積読日記

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佐藤 優『国家の謀略』

国家の謀略

国家の謀略

 先日、こちらでも紹介した『国家の罠―外務省のラスプーチンと呼ばれて (新潮文庫)』の著者による、雑誌『SAPIO』連載記事を中心としたインテリジェントをテーマとする本。
 2004年11月から2007年9月までの連載期間に沿って書かれた本であるだけに、その時々の事件を反映しつつ、国ごとのインテリジェントへのアプローチ方法を比較したり、戦前の特務機関、とりわけ陸軍中野学校の果たした役割と戦後社会にも継承されたその思想。
 他にも筆者の現役外交官時代に見聞した具体的な情報工作や分析のテクニックやエピソードなど、「インテリジェント」を巡る多彩な物語集としても面白い。
 
 それはそれとして、巻末の広告を見ると、日米開戦の状況を分析した『日米開戦の真実 大川周明著『米英東亜侵略史』を読み解く』なんて本も出しているのね。
 著者流のこの時代の分析は読んでみたい気もするので、その内、探してみましょう。