『リチャード・ジュエル』@立川シネマシティ/CINEMA ONE(20/01/19(sun)鑑賞)
映画『リチャード・ジュエル』本予告 2020年1月17日(金)全国ロードショー
Netflix | リチャード・ジュエル
https://www.netflix.com/title/81211846
Richard Jewell: And Other Tales of Heroes, Scoundrels, and Renegades (English Edition)
- 作者:Marie Brenner
- 出版社/メーカー: Simon & Schuster
- 発売日: 2018/10/23
- メディア: Kindle版
本日の映画2本目『リチャード・ジュエル』@立川シネマシティ/CINEMA ONEに劇場入りしました。ハリウッドの最古老クラスなのに、淡々と年一本新作撮ってるクリントン・イーストウッドの最新作。今回は1996年アトランタ・オリンピック爆弾テロで、爆弾の発見者なのに犯人扱いされた人のお話。#fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年1月19日
『リチャード・ジュエル』観終わって帰宅しました。ここ最近のクリントン・イーストウッド映画の文脈にある「善きアメリカ人」のお話。いや、前作のあの爺いのどこが「善き」か、って言いたくもなりましょうが、あのアウトロー爺いをして残る「善性」を探るお話だったように思うので(^^;; #fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年1月19日
『リチャード・ジュエル』:1996年アトランタ五輪開催中、関連イベントのコンサート会場で爆弾テロが発生し、その際、いち早く爆弾を発見し、当局への通報と避難誘導をして被害を最小限に留めることに貢献した、と英雄扱いとなった臨時雇いの会場警備員リチャード・ジュエル。#fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年1月19日
『リチャード・ジュエル』:一時はマスコミの寵児ともてはやされるのだが、一転、FBIにより犯人扱いとされてしまう。英雄願望型自作自演犯としてのプロファイルにぴったり当て嵌まるから……というのが、その理由だったが、警察や法執行官に憧れる彼は、当初は無邪気に捜査に協力する。#fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年1月19日
『リチャード・ジュエル』:「教育ビデオ作成のための振りだけだから」と、FBI捜査官が被疑者保護の権利放棄文書にサインさせようとする辺りから、ヤバいと気付いて、弁護士のワトソンに連絡話取ろうとするが……というお話。#fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年1月19日
『リチャード・ジュエル』:まあ、史実だし、この映画の重要ポイントではないので触れてしまうけど、FBIから主人公にかけられた嫌疑は危うくて、当日の主人公の導線確認すればあっさりアリバイ成立してしまう程度の話で、多分、どっち道、起訴に持ち込んでも公判維持できなかったと思われ。#fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年1月19日
『リチャード・ジュエル』:どうも、五輪開催中に犯人野放しという印象嫌っての、政治的な時間稼ぎのでっち上げっぽいのだけど、この映画ではそこまでの結論には踏み込まず、FBIとメディアに振り廻される主人公と弁護士が、そうした嫌疑を跳ね返すとこまでのお話。#fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年1月19日
『リチャード・ジュエル』:FBIが主人公の嫌疑をかけたポイントは、プロファイル分析に当て嵌まるという一点のみで、そこに合わせて、主人公の迂闊な発言やら、過去のやらかしやらをかき集めて、でっち上げたもの。……それは完全な「見込み捜査」ですやん。現代米国でもあるのか、そういうの。#fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年1月19日
『リチャード・ジュエル』:まあ、それでも、別件の微罪で逮捕して、起訴もせず留置場に数ヶ月拘禁とか、普通にやらかす日本よりましか。取調べも、家宅捜査も弁護士同伴認めてるし。ともあれ、「権威には敬意を払うべき」と素朴に信じていた主人公は、国家権力に犯人として嵌め込まれてゆく。#fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年1月19日
『リチャード・ジュエル』:主人公は太っちょで、少しは気は利くんだけど、そんなに対人コミュニケーション能力が高い方ではなく、警官に憧れて警察や警備員系の職に就いても長続きしない。貧乏で、結婚もせず、老いた母親と暮らしている。ちょっと『ジョーカー』と被るとこあるよね。#fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年1月19日
『リチャード・ジュエル』:勿論、こちらは実話だし、まさに『ジョーカー』で描かれたような、「結婚もできないような貧乏な白人男性が、世の中に鬱屈抱えてないわけないだろ」という固定観念によって苦しめられることになる。その意味では、『ジョーカー』と表裏の関係にあるとも言える。#fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年1月19日
『リチャード・ジュエル』:そこから少し視点を引くと、どういう形であれ、こうした白人屑(ホワイトトラッシュ)と呼ばれる階層の人々に寄り添った作品が必要なんじゃないか、というハリウッドの問題意識の顕(あらわ)れが、本作であり、『ジョーカー』のような作品なのかもしれない。#fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年1月19日
『リチャード・ジュエル』:同時に、そうした人々の生き苦しさの中から「邪悪なるもの」が生起する機序を解き明かしてのけた『ジョーカー』に対して、権威に従順で、家族を愛し、お人好しな彼らに、「それだけでは足りない何か」を示そうとしているような、そういう映画だったように思う。#fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年1月19日
『リチャード・ジュエル』:クリント・イーストウッドは基本的には保守派で、トランプ政権も支持してたのではなかったかな。それでもこうした「権力を疑え」という映画を撮るのは、「権威に盲目的に従う」ことが保守の条件だとは、カケラも思ってないからなのかも知れない。#fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年1月19日
『リチャード・ジュエル』:本作や『ジョーカー』以前からも、貧しい白人層を取り上げた作品はあったし、これからもあるのだろうけど、作品によって様々なアプローチがあるのでしょう。何を描くのか、何に寄り添うのか、何を救うのか。イーストウッドの回答が本作だったわけですが。#fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年1月19日
■監督フィルモグラフィ:クリント・イーストウッド(1930年~)
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