『夜を走る』@立川シネマシティ/CINEMA ONE(22/06/02(thu)鑑賞)
本日の映画『夜を走る』@立川シネマシティ/CINEMA ONEに劇場入りしました。足立智充&玉置玲央主演で男ふたりで車に乗って夜を行くお話……ぐらいしか予備知識入れてませんが、さて。#fr22_n pic.twitter.com/sC6CIeb3c8
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2022年6月2日
『夜を走る』観終わりました。地方都市の零細な金属加工会社のコミュニティに屍体いっこ放り込んだら、人もコミュニティも壊れるべくしてぐっずぐずに壊れてゆく、というお話。…にしては不思議な転がり方をしてゆき、あのラストは痕跡だけ残して主人公が俗世から消えたということかしら。#fr22_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2022年6月2日
『夜を走る』:地方都市の金属加工会社の営業職の秋本は、要領が悪く上司や取引先からもバカにされながら、淡々と日々を過ごしていた。ある日、後輩の谷口に誘われて呑んだ帰り、会社に営業に来ていた女性と呑み直し、彼女を車で送ることになるが、些細なきっかけで殴り殺してしまう。#fr22_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2022年6月3日
『夜を走る』:一夜明け、屍体の処置に困ったふたりは、普段から秋本を怒鳴りつけていた上司・本郷の車に屍体を移す。それを本郷とともに発見した社長は、産廃業者に屍体の処置を押し付けた。こうして屍体は処分されたが、それ以来、秋本は罪の意識に苛まれ押し潰されてゆく……というお話。#fr22_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2022年6月3日
『夜を走る』:屍体押し付けもの、というジャンルがありまして(^^;; それはミステリーでもコメディでもあるんですが、そのドタバタは中盤まで。そこから先はどちらかというと、それによって壊れゆく者たちのお話になります。特に足立智光演じる秋本は、新興宗教のセラピーに取り込まれてゆく。#fr22_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2022年6月3日
『夜を走る』:ただそこへ至る流れが現実なのか、秋本の妄想なのか判りづらい。意図があってやってるんだろうけど。ここ以降、秋本はどんどん「解放」されてゆき、やがてこのセラピーからも「解放」され、この浮世からも「解放」されるので、もうこの段階から現実から足を踏み外しているのか。#fr22_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2022年6月3日
『夜を走る』:一方の玉置玲央演じる谷口は、妻子持ちで要領がよく若い浮気相手もいるが、奥さんの浮気も薄々勘づいている。それは「要領がいい」というより忙しなく動き続けていないと破綻するから走り続けているだけのような(^^;; なので屍体の隠蔽工作も「要領よく」立ち廻る。#fr22_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2022年6月3日
『夜を走る』:屍体も無事、上司に押し付けて、「実行犯」の秋本も出社しなくなり、谷口に平穏が訪れたか、というと、逆に精細を失っていく。そんな状態で、諸々「解放」されて吹っ切った秋本と再会して、地獄感が更に増してゆくという(^^;; #fr22_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2022年6月3日
『夜を走る』:先に触れたように、作中でリアリティラインが揺らぐ瞬間があって、そこを呑み込めるかどうかかな。自分はあそこから秋本が俗世からどんどん「解放」されて、(物語上の)精霊化してゆくお話だと捉えたので、なるほどそういう映画なのか、と。#fr22_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2022年6月3日
『夜を走る』:結局、「要領がいい」谷口だけが妻子との生活を守り切った、とも言えるし、「解放」されずに苦悩とともに浮世に取り残された、とも言える。どちらが幸せなのかは、観客の判断に委ねられる結末ですが、人生は苦く、今日も続く、と。#fr22_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2022年6月3日