時代の「文脈(コンテキスト)」
今日は原稿書きに集中するつもりなので、早めの更新です。
ガソリン暫定税率復活
……で、本日、可決されるようなのですが。
■NIKKEI NET:租特法、30日再可決・ガソリン暫定税率復活へ
http://www.nikkei.co.jp/news/seiji/20080430AT3S2900M29042008.html
小林源文『Cat Shit One'80 VOL.1 キャット・シット・ワン '80 1巻』
Cat Shit One'80 VOL.1 キャット・シット・ワン '80 1巻
- 作者: 小林源文
- 出版社/メーカー: ソフトバンククリエイティブ
- 発売日: 2008/04/30
- メディア: コミック
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『黒騎士物語 (アップルコミックス 3)』『ハッピータイガー (MGコミック)』などの作品で知られる本邦戦争劇画の第一人者、小林源文は、一方でスラップスティックな戦争劇画『東亜総統特務隊 (歴史群像コミックス)』のようなユーモア作品も手掛けている。
……アレを「ユーモア」で片付けていいのかという話もあるが、それはさておき。
そうした文脈の中で生まれたのが、ベトナム戦争での米陸軍長距離偵察パトロール(LRRP)部隊のパッキーことパーキンス軍曹達の活躍を描く『Cat Shit One VOL.1 キャット・シット・ワン 1巻 (Web comics)』──いや、これが登場人物をすべて動物化してリアルなベトナム戦争を描くという、画期的な代物で。
まぁ、シルバニア・ファミリー(ウサギ)がM-16を抱えてネコとジャングル戦をやっているのをイメージしていただければ、おおむね正しいかと(爆)。
この作品、自分はかねてよりマペットで映像化してくれないかと願っているのだが、米国辺りのTV局に誰ぞ企画を売り込んではくれないものか。
さて、作中ではベトナム戦争も終わり、パッキー達のチームも解散。それぞれの人生を歩んでゆくのだが、東西冷戦が最期に加熱する80年代の国際情勢が彼等を放ってはおかない。
極東から欧州、そしてソ連軍と聖戦士(ムジャヒディーン)が激突するアフガニスタンまで、世界を股に掛けた彼等の活躍が再び始まった!
──というのが本書なのだが、いや、これ、単なるイロモノ戦場劇画の域を超えて、「冷戦の総括」というちょっと容易ならざるテーマを軸に据えた骨太な作品になろうとしてますぞ。 続きを読む