積読日記

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監督:荒牧伸志『EX MACHINA−エクスマキナ−』

EX MACHINA ORIGINAL SOUNDTRACK COMPLETE EDITION(初回限定盤)(DVD付)

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 士郎正宗の原作『アップルシード』をフルCGで映画化した前作の続編。今回は製作にジョン・ウーを迎え、声優陣もヒロインのデュナンを除いて総入れ替えとなった。
 で、原作で一番盛り上がる多脚砲台の話を前作でやってしまったため、今回はほぼオリジナルのプロットとなり、デュナン、ブリアレオスのふたりにブリアレオスの人間時代のクローンを交えた三角関係を軸としたお話。
 入りは8〜9割くらいはあったかな。雨の中とはいえ、土曜日の池袋だしね。
 以下、ネタバレ注意。
 まぁ、前作もそうだったんだけど、基本的にこの映画は原作を換骨奪胎してハリウッド型の娯楽作品として作り直すにあたって、個別のシーン描写はともかく、プロットレベルでは原作の持つソリッドな部分がごっそりそぎ落としている。なので、原理主義的な原作ファンの観客にはおそらく非常に耐え難い映画となってしまっている感がある。
 自分の場合は、今はそこまで教条的に士郎正宗を支持しているわけではないし、ジョン・ウーのファンでもあるのでそこまで拒絶反応はないのだが、クライマックスのバトルに持ち込むプロットがちょっと強引に感じられた。洗脳ウイルスの除去に、中枢コンピュータを叩きに行くって、どうなの、と。今時、そんな都合のいいコンピュータ・ウィルスなんかあるか(笑)。勿論、スタッフは判っててやっているのだろうが、プロットを判りやすくするためとはいえ、エッジの効いた最新のテクノロジーを思想や哲学レベルまで咀嚼して作品に組み込んでいる原作と比較すると、さすがに抵抗がある。
 冒頭の教会を舞台としたアクションシーンの切れだとか、前作より明らかにグレードのアップしているCGなど、個別シーンでは観るべきところは少なくないのだが。う〜む。
 でも、P2P的に増殖するコンピュータ・ウィルスをネットワークから除去するやり方なんて、アクション映画のクライマックスに持ってくるには画にならなさ過ぎるしな。しかもデート・ムービー向けにスイーツなお嬢さんにも判るように描くのはやっぱり難しいよなぁ……。
 いや、題材からして、そもそもスイーツなお嬢さん向けではないとも言えるわけだが。