『王宮の夜鬼』@シネマート新宿(19/10/14(mon)鑑賞)
朝鮮時代に発生した感染爆発!9/20公開『王宮の夜鬼 (やき) 』【本予告】
本日の映画1本目『王宮の夜鬼』@シネマート新宿に劇場入りしました。韓流宮廷ロマンwithゾンビ(爆 公開から日が経ってますけど、やっと観にこれた(^^;; #fr19_n 『王宮の夜鬼』観終わりました。みんな大好き韓流宮廷ドラマに、これまたみんな大好きゾンビものを掛け合わせたら、みんな幸せ。損するどこにも人いないじゃない? というボンクラ窮まりない発想に基づく映画(爆 ところが、観ればこれが意外と座りがいい。思いの外、正攻法で押し切りやがったw #fr19_n 『王宮の夜鬼』:大陸本土で明清の攻防が激化する中、いち早く清に帰属を表明し、反対する家臣を厳しく弾圧する現朝鮮王の第一王子が謀反の疑いをかけられて自刃。急遽、清に留学中のチョン王子が呼び戻されるが、武勇に秀ではいても、女人と自由を愛するチョン王子は、王位継承などまっぴら。#fr19_n 『王宮の夜鬼』:用事を済ませてさっさと清に戻ろうと考えていたが、上陸した港町では「夜鬼」と称する奇病が蔓延していた。噛まれれば感染し、人肉と血に飢え、日光を嫌うこの奇病が爆発的に蔓延し、王都に軍隊の派遣を求めてもなしのつぶてだという。苦しむ住民を見た王子は、王都を目指す。#fr19_n 『王宮の夜鬼』:王都で軍隊の出動を王に奏上するためだ。だが、王子を狙って、逆に夜鬼に噛まれた刺客が王宮内に逃げ込んだことで、宮廷内でも夜鬼の蔓延が……というお話。勿論、夜鬼の群勢が徘徊する王宮、夜鬼に感染しながら強大な意志でねじ伏せてパワーアップした奸臣とか出てきますw #fr19_n 『王宮の夜鬼』:まあ、無茶に無茶を重ねるようなお話なのに、意外と観やすいのは、話の本筋がチョン王子が「王」としての自覚と覚悟を固めてゆくお話で、韓流宮廷ドラマのど定番を真っ向正面からやってるからなんですよね。降りかかってくる苦難がゾンビなだけで(爆 #fr19_n 『王宮の夜鬼』:秀吉の朝鮮出兵で、山中逃げ廻りながら成長してゆく王子の話とか、観たことあるもん(^^;; それで国難の最中に、宮廷内で権力闘争やって事態の悪化を招くとか、朝鮮史あるあるだなあとか、王子の侍従が間抜けなお人好しとか、ベタにベタを重ねる念の入れようには頭が下がる。#fr19_n 『王宮の夜鬼』:そう考えると、あくまで韓流宮廷ドラマが下地で、そこにゾンビものを載せていることになる。してみれば、邦画も時代劇のフォーマットを活かして、結構な無茶もやれるのじゃないか。いや、別に時代劇でゾンビものやれと言ってるわけではないけど(もうありそうだけどね(^^;;) #fr19_n 『王宮の夜鬼』:とは言え、天皇の皇子(将軍家嫡男でもいいけどw)が、白刃を閃かして、ゾンビだらけの宮中に単身斬り込んで斬った張ったをやる邦画が撮れるかというと、それはないよね(^^;; それは侍か、せいぜい大名までの仕事で、日本人の心性として貴人の仕事ではないと忌避しているのか。#fr19_n 『王宮の夜鬼』:韓国映画では、王様、王子様がアクションする話が割とあって、この辺の貴人観、権力観の違いって面白いなあ。ラストの炎上する王宮の屋根から、王子が篝火を焚いて兵や民が集結する様を眺めるとことか、蝋燭デモの群衆を意識してるんだろうし。#fr19_n 『王宮の夜鬼』:まあジャンル映画として楽しく消費していい作品なんだけど、だからこそ、その国の市民感覚をうまく投影されてもいて、それを観ることで私たちの社会の形を知ることができる。そういう意味で、ジャンル映画としての魅力の詰まった映画でしたね。#fr19_n