『チャルラータ』@渋谷シアター・イメージフォーラム(15/10/3(sat)鑑賞)
映画『シーズン・オブ・レイ』-『チャルラータ』&『ビッグ・シティ』デジタルリマスター版- 予告編
Satyjit Ray - Charulata (1964)
本日の映画1本目『チャルラータ』@渋谷シアター・イメージフォーラムに劇場入りしました。
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2015年10月3日
『チャルラータ』観終わりました。インド映画の巨匠サタジット・レイ監督の1964年公開作品。英国統治下のベンガル地方で、新聞社社主の妻チャルラータが若い夫の従弟の手ほどきで小説を書き始めるというお話。基本、奥様映画なんだけど、歴史文学の薫りのする映画でした。
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2015年10月3日
『チャルラータ』:奥様映画とは何か、と言うと、「専業主婦が主人公で、退屈な日常をほんのちょっとだけ逸脱して若い男によろめくが、最後は旦那様の下に戻る」というフォーマットのお話。たまに若い男の方に走って家庭壊しちゃうケースもあるけどw、普通、奥様は家庭が大事なので一線は越えません。
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2015年10月3日
『チャルラータ』:昨年公開された『めぐり逢わせのお弁当』とか『マダム・イン・ニューヨーク』なんかその代表作だけど、インドではそんなに歴史のあるジャンルだったのかという点に、まず驚き。いやまぁ、専業主婦制度が成立しなくなると、終わっちゃうんだけどね、このジャンルも。
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2015年10月3日
『チャルラータ』:そういうお約束のジャンルものではあるのだけど、面白いのが「小説を書く」という行為を軸にしていることで、「主婦が小説を書くだなんてはしたない」という時代で、興味はあっても躊躇ってる人妻口説いて小説書かせるのって、エロいな!(爆
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2015年10月3日
『チャルラータ』:いやいや、まさにその手があったか、と膝を打つ思いですよ。「小説を書く」というのは内面をさらけ出す行為でもあるので、一緒に原稿書いてた相方に逃げられるのは、旦那に逃げられるより衝撃が深いと言う(爆
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2015年10月3日
『チャルラータ』:自分もまがりなりにも小説書いてるのに、なぜこのネタを思いつかなかったか。やはりインド人は侮れない……ぐぬぬ。ま、それはさておき、旦那と若い男の間で揺れる人妻のよろめき話を中心に、19世紀末の英領インドの政治状況とか文化が重層的に描かれるんですね。
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2015年10月3日
『チャルラータ』:お話は、基本屋内だけで進む(つっても大邸宅のお屋敷だけど(^^;;)ものの、マクロな歴史状況との絡め方が上手い。最終的に、紙面上で旦那様が英語で政治を語り、奥様が地元のベンガル語で文化を語ろうという提案が持ち上がって、インドの文化史、言語史的な転換点にも触れる。
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2015年10月3日
『チャルラータ』:通俗的な小さな家庭のさざ波の物語でありながら、世界と歴史に接続している。ある意味、「物語」の理想ですよね。ラストもそこで切るかー、という落ちの、語らずの叙情性も含めて、いい映画でした。
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2015年10月3日
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