『君の名は』@国立映画アーカイブ(20/08/14(fri)鑑賞)
本日の映画1本目『君の名は』@国立映画アーカイブに劇場入りしました。1953年公開。新海誠のアニメ映画…ではなく(^^;;、佐田啓二&岸田恵子主演。大空襲の夜に出逢った男女が、半年後に数寄屋橋で再開する約束のみを交わして別れるのだが…というメロドラマ。それで3部作引っ張るという。#fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年8月14日
『君の名は』観終わりました。数寄屋橋で再開するのしないので、全3部計6時間引っ張るのかと思ったらさすがにそんなことはなく(^^;;、開始1時間くらいでふたりは再開。もっともその時点でヒロインには婚約者がいて……そこから本格的に拗れて、人生かけて「すれ違い」始めるというお話(爆 #fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年8月14日
『君の名は』:と言うか、終戦後の混乱期に必死に生活立て直しながらやっと「まぶたの君」と再開したと思ったら、その場で「別の男性と結婚する」と振られ、その傷も癒えた頃に上司の妻として現れ、しかもその上司から嫉妬で嫌がらせ受けて仕事辞めざる得なくなるとか、疫病神ではこの女?(爆 #fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年8月14日
『君の名は』:一応、本人たちは数寄屋橋で再開して、そこで関係にケリがついてるはずなのだけど、周囲が信用せずに煽るんだよね(^^;; 正確にはヒロインの旦那と親友の淡島千景が。特に淡島千景が、いらんと言うのに、ヒロインの最新情報をぐいぐいと男主人公に押し付けてくる(爆 #fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年8月14日
『君の名は』:数寄屋橋の話があまりにも美しい話だもんだから、拗らせた純愛ロマンス幻想押し付けてるだけなんではないか、と思わんでもないのだけど……。で、「ヒロインが婚家飛び出したわよ」と淡島千景に唆され、ワンチャンあるかもとヒロインの実家の佐渡まで飛ぶ男主人公。#fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年8月14日
『君の名は』:だが、そこで男主人公を待ち受けていたのは、更なる地獄だった……。うーん、そろそろ人格歪みそうだな、この男主人公(^^;; まあ、ぶち切れポイントが現代とだいぶ違うので、ヒロインも男主人公も黙って耐えちゃうのかもしれないけど。#fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年8月14日
『君の名は』:さて、作品全体(と言っても、まだ3分の1だが)として観ると、戦後の混乱期の中で市井の男女が生活を立て直し、またその過程の中で人生を有為変転とさせながら、そこを貫くアイデンティティの軸として「純愛」があるという構造になっています。#fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年8月16日
『君の名は』:しかし、(ここまででは)男の側が、独り身を通して一途に「純愛」を貫いているのに対し、官僚の妻に嫁すヒロインは「不実」なのか、というとそう単純な話ではなく、実家を空襲で失って経済的な後ろ盾がなく、手に職も持たない当時の若い女性の選択としては、そんなものでしょう。#fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年8月16日
『君の名は』:そこら辺の時代の共感性を前提にしないと、問題との対峙から逃げて事態を拗らせ続けるヒロインが、何でこの物語の「ヒロイン」なのか、ちょっとよく判らなくなる。まあ、そこはヒロインの親友の淡島千景からも、指摘されるんですけどね。あんたがしっかりしないからだ、と。#fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年8月16日
『君の名は』:ちなみにこの淡島千景は、料亭の仲居として、好きなとこに行って、好きな勤め先に就職して、好きな男にははっきりと自分の意思を伝えられる女性です。今日的には彼女の方が、ヒロインとして好ましい。ヒロインの婚家からは「水商売女」と忌避されますが、当人は気にしてない。#fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年8月16日
『君の名は』:古典的メロドラマと称される本作ですが、女性の自己意思決定は、経済的自立次第だということが、既にさらっと表現されている(^^;; ただ、その経済的自立が、まだまだ現実的ではなかったから、主体性なく状況に流されるだけのヒロインが主人公として本作は語られるのでしょう。#fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年8月16日
『君の名は』:さて、この段階ではまだ物語の3分の1しか終わってないので、この先どうなるのか。めそめそ泣いて主体性なく状況に流されるだけのヒロインは、どこかで自立して自分の幸福を自分の手で掴める女性に成長するのでしょうか。それとも、今のままでも幸せなる方法があるのか。#fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年8月16日
『君の名は』:いや、この先の『第2部』『第3部』は、自宅のHDDドライブ内に、地上波で放送された時の録画を残してて(爆 短いあらすじを見聞きして知った気になってた作品でも、実際にこうして観ればこんな話だったわけで、この続きにも驚きと発見はあるでしょう。そこは、おいおい(^^;; #fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年8月16日