『女囚701号 さそり』@Netflix(22/05/14(sat)鑑賞)
Netflix | 女囚701号 さそり
https://www.netflix.com/title/60036666
本日の映画『女囚701号 さそり』@Netflix を観終わりました。1972年公開。梶芽衣子主演、篠原とおるの劇画が原作。女子刑務所に収監されたヒロインの復讐劇。東映レディース・バイオレンスの代表作のひとつで、タランティーノがご執心なのもわかる、エッジの効いた映画でした。#fr22_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2022年5月15日
『女囚701号 さそり』:女子刑務所から脱走を試みて捕まったナミ(梶芽衣子)は、かつて悪徳刑事・杉見(夏八木勲)に騙され、麻薬捜査の囮として利用されて捨てられ、彼をナイフで襲った罪で収監されたのだった。杉見への復讐を諦めずにいるナミは、刑務所内でも浮いていて攻撃の的だ。#fr22_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2022年5月15日
『女囚701号 さそり』:一方、ナミの脱獄失敗の報を聞き、彼女がいまだに自分の身を狙っていると気づいた杉見は、刑務所長と結託して、刑務所内に刺客を送り込む。杉見はナミを送り込んだ組織を潰した時点で対立組織と内通していたが、それを知るはずのナミは裁判では口を噤んでいた。#fr22_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2022年5月15日
『女囚701号 さそり』:それもいずれ自分の手で復讐するためと杉見は確信していたのだ。刑務所長によるナミへの度重なる不当な圧力はエスカレートし、他の囚人たちを巻き込むやり方に刑務所内に不満が募り、遂に暴動が勃発。杉見の刺客もそれに合わせて襲撃を仕掛けてきた……というお話。#fr22_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2022年5月15日
『女囚701号 さそり』:いくら1970年代だからと言って、刑務所内で暴動起こして死傷者多数出しておきながら管理職がお咎めなし、ってことはなかろうとか、リアリティラインが劇画調なのは原作からとして(^^;; ライティングとか、回想シーンでのセット撮への切り替えとか、結構、虚構性強め。#fr22_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2022年5月15日
『女囚701号 さそり』:女性刑務所ものだからと、理由こじつけてすぐ女囚人脱がすのは70年代東映だからしょうがないけど(^^;;、そういう絵面の虚構性とか、ピンポイントで赤が強調されるカラーセンスなんかが目を惹きます。Netflix版のカラーバランスで強調されてるだけかもしれないけど。#fr22_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2022年5月15日
『女囚701号 さそり』:これが監督デビュー作となる伊藤俊也は、後々、『ルパン三世』の劇場版やテレビSPなんかの監督もやってるんで、アニメ方面にも通じるそういうレイアウトやカラーセンスがある人なんでしょうか。鈴木清順ほどかっ飛んでないけど、タランティーノが影響を受けるのも判る。#fr22_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2022年5月15日
『女囚701号 さそり』:それと同時に、この映画は梶芽衣子ありきの女優映画で、復讐の決意を秘めた彼女の眼光で全編が貫かれる。男に騙され、刑務所内で汚され、脱獄して男たちを殺戮する黒衣の天使と転ずる彼女の姿は、この映画を凡庸な劇画原作映画から頭ひとつ抜き出させる力があります。#fr22_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2022年5月15日
『女囚701号 さそり』:梶芽衣子は時期的に日活の『野良猫ロック』シリーズでワイルドな不良娘ヒロイン役で売り出してからの東映移籍後、女博徒もの『銀蝶渡り鳥』を経ての出演で、終盤のあの鍔広の帽子とかも彼女のアイデアだとか。『女囚さそり』といえばあの帽子ですもんね。#fr22_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2022年5月15日
『女囚701号 さそり』:東映が1960年代からやってきたレディース・アクションの中でも、スタイリッシュさで際立ち、半世紀後の今でもこうして視聴に耐える映画であるのは間違いないので、機会がありましたら是非。まあ、エログロ表現は70年代東映仕様なんで、そこだけ注意かな(^^;; #fr22_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2022年5月15日