『狼たちの墓標』@シネマート新宿(22/05/28(sat)鑑賞)
本日の映画『狼たちの墓標』@シネマート新宿に劇場入りしました。2018年の平昌オリンピック直前、リゾート地の開発利権を巡って争う男たちのノワール抗争劇、だそうで。アレですよ、スーツ着たオッサンたちが陰々滅々と刺身包丁でさくさくと刺し合うやつ。……大好物やんけ(^^) #fr22_n pic.twitter.com/UHWedSQED6
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2022年5月28日
『狼たちの墓標』観終わりました。……いや、これ、「利権抗争」じゃなくて、ヤンデレBLヤクザが、対立組織の組長を闇落ちさせるためだけの抗争だったのでは?(爆 本来ヤクザはヤクザなりに落とし所を探りながら抗争するものだが、いきなりトップの首奪ったら、後は殲滅戦しかないしなあ(^^;; #fr22_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2022年5月28日
『狼たちの墓標』:2018年、平昌オリンピック直前、リゾート地、江陵(カンヌン)では地元のヤクザ組長キルソク(ユ・オソン)によって、カジノ付きレジャーホテルの開発が進んでいた。そこへホテルの株式を入手した中国系新興組織のミンソク(チャン・ヒョク)が経営に参加させろと絡んできた。#fr22_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2022年5月30日
『狼たちの墓標』:ミンソクの組織が地元で麻薬の取引を始めて、こちらの部下と揉めていることを耳にするキルソクはそれを止めるなら、と提案するが逆に拒絶される。それを境に、ミンソクはキルソクの親父筋の会長を殺害。警察の追及をかわしつつ、キルソクに血塗れの抗争を仕掛けてきた…。#fr22_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2022年5月30日
『狼たちの墓標』:ヤクザというのは、暴力をツールにコミュニケーションする人たちなので、普通いきなり殲滅戦とか仕掛けません。度を越した暴力の行使は、治安当局の介入を招いて、抗争の双方が叩き潰されることにもなる。なので、揉めるにしても自ずから手順(プロトコル)が生じる。#fr22_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2022年5月30日
『狼たちの墓標』:ところが、本作のミンソクは、いきなり相手の親筋の親分を殺しちゃうし、組織内部に手を突っ込んで幹部を裏切らせて大勢の死人が出るような大攻勢を仕掛ける。手順(プロトコル)もへったくれもない。ちなみに韓国ヤクザ映画なので、獲物は刺身包丁と鉄パイプですw #fr22_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2022年5月30日
『狼たちの墓標』:対するキルソクの方は、強面ですが義理人情に篤く、警察や組織内の反主流派とも仲良くやってこうとする。まあ所詮、田舎でのんびりやってたヤクザなので、切った張ったはよくよくのことだ、くらいの意識でしかないんです。#fr22_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2022年5月30日
『狼たちの墓標』:それがミンソクとの抗争の中で、どんどん険しい表情になり、冷酷非情になってゆく。というか、大恩ある親筋を最初に殺されたら手打ちの落とし所がないわけで、その時点でミンソク側が仕掛けているのが、通常のヤクザの抗争ではないことが判ります。#fr22_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2022年5月30日
『狼たちの墓標』:この映画は、冒頭、ミンソクの韓国入国時の凄惨な状況から始まるんですが、常に誰かから奪い取ることで生き抜いてきたこの男は、話合いによる対話を鼻で嗤い、両手を血塗れにする以外のコミュニケーション手段を知らずに生きてきた。#fr22_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2022年5月30日
『狼たちの墓標』:同時に魂の深層でその生き様に疲れているようにも見え、せめてその理解者としてキルソクを同じ場所に堕とそうとしているのではないか。……というわけで、この映画はヤンデレBLヤクザものではないか、と(爆。いやあ、普通に抗争仕掛けられた方がまだ気楽というか(^^;; #fr22_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2022年5月30日
『狼たちの墓標』:まあ、あからさまにBLを主張する台詞とかはないんで、普通のヤクザ映画として観てもいいんですが、最近の韓国映画のヤクザものって、主人公周辺に女っけがないとか、男同士の関係性描写をねちっこくやるとか、絶対BL要素を意識してるよなあとかねがね睨んでいるのですよ。#fr22_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2022年5月30日
『狼たちの墓標』:そんなわけで、韓国BLヤクザものの最新作<決めつけ。例によって刺身包丁でさくさくと刺し合う凄惨なお話ですが、相手の憎悪を臨界突破させてまで、自分の見ている風景を共感させようとする病みっぷりにこそ震えながら観た映画でした。#fr22_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2022年5月30日