『御用牙 かみそり半蔵地獄責め』@ラピュタ阿佐ヶ谷(20/02/22(sat)鑑賞)
Hanzo The Razor - The Snare (Trailer)
本日の映画『御用牙 かみそり半蔵地獄責め』@ラピュタ阿佐ヶ谷に劇場入りしました。1973年公開。小池一夫原作・脚本、勝新太郎主演。拷問とレイプで悪を討つ大江戸アウトロー同心のお話。……いや、1970年代で小池一夫原作なら、そらそうもなろうけどな(^^;; #fr20_n pic.twitter.com/YEB1kWzTDr
— 義忠@諸々活動中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年2月22日
『御用牙 かみそり半蔵地獄責め』観終わりました。今回、脚本は小池一夫ではなく、監督でもあるベテラン、増村保造。そのせいか、エログロ要素はパワーアップしつつ、勘定奉行との激突コースを主軸に個別エピソードを転がしてゆくという、映画向きのすっきりとした構成に。そういうとこだよな。#fr20_n
— 義忠@諸々活動中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年2月22日
『御用牙 かみそり半蔵地獄責め』:今回、主人公・かみそり半蔵こと板見半蔵が対峙するのは、幕閣である勘定奉行。その隊列に逃げ込もうとしたチンピラを追って、結局、そのまま殴り込みになって衛士たちをどつき倒し(爆、それがきっかけで勘定奉行、そしてその護衛の黒沢年雄と因縁がつく。#fr20_n
— 義忠@諸々活動中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年3月8日
『御用牙 かみそり半蔵地獄責め』:チンピラが担いでいた女物の衣装が、行き倒れた娘のものと判り、そこから違法堕胎の女巫女、良家の子女を使った高級売春を営む尼寺……と捜査が進む先々で勘定奉行の陰が見え隠れし、両者の衝突コースが形作られてゆく。#fr20_n
— 義忠@諸々活動中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年3月8日
『御用牙 かみそり半蔵地獄責め』:前作で受けた要素は(下品なとこも含めて)丁寧に反復しつつ、荒っぽかった構成や、全編通した軸となるラスボスとライバルを設定するとか、映画として「整えられた」印象。前作と並べて観ると、「劇画」と「映画」の違い見えてくる、気がしないでもない(^^;; #fr20_n
— 義忠@諸々活動中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年3月8日
『御用牙 かみそり半蔵地獄責め』:前作の要素で言うと、「下半身鍛錬w」とか「イヤな上司(西村晃)への啖呵」とか「カラクリ屋敷内での襲撃者とのチャンバラ」とか「レイプ拷問(…)」とか。基本、中学生くらいの男子が大喜びしそうな要素の詰め合わせなのだけど。<中学生観ちゃダメだが(^^;; #fr20_n
— 義忠@諸々活動中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年3月8日
『御用牙 かみそり半蔵地獄責め』:そういう「良識ある大人」が眉を潜めるような話を、ずけりとやってのけるのが、劇画原作者たる小池一夫の面目躍如たるところだが、同時に、90分という映画の尺に見合った構成力がなかなか身につかなかった節がある。#fr20_n
— 義忠@諸々活動中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年3月8日
『御用牙 かみそり半蔵地獄責め』:例えば、勝新太郎と黒沢年雄の対決シーンなんか、期待を持たせるだけ持して、ラストの橋の上で一瞬の攻防で決める。これは前作中盤の田村高廣との対決の反復であると同時に、ラストに持ってくることで前作より観客の印象に深く刻み込むことに成功している。#fr20_n
— 義忠@諸々活動中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年3月8日
『御用牙 かみそり半蔵地獄責め』:そういう改善が本作では全編に詰まってる。本作の監督脚本と次の第3作目の脚本を担当した増村保造は、かなり頭のネジの弾け飛んだ小池一夫ワールドを最大限尊重しつつ(^^;;、映画のベテランとして、構成と演出の提供に徹している。大人の仕事ですわ。#fr20_n
— 義忠@諸々活動中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年3月8日
『御用牙 かみそり半蔵地獄責め』:結局、小池一夫は、この1970年代の一時期を除くと、映画脚本家ではなく劇画原作者の巨星として日本の文化史にその名を遺すことになるのだけど、この辺りの課題を本人も自覚していてのことだったのかどうか。#fr20_n
— 義忠@諸々活動中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年3月8日
『御用牙 かみそり半蔵地獄責め』:さて、そんなわけで、次の3作目も脚本は増村保造(監督は別の人)なので、きっちり楽しませてくれる痛快娯楽時代劇に仕上げてくれることを期待しつつ。……まあでも、今後絶対、地上波TVで放送とかないよな、このシリーズ(爆 #fr20_n
— 義忠@諸々活動中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年3月8日
■監督フィルモグラフィ:増村保造(1924年~1986年)
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