『箱根山』@ラピュタ阿佐ヶ谷(19/11/16(sat)鑑賞)
本日の映画1本目『箱根山』@ラピュタ阿佐ヶ谷に劇場入りしました。1962年公開。獅子文六原作、加山雄三&星由里子の『若大将』コンビで、高度成長期の観光ブームに沸く箱根で、ライバル関係にある旅館の跡取り息子&娘のラブコメだとか。これが平成の『若おかみは小学生!』に続くのか(^^;; #fr19_n
— 義忠@諸々活動中「物語工房」 (@yoshitada_n) November 16, 2019
『箱根山』観終わりました。国会の聴聞会で箱根の観光道路開設を巡って紛糾する場面から始まるラブコメ(爆 2万年前の縄文人と弥生人の対立から、大手観光ディベロッパーの観光戦略に、150年の老舗旅館同士の対立、若い男女の10年の約束、と箱根を舞台に多層な時間の流れが重なる映画。#fr19_n
— 義忠@諸々活動中「物語工房」 (@yoshitada_n) November 16, 2019
『箱根山』:国政から個人まで、それぞれに戦略と目標と哲学をもって行動しているのを群像劇として描いているので、当然おっそろしく情報量が多いのだけど、そこは監督は『幕末太陽傳』の川島雄三なので、それを判りやすく整理して主人公ふたりの男女のミクロなロマンスに落とし込む。#fr19_n
— 義忠@諸々活動中「物語工房」 (@yoshitada_n) November 16, 2019
『箱根山』:一応、お話は、戦時中にドイツ兵と旅館の女中の間で産まれて、育てられた旅館の女将を慕う若き青年の加山雄三と、ライバル旅館のお嬢様の星由里子のロマンスが主軸なのだけど、そのロマンスの行方に、箱根を巡る観光戦略だったり、旅館の世代交代だったりが絡んでくる。#fr19_n
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『箱根山』:いや、表面上、ミクロなありふれたラブコメだったり日常話の背後で、こういう風にマクロな奥行きが見えるお話って、昔から憧れてるんですよね。ベタな少女マンガで背景状況が『銀英伝』な話とか考えたこともあって(何を告白している(^^;;)、この映画観て、こうやればいいんだ、と。#fr19_n
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『箱根山』:あと、冒頭で語られる箱根の観光開発競争の話が凄まじく、バス会社と鉄道会社が観光バス便で競争するうちに、箱根縦断の観光道路は開通するわ、ロープウェイは通すわ、観光船は就航させるわ(爆 企業が思いついたら即予算がついて事業着手とか、これが高度成長期か……(^^;; #fr19_n
— 義忠@諸々活動中「物語工房」 (@yoshitada_n) November 16, 2019
■監督フィルモグラフィ:川島雄三(1918年~1963年)
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