『とむらい師たち』@神保町シアター(19/08/21(thu)鑑賞)
本日の映画『とむらい師たち』@神保町シアターに劇場入りしました。1968年公開。野坂昭如原作、三隅研次監督。勝新太郎主演で、腕に覚えの葬儀業界人たちによるエンバーミング・コメディ。落ちが凄まじい、とは伝え聞くんですが、さて。#fr19_n pic.twitter.com/60THaPTzcy
— 義忠@夏コミ申込み中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年8月21日
『とむらい師たち』観終わりました。デスマスク師のガンメン(勝新太郎)は既存の葬儀産業が商業主義に走り、死者への誠意を失っていることに憤り、モグリの整形外科医(伊藤雄之助)、役所の戸籍係(藤村有弘)らと組んで葬儀会社を立ち上げる。次々にアイデア溢れる葬儀を企画して快進撃を続ける。#fr19_n
— 義忠@夏コミ申込み中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年8月21日
『とむらい師たち』:イベント化したガンメンたちの葬儀は当たりに当たり、唸るほどの金が舞い込み、すっかり浮かれ上がって商業主義に突っ走る。だが、我に返って初心を取り戻したガンメンは仲間たちと袂を分かち、大阪万博の向こうを張る世界葬儀万博の実現に突き進むのだが……というお話。#fr19_n
— 義忠@夏コミ申込み中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年8月21日
『とむらい師たち』:野坂明如の処女作『エロ事師たち』同様に、ニッチな職業的情熱に衝き動かされて、社会や世間を動かしながらも、突き抜けて社会から逸脱してしまうお話。ただ『エロ事師たち』の主人公は妻子を抱えてる分、職業的情熱と現実の生活の矛盾に苦しんで、引きこもってしまう。#fr19_n
— 義忠@夏コミ申込み中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年8月21日
『とむらい師たち』:それに対してこちらは独身なんで(^^;;、割とあっさりと目の前の成功を捨てちゃうんだよね。自由というかフットワーク軽いというか。こうして成功を共にした仲間達を切り捨てて、職業的情熱を極限まで純化させてアートの領域まで突入した挙句、「あの落ち」を迎える訳です。#fr19_n
— 義忠@夏コミ申込み中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年8月21日
『とむらい師たち』:いやあ、「あの落ち」を具体的に語るのはネタバレの際たるものなのであえて触れませんが、「死(タナトス)」に魅入られてアートすら生温い「死の世界」に招かれた、ということなのか。つか、こいつの「死後の世界」って、あんなに荒涼とした孤独な世界だったのかという。#fr19_n
— 義忠@夏コミ申込み中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年8月24日
『とむらい師たち』:ちなみに脚本は全盛期の藤本義一で、隙間なく関西弁ギャグが詰め込まれて、それを勝新がノリノリのグルーヴで演じます。あとはじめの方で造成中の広大な万博用地に霊柩車で乗り込む(特に意味はない(^^;;)シーンがあるんだけど、これ結局、落ちとも繋がってるのかな。#fr19_n
— 義忠@夏コミ申込み中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年8月24日
『とむらい師たち』:死者を巡る葬儀ビジネスの在り様から、60年代都市生活者の死生観まで捉えたスラップスティックなエンバーミング・コメディとして、元気いっぱいに暴れ廻る映画として楽しめました。「落ち」でドン引きするかもしれないけど(^^;;、それもそういう時代だった証ですから。#fr19_n
— 義忠@夏コミ申込み中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年8月24日
■監督フィルモグラフィ:三隅研次(1921年~1975年)
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