『御用牙』@ラピュタ阿佐ヶ谷(20/02/15(sat)鑑賞)
『御用牙』(HANZO THE RAZOR:Sword of Justice)/1972/予告編
本日の映画2本目『御用牙』@ラピュタ阿佐ヶ谷に劇場入りしました。1972年公開。小池一雄原作・脚本、三隅研次監督、勝新太郎主演の劇画原作の時代劇。かみそり半蔵こと板見半蔵が、島抜けした重罪人を追って、大奥の謎に挑むというお話だそうですが、さて。#fr20_n pic.twitter.com/4bArpJWdtG
— 義忠@諸々活動中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年2月15日
『御用牙』観終わりました。大江戸アウトロー同心のお話。上司には立て付く、重要参考人の女は犯す、男の悪党は叩っ斬る、悪党に拷問かける前に自分に拷問かけて研究する、日々ナニをぶっ叩いて鍛錬する……と段々、説明がアウトローというより変態さんに近づいてしまうという、な(^^;; #fr20_n
— 義忠@諸々活動中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年2月15日
『御用牙』:まあ、寺社や大名屋敷など、本来町奉行の権限の及ばぬ領域にも踏み込んで悪を討つ、神をも恐れぬアウトロー同心の話をやりたいんだろうな、とは理解できるものの、それが何でこうなっちゃうのかは、1970年代で原作が小池一夫だからとしか言いようがない(^^;; #fr20_n
— 義忠@諸々活動中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年2月15日
『御用牙』:一応、理屈としては、主人公のアウトロー性を担保するために、妙な方向に暴走する正義観とか、男性性の過度な強調とかを付加する内に、「コイツ、ただの変態なのでは?」という領域に至ってしまった感は否めない。唖然としている内に、物語に引き込まれてしまったのは事実だけど。#fr20_n
— 義忠@諸々活動中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年2月15日
『御用牙』:そういう意味合いで、キャラクター性は抜群なんだけど、ストーリー構成は結構荒っぽくて、だいたい今回のメインの事件は庶民に犠牲者が出てるわけでもない、大奥内部の内紛に首突っ込んで、主人公の影響力確保しただけ、とも言えなくもない。「悪」討ってないだろ、おい(爆 #fr20_n
— 義忠@諸々活動中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年2月15日
『御用牙』:この頃の小池一夫は『子連れ狼』の最初の映画でも、前半と後半で別のエピソード強引に並べただけ、とか、インパクト重視過ぎて、一本の映画としてのストーリーの整合性とかが割とわきに追いやられがちで、それにベテラン監督の三隅研二も嬉々として乗っかってる感もある。#fr20_n
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『御用牙』:まあでも、そういった整合性を重視してた60年代邦画への反発や反省みたいなのもあったのかな。パッションとインパクト重視で、一回何もかもぶっ壊してみないと、先が見えてこないんじゃないかという焦燥感というか。そこに小池一夫のキャラクター映画論が嵌ったのか。#fr20_n
— 義忠@諸々活動中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年2月15日
『御用牙』:『子連れ狼』の映画でも、シリーズを重ねる内に構成のまとまりは改善されていった訳で、本シリーズも続編では変化してゆく可能性はあります。そんなわけで、しばらくこのシリーズを追いかけてみましょう(^^)。#fr20_n
— 義忠@諸々活動中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年2月15日
■監督フィルモグラフィ:三隅研次(1921年~1975年)
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