが指定した衣装を着て、シナリオ通りの行動をしてくれれば、まとまった金を払うというのだ。#fr19_n
— 義忠@夏コミ申込み中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年5月25日
『蜘蛛の街』:「指定の宿で料理を頼んで、何も手をつけるな」「河川敷を歩け」などの不可解な行動を終えると、着せられていた服を回収され、「このことを他人に話せば、家族も無事では済まない」と脅される。翌日の朝刊を読むと、あの時、変装した自分そっくりの汚職官僚が自殺したという。#fr19_n
— 義忠@夏コミ申込み中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年5月25日
『蜘蛛の街』:どうもこの汚職官僚の自殺偽装の工作に、加担してしまったらしい。だが、その日を境に、主人公の周辺に不穏な男たちが現れ、警察に通報しないように脅しをかける。追い詰められた主人公は、厳重監視下の団地の自宅から抜け出して警察に駆け込もうと試みるのだが……というお話。#fr19_n
— 義忠@夏コミ申込み中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年5月25日
『蜘蛛の街』:若い宇野重吉が、気が弱くて優しいお父さん役をやっていて、そこは素晴らしかったのだけど、ミステリーとしては結構雑(^^;; いや、観客への親切心なのか何なのか、事が起きる前に先にネタを割るとか、素人目にももっとやりようがあった箇所があちこち見受けられました。#fr19_n
— 義忠@夏コミ申込み中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年5月25日
『蜘蛛の街』:演出が上手い下手というより、ミステリー的な不安や緊張を過度に高めてゆくことを良しとしていないんじゃないか、とすら思わせる手触りがあるんですよね。まあでも、時期的に全然ヒッチコック後だからなあ。監督の資質とか演出意図の問題かもしれない。#fr19_n
— 義忠@夏コミ申込み中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年5月25日
『蜘蛛の街』:どっちかというと、それより1950年というこの時期に、規格化された団地棟がずらっと並び、さらにその横では次の棟がガンガン建設されているという舞台設定。多摩遊園地とかも出てくるし、戦後5年でここまで生活環境が改善されているのかという(主人公、失業中だけど(^^;;)。#fr19_n
— 義忠@夏コミ申込み中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年5月25日
『蜘蛛の街』:えーと、政策策定して、予算措置して、住宅公団立ち上げて、諸々の規格と設計と建設計画立てて、入居者の生活が定着するまでで5年? ちょっと現代の政策スピード感だと信じ難いけど、まあ戦前に計画策定まで出来上がってて凍結されてたのを、戦後に展開ってケースもあるしなあ。#fr19_n
— 義忠@夏コミ申込み中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年5月25日
『蜘蛛の街』:これが最初かどうかはさておき、「団地もの」というジャンルはあり、代表的なものとしては『張込み(1958)』とか、最近だと阪本順治『団地(2016)』、ホラーで『クロユリ団地(2013)』。漫画で大友克洋『童夢』、韓国映画で今年『目撃者』てのもありましたね。え?『団地妻』?(^^; #fr19_n
— 義忠@夏コミ申込み中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年5月25日
『蜘蛛の街』:明らかに自然発生ではない人工的なコミュニティ空間とソリッドなルックスに立体的なパースペクティブ。そこにその時代ごとの住宅政策とか、家族観とか、深くも浅くもいくらでも掘りようがあるから、テーマ的に美味しいんですよね。#fr19_n
— 義忠@夏コミ申込み中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年5月25日
『蜘蛛の街』:この映画では、「団地」という新しい生活空間をおずおずと触り始めている感があり、まだ室内状況を見せることが中心で、住民自治だとか、世代継承などの人生ロールまでの視座はまだないです。ただ日本人の団地観はこういうところから始まってるんだなあ、と学べる映画でしたね。#fr19_n
— 義忠@夏コミ申込み中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年5月25日