『燃えよドラゴン ディレクターズカット版』@新宿ピカデリー(20/11/28(sat)鑑賞)
映画『燃えよドラゴン ディレクターズ・カット』オリジナル予告 2020年11月27日(金)公開
『燃えよドラゴン(Enter the Dragon)』 予告編 trailer 1973年
燃えよドラゴン オリジナルサウンドトラック【2018 RECORD STORE DAY 限定盤】(ピクチャーディスク仕様 / アナログレコード)
- アーティスト:Lalo Schifrin ラロシフリン
- 発売日: 2018/04/21
- メディア: LP Record
本日の映画1本目『燃えよドラゴン ディレクターズカット版』@新宿ピカデリーに劇場入りしました。1973年公開。言わずと知れたブルース・リーの出世作。子供の頃にTVで何度か観てるはずだけど、多分、他のブルース・リー映画とごっちゃになってる……(^^;; 勿論、映画館では初です。#fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年11月28日
『燃えよドラゴン』観終わりました。話の枠組みは完全に低予算B級アクション映画のそれなのだが、ブルース・リーの圧倒的身体性とオープニングテーマのアッパーさに、何か歴史的名作を観せられた気分にさせられ、実際に歴史的名作になってしまった映画(^^;; 映画のキモは何か、つーか。#fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年11月28日
『燃えよドラゴン』:少林寺門下から転じて香港黒社会を牛耳るまでのし上がったハンを捕らえるために、彼の所有する絶海の孤島で3年に1度開かれる武闘会に、治安当局の依頼で少林寺門下の若き達人ブルース・リーが送り込まれる。彼はハンの部下に妹を死に追いやられた過去を持つ。#fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年11月29日
『燃えよドラゴン』:一方、島に向かう船には、米国人の空手家ローパー(ジョン・サクソン)とウィリアムズ(ジム・ケリー)が乗り合わせていた。三人は島に上陸後、ハンに酒池肉林の歓待を受けつつ、トーナメントを勝ち進めるが、島の地下では人身売買と麻薬精製が行われていた……というお話。#fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年11月29日
『燃えよドラゴン』:武術トーナメントといいつつ参加者が少ないとかw、中盤から米国人キャラ2人が前に来てブルース・リーが何やってるのか見えなくなるとか、まあ、21世紀の今観るとあちこち粗(あら)は目立つのだけど、ただこの手のジャンルのこれがオリジンなわけで(^^;; #fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年11月29日
『燃えよドラゴン』:武闘会ものは1960年代の香港や台湾の武侠映画を探せばありそうだけど、「これ」をいきなり観せられた米国や日本のボンクラな若者たちが衝撃を受けるのはまあしょうがないというか、さっそくその直後から東映がパチモン格闘映画を撮り始めるしぃ(爆 #fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年11月29日
『燃えよドラゴン』:なにせ冒頭いきなり、極端に体脂肪率低そうなブルース・リーの上半身裸がばーんと出て、あのスピードと独特のフォームで動くわけですよ。それで何か意味深げな武術哲学を口にし、くらくらきてるところにあのオープニングテーマ。それはやられますよ(^^;; #fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年11月29日
『燃えよドラゴン』:世界観的には初期『007』的な悪役像や舞台設定だし、だいたいいくらボスが武術好きでも、手前の裏家業ビジネスの本拠地にわざわざ外部から人間招く理由が判らない(爆 非常に子供っぽい願望世界ですよね。決してリアリティを基盤とする世界観ではない。#fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年11月29日
『燃えよドラゴン』:そういう虚構性の強い世界観の中心に、ブルース・リーのあの唯一無二の身体性がどんと置かれる。そこにはウソがない(ように観客には見える)。それがあることで、どう見ても低予算B級アクションの座組の映画なのに、いっそ神々しさすらスクリーンから漂ってくる。#fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年11月29日
『燃えよドラゴン』:いや、文学性とかほぼゼロなんだけどね(^^;;。でも、ブルース・リーや主役陣が鮮やかに技を決めると、そこで映画がちゃんと成立する。逆に言えば、そこが足りなくて映画というより学芸会みたいなB級Z級アクション映画も、その後、山ほど撮られるわけですが。#fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年11月29日
『燃えよドラゴン』:こういう映画を観ると「映画」て何だろうって思うよね。構成や設定の「粗(あら)」が「映画」としての瑕疵になる時とならない時がある。下手をすると「魅力」にすらなる。少なくとも全世界のボンクラ少年に「アチョー」と叫ばせるパワーが、この映画にはあった。#fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年11月29日
『燃えよドラゴン』:あと、この映画、悪役のボスは少林寺拳法の門下のくせに、島にいる部下には空手の道着着せてたり、空手家を優遇してる。その点でも「裏切り者」なんだよね。そんな中で、ブルース・リーだけが、頑なに中国武術の道着を着続ける(終盤、脱いで上半身裸になるけど(^^;;)。 #fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年11月29日
『燃えよドラゴン』:21世紀に今から見ると判りづらいんですが、戦後もこの辺の時代まで、東洋武術というと空手か柔道で、少林寺拳法どころか中国武術自体がマイナー武術扱いだったのです。この辺の中国武術家が感じる鬱屈は、最近も『イップ・マン 完結』でも主要テーマでした。#fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年11月29日
『燃えよドラゴン』:そうした既存の東洋武術観に明確に「NO」を突きつけ、「中国武術ここにあり」と文字通り身をもって示すことが、武術家としてのブルース・リーが本作に託した使命(ミッション)であったのでしょう。それが見事に果たされたのは、その後の歴史が示す通り。#fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年11月29日
『燃えよドラゴン』:とは言え、作中でブルース・リーが繰り出す技は、蹴りや打撃だけでなく、投げや関節技も組み込まれていて、後の総合格闘技(MMA)的でもある。また現代の香港格闘アクションと観比べると、技数も少なく、派手さにも乏しい。ワイヤーアクションとかないしね(^^;; #fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年11月29日
『燃えよドラゴン』:でも、それだけにブルース・リーの身体が伸びやかにしなり、瞬(まばた)く間もなく鮮やかに敵を討つ姿を存分に堪能できる。それは21世紀にこの映画を観る現代の観客も充分に魅了することでしょう。ブルース・リーの優れた身体性が、映画を介して時代を超越する瞬間です。#fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年11月29日
『燃えよドラゴン』:本作公開後、香港アクション映画の源流となり、始祖となり、誇りの源泉となりました。クライマックスの鏡の間のバトルなんか、その後の世界中の映画でどれほど繰り返されたことか(^^;; 本質はB級アクション映画でありながら、間違いなく映画史の転換点となった映画でした。#fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年11月29日
■監督フィルモグラフィ:ロバート・クローズ(1928年~1997年)