9月!
夏コミ後、バタバタしている内に9月に突入してしまいました。
夏コミにて弊サークルご来場の皆様、ありがとうございました。
お陰さまで自分の参加したカレードスコープさんのアンソロジー『NEO』は完売となりました。
こうして、夏コミ、コミティアと終り、冬コミの申し込みも済ませた時点で、今年の同人の夏は終り。
世間様は相変わらず暑いままですけど、同人者は秋、冬に向けて走り出すのです。
そんな訳で、とりあえず現在執筆中の作品の続きを書きつつ、9月末締切りの某賞と10月末締切りの某賞に既存作品を投稿してみようかと画策中。いや、作家デビュー云々より、ちょっとでも小銭稼ぎにならないかな、と(せこい)。
いろいろ頑張ります。
で、今日もまたTwitterでやったレビューを3点ほど。
賀東招二著『フルメタル・パニック!11 ずっと、スタン・バイ・ミー(下)』
フルメタル・パニック!12 ずっと、スタンド・バイ・ミー(下) (富士見ファンタジア文庫)
- 作者: 賀東招二,四季童子
- 出版社/メーカー: 富士見書房
- 発売日: 2010/08/20
- メディア: 文庫
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個別キャラで言うと悪役にしては最後まで哀しい立ち位置のままだったレナードとか、宗介に対して最後に「父親」としての役割を果たして死んだカリーニンとか、せっかく奇跡の復活を遂げながら本編中でも「台無し」扱いされるクルツとかw、いずれも納得感のあるオチの付け方でこれも12年間の積み重ねを感じさせて素晴らしかった。
なにはともあれ、12年間おつかれさまでした。
富田安紀子『白狗/黒猫』
- 作者: 富田安紀子
- 出版社/メーカー: 少年画報社
- 発売日: 2010/08/23
- メディア: コミック
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ぎりぎり許容範囲の超能力描写も交えながら、プロ同士が緊張感を持って悪と立ち向かう辺りがいい感じ。ヒロインもエロカッコイイしね。
ちょっと注文付けるとすると、もうちょっとガンアクションを入れて欲しかった。それと巻数標記がないのだけど、これで終わりってのはなしだよね。
青年誌でこういうハードなB級アクションを描ける女性作家というのは貴重なので、是非、頑張って欲しい。
……とTwitterで書いてからちょっと調べてみると、作者の人は嫌韓・嫌中で右な人なのでした(爆)。
いや、そのこと自体は別に個人の内面の問題でとやかく言う筋合いはないのだけど、なんかこう自分の人生がうまくいかないルサンチマンをぶち撒ける勢いで新刊紹介といっしょに自分のHPにぶち撒けていて、何と言うか、その、一見さんはまず引くよな、というサイトに(ああ)。
作品内では抑制が効いているので、妙なアクを感じる場面は少ないんですけどね。
ままならんもんだなぁ……。
シギサワカヤ『ファムファタル』第3巻(最終巻)
- 作者: シギサワカヤ
- 出版社/メーカー: アスキー・メディアワークス
- 発売日: 2010/08/27
- メディア: コミック
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相変わらず、恋愛で一番キツイところをこれでもかとばかりに次々繰り出す展開に、どんどん胃が痛くなる(はは)。あー、でも3割くらい似たような経験あるな(おい)。この辺はたぶん一周廻って笑うところなのだろう。乾いた笑いしか出てこないのは、オレもきっとまだまだ修行が足りないからだ。
ま、それはさておき。この物語のヒロイン、由佳理は男の側から見てると何を考えてるのかさっぱり判らない。何かを理解したと感じた瞬間に、斜め上から裏切られる。訳がわからない。だから「幻の女(ファムファタル)」。
ただ、ずるずると切るに切れずにいるうちに、この女はこの女なりに、コミュニケーション不全に苦しみながら、もがいている姿が朧気ながら見えてくる。そういうのを見ちゃうと、まぁ、その何だ。男としてほっとけなくなるわな。大概、思い上がった勘違いだけどな。すぐにそれをさんざん思い知らされるんだけどな。畜生。
……何かいろいろ余計なトラウマを呼び起こされたりもしているが、まぁ、その辺のずぶずぶとダメな恋愛にのめり込んでしまう感覚を描かせると、やはりシギサワカヤは上手い。上手すぎて、毎度いろいろいらん記憶を刺激されて胃にもたれるが、そこも込みでこの作者の魅力だ。で、この展開でラストは青春ドラマみたいな爽やかさ、と。どうしてこうなった? な展開だが、(いい意味で)開いた口が塞がらない。作中の主人公同様、さんざんに振り廻してくれた。面白かった。やっぱり胃にもたれるけど。
次もこんなもたれる感じで、ひとつ。