『月刊サンデーGX』6月号
総評
『BLACK LAGOON』も『ワイルダネス』もお休みなので、低めのテンションで手に取った今号だったけど、思いの外、読み切りも連載陣も読み応えがあった。
それはそうと、次号から新連載開始の大島永遠は何となくいずれこの雑誌への登場が予想できなくもなかったものの、次々号読み切りの荒川弘(!)は見事に虚を突かれてしまった感じ。
そうかぁ、小学館漫画賞授与の縁をここへ持ってきたか。
本当ならサンデー本誌に招聘するのが礼儀というものだろうけど、月刊誌タイプの作家だと荒川氏自身、自覚しているってのもあるんだろうね。その意味で、今の小学館系列の雑誌で彼女を迎え入れられるのはGXしかないというのは、納得。『超サンデー』はサンデーの2軍(ファーム)色が強すぎるし。
しかし、小学館としてはゆくゆくは『鋼の錬金術師』の夢よ再びというつもりもあるんだろうけど、ここ最近の小学館のマーチャンダイジング事業で、高学年向けで大成功した例って、あまりないような。『新暗行御史』の映画化もぱっとしなかったし。(上映館少なすぎだよ、あの映画の場合。)
『鋼の錬金術師』並みの大ヒットを狙うならよほど腹を据えて掛からないと。