『The Crossing-ザ・クロッシング- PART I/II』@シネマート新宿(19/06/20(thu)鑑賞)
『The Crossing -ザ・クロッシング- PartⅠ, Ⅱ』予告編
本日の映画『The Crossing-ザ・クロッシング- PART I/II』@シネマート新宿に劇場入りしました。ジョン・ウー師父による、国共内戦下の激動の中国を舞台に、三組の男女の運命を描く歴史ロマン。キャストは日中韓のスタア競演で、日本からは長澤まさみが参戦。ウー師父の歴史ものかあ(^^;; #fr19_n pic.twitter.com/mkeAldBuR8
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年6月20日
『The Crossing-ザ・クロッシング- PART I』観終わりました。前後編の前編。国共内戦を破れ去る国民党軍側から思い入れたっぷりに描く。つーても、制作の座組は大陸資本なので「国軍は、食い物も食えないし、民衆の支持もなくてタイヘンですなー」みたいな語り口だけど(^^;; #fr19_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年6月20日
引き続き、本日の映画『The Crossing-ザ・クロッシング- PART II』@シネマート新宿に劇場入りしました。後編は、大陸を脱出する国民党側市民を満載した客船が沈没する中華版『タイタニック』な展開のようですが、さて。#fr19_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年6月20日
『The Crossing-ザ・クロッシング- PART II』観終わりました。国家レベルでツキに見放されると、ここまで酷い目に遭うというお話(爆 あるいは、負け組の国民党治世にも善人はいたのです。国民党政府はクズだけどな!つーか(^^;; 泣かす善い話で終わらせてもいいけど、大陸側でこれを撮るか…。#fr19_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年6月20日
『The Crossing-ザ・クロッシング- PART I/II』:まず、国共内戦末期に大陸の国民党勢力が総崩れして、雪崩を打って台湾に逃げ出そうとしていた時、過積載の上に貨物船に衝突して台湾海峡に沈没した客船<太平輪>号の悲劇ってのが史実としてあり、日本の敗戦からそこに至るまでのお話。#fr19_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年6月20日
『The Crossing-ザ・クロッシング- PART I/II』:お話の構造としては、3組6人の男女が、戦場や上海や台湾で互いにすれ違いながら影響を与え合い、それがやがて<太平輪>号の悲劇の場に収束してゆく仕組み。基本的にみんな誰かを一途に想ってるのだけど、それが幸せをもたらすとは限らない。#fr19_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年6月20日
『The Crossing-ザ・クロッシング- PART I/II』:というか、だいたい報われないし、「想い」自体はどれも振り切った無惨さで踏みにじられるのだけど、そのことと彼ら彼女らの人生はまた別というお話でもある。……ジョン・ウー師父って、こんなリリカルな作風だったっけ?(^^;; #fr19_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年6月20日
『The Crossing-ザ・クロッシング- PART I/II』:いや、冒頭の帝国陸軍との戦闘を始めとして、内戦での合戦シーンは、火薬過剰、CGで盛ってるんで戦力スケールも過剰、人体破損描写も過剰と、ウー師父らしい趣味全開でやらかしてます。この辺は確かに、ジョン・ウー映画らしかったけど。#fr19_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年6月20日
『The Crossing-ザ・クロッシング- PART I/II』:一方、すれ違い続けた金城武と長澤まさみの恋と、その話に軍人の夫との思い出を重ねる身重の人妻ソン・ヘギョを中心に、主要登場人物たちの「想い」を描く下りは、台湾映画のようなリリカルさで、ウー師父にこんな繊細さがあったのかと(^^;;。#fr19_m
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年6月20日
『The Crossing-ザ・クロッシング- PART I/II』:あとこの辺の時代で台湾中心にお話組み立てると自然とそうなってしまうのだけど、北京官語、台湾語、日本語が響き合って、それぞれ役割を持っているようにも聞こえる。それは歴史と政治が、言語と密接に結びついてることと表裏一体なのだけど。#fr19_n
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『The Crossing-ザ・クロッシング- PART I/II』:作中では主に長澤まさみと金城武の思い出の中でのみ語られる日本語は、旧支配者の言語だが、「ここには居ない人」の言葉であり、心の奥底から沸き起こる感情の言葉だ。台湾語は家族との言葉で、北京官語は社会の言葉となる。#fr19_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年6月20日
『The Crossing-ザ・クロッシング- PART I/II』:まあ、大陸側のキャラもいるので、この映画はそんなに厳密に使い分けてるわけでもないけど、この辺の言語の使い分けって、世界感の奥行きを掘る機能として面白い。現代日本でも、方便も含めた多言語を混ぜて、関係性や社会機能を表現できそう。#fr19_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年6月20日
『The Crossing-ザ・クロッシング- PART I/II』:台湾編にせよ上海編にせよ、基本的に出てくるのは国民党治世下の市民や軍人たちで、概ね圧制や貧困、戦争指導の失敗に苦しむ「善人」たちで、まあ「苦難の時代の物語」です。国民党政権がまた酷い上に、無能でね。#fr19_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年6月22日
『The Crossing-ザ・クロッシング- PART I/II』:デモ隊を荒っぽく弾圧し、共産党シンパの市民を即決裁判で処刑する。再配分には関心がなく、貧しい戦傷兵の子供たちも飢えて死ぬ。……そこは概ね史実通りとして、じゃあ現在に至る共産党政権がそんなにご立派だったか、というな(-o-;; #fr19_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年6月22日
『The Crossing-ザ・クロッシング- PART I/II』:あと日本治世下で召集されて軍医となり、戦後は開業医をしている金城武は、日本治世下でも日本名を持たなかったという設定。「ひとつの中国」を象徴するエピソードだけど、一方で台湾人としてのアイデンティティの話は慎重に避けられている。#fr19_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年6月22日
『The Crossing-ザ・クロッシング- PART I/II』:北軍史観で描かれた『風と共に去りぬ』というか(^^;; 一応、指摘すると、ジョン・ウーは、日本治世下で台湾原住民が叛乱を起こす『セデック・パレ』の製作に参加してます。台湾人の複雑なアイデンティティのことを知らないわけはない。#fr19_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年6月22日
『The Crossing-ザ・クロッシング- PART I/II』:全部承知で、大陸資本を引っ張るためかその辺の描写をオミットしている。それを商売優先…と責めるのは酷で、今の大陸の人々が存在自体忘れかけてる国民党治世下にも、人生はあり物語があったのだと、それを伝えることを優先したのでしょう。#fr19_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年6月22日
『The Crossing-ザ・クロッシング- PART I/II』:そう考えてみると、ジョン・ウーは映画人として非常に面白いポジションにいて、香港出身でいち早く北米に足場を作って、大陸の映画界の懐に飛び込みつつ、台湾映画とも結びついている。実に華僑的な振る舞いとも言えるかもしれない。#fr19_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年6月22日
『The Crossing-ザ・クロッシング- PART I/II』:何度か描かれる国民党政権の暴力的なデモ隊弾圧のシーンも、ウイグルや香港の状況を考えると白々しいプロパガンダに思える。しかし大陸市民にこうした振る舞いを「悪」として認知して欲しいと考えるジョン・ウーの想いの反映なのかもしれない。#fr19_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年6月22日
『The Crossing-ザ・クロッシング- PART I/II』:この映画は出資構成の座組から見ると、確かに白々しいプロパガンダ映画だが、「一国二制度」下の映画人として、分裂した中国史を血の通った物語として結びつけようとする香港映画人の矜持の産物なのかもしれない。#fr19_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年6月22日
『The Crossing-ザ・クロッシング- PART I/II』:その辺の舞台裏まで想いを馳せなくとも、終戦後の日本人の視野から抜け落ちてる(勿論、それどころではなかったからだが)、東アジア近現代史とそこに生きた人々の物語に触れることは、世界を見る視座に豊かな奥行きを与えてくれるでしょう。#fr19_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年6月22日
『The Crossing-ザ・クロッシング- PART I/II』:その他、幼馴染の兵士を追って、上海で高額の台湾行きチケットを手に入れんと悪戦苦闘する独身女性ヒロインの『放浪記』的生き辛さとか、沈没で終わりかと思ったらそこから更に地獄だったとか(-o-;;、語りたいポイントはまだあるんですけどね。#fr19_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年6月22日
『The Crossing-ザ・クロッシング- PART I/II』:作中で描かれるのは数年間の出来事ですが、前後編4時間の骨太な大河ドラマとして歯応えのあるいい映画でした。ジョン・ウー映画としては公開館数も少ないんですが、今後配信などで観る機会がありましたら、是非。#fr19_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年6月22日
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