『実録三億円事件 時効成立』@国立映画アーカイブ(19/08/03(sat)鑑賞)
本日の映画2本目『実録三億円事件 時効成立』@国立映画アーカイブに劇場入りしました。1975年公開。1968年の府中3億円強奪事件から7年経って公訴時効を迎えるということで、清水一行の取材ノートを元に石井輝男が脚本・監督した映画。まあ現在流布されてる犯人像とはだいぶ違うそうですが。#fr19_n
— 義忠@夏コミ申込み中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年8月3日
『実録三億円事件 時効成立』観終わりました。信金を使い込みで馘になり、犬のブリーダーをしている犯人(岡田裕介)は妻(小川真由美)とともに3億円の強奪に成功。だが公訴時効の7年目を前に資金運用に動き出したのを、ベテラン刑事(金子信雄)に捕捉され……というお話。#fr19_n
— 義忠@夏コミ申込み中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年8月3日
『実録三億円事件 時効成立』:映画冒頭で実際に捜査に従事した警視庁の名物刑事、平塚八兵衛と、その上司で捜査を指揮した幹部警官のインタビューから始まり、もうその時点で現場と上層部で捜査方針が迷走してたことに言及され(^^;;、かつ本編の犯人像が間違ってることが断言されてスタート。#fr19_n
— 義忠@夏コミ申込み中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年8月3日
『実録三億円事件 時効成立』:そんなわけで、本作中の犯人像はほぼフィクションです(モデルくらいいるのかもしれないけど)。どっちかというと、犯人を追うベテラン刑事の金子信雄の方で、先ほどの平塚八兵衛に外見も喋り方も寄せて怪演。隙あらば印象に残る芝居をぶっ込んできます(^^;; #fr19_n
— 義忠@夏コミ申込み中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年8月3日
『実録三億円事件 時効成立』:勿論、「実録」を謳っている以上、結末はご存知のとおり「時効成立」なわけなんですが、本作では時効直前に犯人を拘束し、落とすや落とさざるや、のぎりぎりの尋問戦が繰り広げられる、という展開。ここでオリジナルに設定された犯人像が生きてくる。#fr19_n
— 義忠@夏コミ申込み中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年8月3日
『実録三億円事件 時効成立』:犯人の岡田裕介は競馬狂いのダメ人間で、目先の利に目が眩んですぐにボロを出す。それをしっかりものの奥さんが支えて、尻拭いをする。つーても、現金強奪の話に乗ってきたり、ダメ人間の旦那を見限れなかったり、この人もちょっとどうかしてんだよな。#fr19_n
— 義忠@夏コミ申込み中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年8月3日
『実録三億円事件 時効成立』:連日の取り調べで消耗してゆく旦那に見え見えのウソをつき、ウソと承知で旦那も奥さんの言葉にすがり、金子信雄の追い込みをのらりくらりと躱す。いびつな夫婦が、いびつなるが故に固く支え合う、妙な夫婦愛が浮かび上がってくるのが本作の白眉でしょうか。#fr19_n
— 義忠@夏コミ申込み中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年8月3日
『実録三億円事件 時効成立』:犯人にたどり着くまでの捜査の過程では、警察側の動きを丁寧に(例のモンタージュ写真がでっち上げだった大失態も含めて)フォローしていて、この時点での事件の総括としては良く出来ていると思います。#fr19_n
— 義忠@夏コミ申込み中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年8月3日
『実録三億円事件 時効成立』:フィクションの犯人像を設定したことで、むしろ映画としての芯が通った感もある。その意味で、「実録物」とは何か、フィクションとノンフィクションの狭間に成立する「真実」とは何かを問う、虚実の皮膜を撫でるような面白い映画でした。#fr19_n
— 義忠@夏コミ申込み中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年8月3日
『実録三億円事件 時効成立』:え? この映画の主演の岡田裕介って、現東映会長なの?(爆 #fr19_n
— 義忠@夏コミ申込み中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年8月3日
■監督フィルモグラフィ:石井輝男(1924年~2005年)
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