積読日記

新旧東西マイナー/メジャーの区別のない映画レビューと同人小説のブログ

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COMITIA83

 そんなわけで、昨日のコミティアでは「カレードスコープ」さんにお邪魔して、委託参加してきました。
 毎度のことながら、すらさんには感謝。この借りは、いずれまた何かの機会に。
 会場ではいつもの面子の元気な姿を確認して親交を深める──というか、まぁ、いつものぐだぐだ話に花を咲かせたりしていました。もっとも、当日これなかった方も何人かいて、とかく厳しいご時勢に感慨を深めたり。
 最後は例によって例のごとく、いつものメンバーで浜松町の某居酒屋に繰り出し、遅くまで呑み会と相成りました。
 ……しかし、その店はどのイベント後に何人で押しかけても必ず席が取れるんですが、そんなに穴場なのかしらん。
 
 
 これで終わるのも何なので、昨日買った本から何冊かご紹介。
 ただし、最後まで読みきれてない毎度の「積読日記」ですので、あらかじめご了承ください。
 

小説/深井龍一郎 イラスト/葛原このみ&やまいしゆたか『EisenKampfpferd 総集編 ausf.A〜C』(Quintessence


 IV号戦車にメイドを乗せちゃおうという禁断の妄想を、独戦車オタクが持てる知識を総動員して全力で小説化した、いろいろな方向に間違っている作品(褒め言葉)。
 さすがに現実のWWIIそのままのガチな世界観では洒落にならないので、ファンタジー的な世界観でややゆるめにお話が展開していきます。……いや、まぁ、バチ当たりなのはあんまり変わらん気もするけれども。
 しかし、小林源文御大も『Cat Shit One VOL.1 キャット・シット・ワン 1巻 (Web comics)』みたいなの書いてますし、これも有りか。
 一応、あらかじめ小林源文御大の『黒騎士物語 (アップルコミックス 3)』辺りでガチなドイツ戦車兵の秋霜烈日を極めた史実の戦いを学んだ上で、洒落の判る方にどうぞ。

三浦 明『箱庭藩始末記 狙撃』(サークル熙表紙)


 供回りの下男ひとりを連れて、湖上に浮かべた小舟から釣りに興ずる架空の小藩の御曹司。そこへ放たれた一弾の銃弾。かろうじて初弾は避けたものの、刺客の潜む岸までの距離は約20間。手持ちの武器は太刀と下男の吹き矢のみ。
 さて、この窮地、いかにして凌ぐや……。
 
 やや泥臭い絵柄ながら、良質の時代小説の短編を読んだような読後感のマンガ作品。対狙撃戦の描写をもうちょっと引っぱって欲しかった気もするけど、この尺(28頁)で謀略の構造まで含めてきれいにまとめた手腕をこそ評価すべきでしょう。
 注目に値する作家さんです。

雄山スズコ『株なんて大っ嫌い 1&2』(桃熊薬局


 株のデイトレードで一喜一憂するOLさんの日々を描いた4コママンガ。
 普通のお嬢さんが株を通じて経済や社会に関心を持ってくれることは基本的に悪い話ではないので、こうした作品が出てくることはいい傾向ではあると思います。
 身銭を切った立場で急降下爆撃機の最終進入(ファイナルアプローチ)並みの軌道を描いて落下する東証のチャートと一緒に、G7開催国としてわざわざ各国の蔵相集めて「バブル破綻時の苦労話を話して差し上げます」などとすっとぼけた話しか出来ないどこかの国の蔵相の映像を眺めていると、この国は真剣に政権交代しないとどうもならんなという気にもなるでしょうし。
 
 ただ、まぁ、株で「デイトレード」なんかに手を出していいのは、長期的に値動きを観察し、分析を積み重ねてきたプロか情報を事前に押さえてるインサイダーだけだと思うので、OLさんが片手間に手を出すと火傷するだけですよ。特に下げ基調の今は、手持ちのキャッシュの少ない方は避けたほうがいい。
 10年くらい寝かせるつもりで手堅い株を安値の今の内に押さえるというのなら、悪くない時期ではあるんですけどね。

東京大学漫画調査班TMR『第49回調査報告』

 ここのマンガ評論(というか、マンガをネタにバカ騒ぎしているだけという気もするが)はいつも面白いのだけど、執筆陣のひとり、84式山形人さんの記事中で紹介された防衛庁の『平成19年版まんがで読む防衛白書』から引用されたワンカットがあまりに衝撃的だったので、最後にそれをご紹介。

 ……え〜っと、何かサッカー少年が国防の意識に目覚めて、BMDシステム整備計画(ミサイル防衛計画)について勉強するというお話らしいんですけど、どこから突っ込めばいいんでしょうかね。
 いや、キネティック弾頭の開発とか、日本のBMDシステム整備計画自体は良くやってると思うのですが。
 一応、お話全体はこちらからPDFとHTMLで読むことが出来ます。
 興味のある方はどうぞ。