『週刊少年サンデー』24号
あだち充『クロス・ゲーム』
主人公の「ダメな奴」としてのイメージをこの第2話ラス前まで平然と引っ張ってのける辺り、さすがあだち充。しかも、ヒロイン(小5)の出番は2カットのみ。勿論、主人公の調子の良さを楽しげに描くだけでちゃんとそこまで読ませる、恐るべきリーダビリティの実力に裏打ちされての話なのだけど。
つくづく『いちご100%』の対極にある作品だよな。
松江名俊『史上最強の弟子ケンイチ』
- 作者: 松江名俊
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2005/02/18
- メディア: コミック
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もうデタラメな勢いが楽しくてしょうがない。
それはそうと、アマゾンに登録されている画像が上の14巻しかないってのは、どうしたことか。
向後和幸『ザスパ草津物語〜夢は枯れない』
そこそこ面白いし、感動もするのだが、良かれ悪しかれ今の『少年サンデー』だからこそ載る作品だよなと感じる作品。
なにせ小島伸幸が35歳でアビスパ福岡を解雇されるところから始まって、序盤はオヤジしか出てこないし、名前の出る若手はせいぜい依田ぐらいだしと、登場人物の年齢だけをみると掲載誌は『ビックコミック』系か『モーニング』かというノリ(笑)。
こういうリストラ軍団が意地と根性で勝ち上がる話へ、若い読者にも共感を持って読んでもらえればと思う反面、中高校生に感情移入できるんかなという危惧もなくはない。
つーか、時々、誰に向けて企画考えてるのか判らんときがあるよな、この雑誌。