『勝手にしやがれ』@立川シネマシティ/CINEMA TWO(20/07/04(sat)鑑賞)
映画『勝手にしやがれ(A bout de souffle)』 original sound track 1959年
本日の映画1本目『勝手にしやがれ』@立川シネマシティ/CINEMA TWOに劇場入りしました。1960年公開。ゴダール映画ですってよ、奥様(^^;; いや、映画好きを公言しながら、いわゆるシネフィルが教養的に観てるべき映画をさっぱり観てない無教養な人間なので、これが初見。何事も勉強勉強っス。#fr20_n pic.twitter.com/ThSbO9dqxd
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年7月4日
『勝手にしやがれ』観終わりました。ゴダールの長編第一作でありフランス・ヌーヴェルバーグの代表作とされる作品。21世紀の現代から見ると、そんなに過激なことしている風にも見えないけど、それはこの映画で試みられた手法が一般化したからでもあるのね。でもやっぱり変な映画でもある(^^;; #fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年7月4日
『勝手にしやがれ』:貸した金の回収と、以前口説いた留学生のアメリカ娘をもう一度口説いてローマに連れてゆくために南仏からパリに舞い戻ったミシェル。その過程で、車を盗み、追ってきた白バイ警官を射殺し、指名手配を受けるが、特に気にするでもなくパリの街をうろついている。#fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年7月9日
『勝手にしやがれ』:金がなくなれば昔の女の部屋に転がり込んで財布から札を抜き(^^;;、トイレですれ違った紳士をどつき倒して金を奪う。まったく罪悪感ゼロなので、その直後に平気で女を口説く(爆 こういう話なので、警察に追い廻されるのが主かと思えば、実際は米国娘との関係性のお話。#fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年7月9日
『勝手にしやがれ』:主人公は平気な顔してるとは言え、自分の捜査がどこまで進んでるのか知りたいのか、やたら新聞を気にしてたりするので、完全に社会性のないサイコパスというわけでもなさそうなのだけど、「どうにでもなれ」という一種の諦観(アパシー)ではあるらしい。#fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年7月9日
『勝手にしやがれ』:でもヒロインには執着する。それはどこまで本気なのかしら……というのが、ヒロインの最大の関心事で、それは主人公が指名手配中であることを知ったことでピークに達する。つーか、気にするとこそこなのか(^^;; この娘の社会性も大概ぶっ壊れてる気がw #fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年7月9日
『勝手にしやがれ』:そんなわけで最大の見せ場は、女の部屋に上がり込んで、要約すると「なあ、やらせろよ」「うーん、どうしようかなあ」だけのパートで30分持たすシークエンス(爆 信じられないもの見せられたな(^^;; それでちゃんとお洒落に成立させてるのは、さすがフランス映画。#fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年7月9日
『勝手にしやがれ』:この映画、往時の東映なら梅宮辰夫で女たらしのチンピラものになったろうし、日活ならしゅっとしたイケメン連れてきて、小洒落た感じでまとめるかな。まあ、中平康の『狂った果実(1956)』が仏ヌーヴェルバーグに与えた影響とかもあるから、日活とは縁があるわけだけど。#fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年7月9日
『勝手にしやがれ』:映像表現的には、手持ちカメラで長廻しとか、アクションや会話の間のコマを抜いてショートカットとか、21世紀の現代では割と普通の表現とは言え、当時としてはかなりアバンギャルドな表現。むしろ、それをこれだけ多用してストーリーを破綻させない手腕に驚くべきか。#fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年7月9日
『勝手にしやがれ』:基本設定をジャンル映画的に素直に捉えれば、ラストは逃亡中の男と女が、FBIならぬ国家憲兵隊の一斉射撃で蜂の巣にされるべきなのだろうけれど、この映画はフランス映画だしゴダールだから、必ずしもそうはならない(^^;; そこの拗らせを味わう映画なのかしら。#fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年7月9日
『勝手にしやがれ』:そんなわけで、僕らの若い頃のシネフィル先輩たちは、こうしたゴダールなんかの映画を観て、拗らせた映画論の議論とかしていたのかと思うと感慨深い。いや、自分はそんな物騒なところには近付かないようにしてたから、そこで本当は何を議論してたか知りませんけどね(^^;; #fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年7月9日
『勝手にしやがれ』:結論として、変な映画で面白かった、でいいんじゃないの。時代の文脈から良くも悪くも切り離されてフラットに映画を観れるのが、名画鑑賞のいい所なので、変に構えずに観てこそ、と思うのです。#fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年7月9日
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