『薄桜記』@角川シネマ有楽町(19/08/25(sun)鑑賞)
『薄桜記』(Samurai Vendetta)(1959)予告編
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本日の映画1本目『薄桜記(4Kリマスター版)』@角川シネマ有楽町に劇場入りしました。1959年公開。五味康祐の新聞連載小説を原作に、市川雷蔵&勝新太郎とトップスターで描く赤穂浪士異譚。似たようなタイトルの乙女ゲームがあるけど、全然関係ないです(^^;; 入場遅れたんで、序盤観落とし…。#fr19_n
— 義忠@夏コミ申込み中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年8月25日
『薄桜記』:入場コメントをアップし損ねてましたが、先程観終わりました。吉良邸討入りの道中、堀部安兵衛(勝新太郎)が振り返る、高田馬場決闘以来の丹下左膳(主膳)(市川雷蔵)夫妻との数奇な因縁……。まあ、厳密には「あの丹下左膳」じゃないんですが、元旗本の片腕剣士ということで(^^;; #fr19_n
— 義忠@夏コミ申込み中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年8月25日
『薄桜記』:当時の邦画・時代劇界隈では、ご存知の赤穂浪士ものにこれまたご存知ヒーロー丹下左膳が参戦する『アベンジャーズ』的なユニバースもので、しかも当代きっての看板役者、市川雷蔵&勝新太郎がそれを演るという、超アガる企画だったのでしょう。言うほど共闘も対決もしないけどね。#fr19_n
— 義忠@夏コミ申込み中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年8月25日
『薄桜記』:お話自体はそんなにアッパーなお話ではなく(^^;;、堀部安兵衛想いを寄せる上杉家重鎮演者のお嬢様(真城千都世)と丹下典膳が結婚するも、高田馬場の決闘に端を発する道場内の抗争に捲き込まれて転落してゆく展開。落ぶれれば落ちぶれるほど凄みを増す市川雷蔵がさすがというか。 #fr19_n
— 義忠@夏コミ申込み中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年8月25日
『薄桜記』:枠組み的には、高田馬場の決闘と赤穂浪士討入りは歴史的事実なので動かせないので、そこをオリジナルで埋めてゆく。序盤は勝新太郎が前に出るけど、後半討入り準備が進むと、その辺はご存知ネタとして省略されて、堀部安兵衛の印象も一緒に埋没してゆくのは構造的な問題なのか。#fr19_n
— 義忠@夏コミ申込み中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年8月25日
『薄桜記』:表現スタイル的には、剣戟で金属音や斬撃音のSEが入らない伝統的なスタイル……というか、黒澤明や五社英雄以降のSE付きがスタンダードになってる今の世代には、それ以前の時代劇の流れの集大成のような本作の剣戟はむしろ新しく感じるかも知れないですけどね。#fr19_n
— 義忠@夏コミ申込み中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年8月25日
『薄桜記』:市川雷蔵による、クライマックスの「寝技剣戟(チャンバラ)」は絵面的に衝撃的だったけど、いやあ、あれでちゃんとカッコいいしな。あれは本作オリジナルというより、丹下左膳キャラの持ちネタなのかしら。古典時代劇映画の教養が問われてるのか、とか思いながら観てたわけですが。#fr19_n
— 義忠@夏コミ申込み中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年8月25日
『薄桜記』:古い邦画を観てる観てると言っても、黒澤明以前の古典時代劇なんかは全然観れてないわけで、こういう作品を観ると、この21世紀に独立した単発の映画として観て、どこまで面白さを引き出せて観れてるのか、とか考えちゃいますね。MCU映画を単発で評価する意味とかみたいに。#fr19_n
— 義忠@夏コミ申込み中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年8月25日
『薄桜記』:ただまあ、逆にそうした古典時代劇の美学や面白さを理解するための入口としては、本作は大変良く出来た作品ではあると思うので、せっかく4Kで美しく修復されたこの機会に、是非ご覧になることをお勧めします。セットに奥行きがあるからか、空間の使い方ひとつとっても違いますし。#fr19_n
— 義忠@夏コミ申込み中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年8月25日