『空母いぶき』@地元のシネコン(19/06/05(wed)鑑賞)
『空母いぶき』第二弾予告映像【30秒】(5月24日 全国ロードショー)
本日の映画『空母いぶき』@地元のシネコンに劇場入りしました。各専門家方面から批判と罵倒を受けつつ、一般客筋からはそこそこ評判がいい、という本作。とうとう観に来ちゃいました(^^;; まあこういう映画は、むしろ「何を」「何で」描けなかったのか、こそ見所やもしれずw #fr19_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年6月5日
『空母いぶき』観終わりました。…あー、うん。一般層が観て、そこそこ満足するのは判りました。中堅クラスの芸達者の役者陣の芝居がたっぷり堪能できて、高速で進行するミサイル主体の現代の艦隊戦をCGで見せてくれるので、浅く観る分には取れ高があって、観終わって満足感が高いんでしょう。#fr19_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年6月5日
『空母いぶき』:同時に、ミリタリにせよ何にせよ、多少なりと知識があるとイラッとくる(^^;; 細かいディティールがと言うより、手順(プロトコル)に頓着しないんだよ、この映画(爆 だいたいグレーゾーン事態だっつーのに、海自艦隊全面出して、状況エスカレートさせてんの日本側じゃんよ。#fr19_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年6月5日
『空母いぶき』:これは軍事描写だけでなく、政治にせよ報道にせよ、その分野なりの手順と段取りがあるはずなのに、あまり頓着している様子がない。いや、いいのよ。アクション主体の映画なら。でもこの映画は、煎じ詰めれば、「民主主義と軍隊」がテーマでしょ。#fr19_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年6月5日
『空母いぶき』:民主主義の本質は手続き(プロトコル)じゃないですか。手続き(プロトコル)を持って、国家権力が自然に持つ暴力性をどう制御し、あるいはその執行を正当化するか。それと現実の戦闘・戦争の加速するスピード感や精度と、どう整合性を持たせるか、という話ならまだ判るんだけど。#fr19_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年6月5日
『空母いぶき』:まあそれっぽい話も出てくるんだけど、それも全体に手続き(プロトコル)軽視で、それぞれの手続き(プロトコル)の背後にあるはずの思想や哲学が見えてこない中で、「憲法9条と現実の軍事脅威の矛盾に苦しんでます」的な話をされましても。まあそもそも、敵は架空国家ですし。#fr19_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年6月5日
『空母いぶき』:それと、観てて引っかかったのが、日本側の「撃つ覚悟」「撃たれる覚悟」の話は良く出てくるんだけど、相手(東亜連邦)側も同じなんじゃねえの、とは誰も発想しないんだよね。「アイツらは無法国家だから何するか判らん」で思考が止まっちゃう。#fr19_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年6月5日
『空母いぶき』:そうじゃなくて、向こうにだって、是が非でも得たい戦略目標があり、耐え得る犠牲の限界線があり、その範囲内で戦術・戦略を捻り出してきてる。具体的には、序盤で敵が戦力を小出しにしてちょっかい出してきたのは、ありゃ何なのよ。#fr19_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年6月5日
『空母いぶき』:威力偵察のつもりだったのか、それとも相手側も事態をエスカレートさせたくなかったからか。物語的にはどっちでもいいんだけど、日本側、あるいは現場の海自艦隊側がそれをどう捉えたのかに言及がなく、敵の攻撃をしのぐことに汲々とし続ける。結局、目線が内向きなんだよね。#fr19_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年6月5日
『空母いぶき』:もうひとつ、海戦描写。ミサイルと魚雷を主体とした艦隊戦描写は、そこそこ迫力あったと思います。ただ結局、電子戦描写ほぼゼロなのは、現代戦としてどうなのか(難しいのは判るが)。それにせっかくF35出すなら、データリンク介した共同交戦描写もさあ……ぶちぶち、#fr19_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年6月5日
『空母いぶき』:「既存イメージの海戦描写」としては良しとしても、「来るべき新時代の海戦描写」としては、全然喰いたりない。それを差し引いても、編集次第でフィルムのテンポと熱量はもっと上げられたはず。やはり、ダンテ・ラムに監督させるべきだった……。<まだ言うか。#fr19_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年6月5日
『空母いぶき』:そんなわけで、余計な知識がなければ「なんか戦争っぽいカッコいい映画」として楽しめます。ちょっとでも知恵がつくと、ついた知恵のレベルに応じてフラストレーションが溜まるという、絶妙なさじ加減の映画です(爆 でも観たら当分、罵詈雑言のネタには困らないかな。<おい。#fr19_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年6月5日