『天下泰平』『続天下泰平』@池袋新文芸坐
本日の映画1本目『天下泰平』@池袋新文芸坐に劇場入りしました。1955年公開。三船敏郎主演のビジネスもの。主人公がシベリア抑留から帰還したら、古巣の会社が乗っ取られていて……と、この辺の時代だと、話のど頭から戦争の余韻の中にあるんですねぇ(^^;; #fr18_n
— 義忠@C94 8/12(日)東ユ-10b「物語工房」 (@yoshitada_n) July 18, 2018
『天下泰平』観終わりましたました。GHQによる株解放令に乗じた社員株購入で会社奪還を目論み、資金調達に東奔西走する話。一応、戦時中は軍需品も作っていた電機メーカーが舞台なのだけど、製品とか製造現場の話は一切でないという(^^;; 昔のビジネス映画って、大体こんな感じよね。#fr18_n
— 義忠@C94 8/12(日)東ユ-10b「物語工房」 (@yoshitada_n) July 18, 2018
そして引き続き続編(後編)の『続天下泰平』@池袋新文芸坐に劇場入りしました。前編と同じく、1955年公開。前編で一敗地にまみれた主人公たちが如何なる逆転を果たすのか……? #fr18_n
— 義忠@C94 8/12(日)東ユ-10b「物語工房」 (@yoshitada_n) July 18, 2018
『続天下泰平』観終わりました。株の買い占めを巡る攻防戦の第2ラウンドと、三角関係から四角関係に発展した恋のさや当ての結末と。……うん、まぁいいのだけど、結局持株比率の話はしても、顧客の話も製品の話もしないこの映画は、果たしてビジネス映画なのか、という根本的な疑問が(^^;; #fr18_n
— 義忠@C94 8/12(日)東ユ-10b「物語工房」 (@yoshitada_n) July 18, 2018
『天下泰平』『続天下泰平』:誤解しないでいただきたいんですが、60年代のクレイジーキャッツのビジネスものに至るまで、邦画のビジネスものは大体こんな感じです。それは会社映画、サラリーマン映画であっても、ビジネスそのものを描いているとは言い難い。#fr18_n
— 義忠@C94 8/12(日)東ユ-10b「物語工房」 (@yoshitada_n) July 18, 2018
『天下泰平』『続天下泰平』:その辺が明確に分離するのは、結構、最近なのではないか。逆に言うと、この映画だと、時代劇のお家再興もののフォーマットの引力が強い。主人公の三船敏郎は、乗っ取り後、社内で冷遇されている元社長の復権を目指すのだけど、それは元社長が創業者の息子だから。#fr18_n
— 義忠@C94 8/12(日)東ユ-10b「物語工房」 (@yoshitada_n) July 18, 2018
『天下泰平』『続天下泰平』:笠智衆のこの元社長は、人は好いんだろうけど、別にビジネスの才能があるようには描かれてないし、誰もそんなことはこの人に期待していない(^^;; 創業家の血筋的正統性を回復することを目的として、物語が駆動してゆく。この時代はそれで良かったのか。#fr18_n
— 義忠@C94 8/12(日)東ユ-10b「物語工房」 (@yoshitada_n) July 18, 2018
『天下泰平』『続天下泰平』:まぁ、考えてみれば、社会人やサラリーマン、あるいは仕事という言葉に、それが社会や市場に対してどういう機能を持つべきか、ということにこの時代はそれほど観客が関心を持たなかった、ということか。その辺が確立してくるのは、やっぱり山崎豊子辺りなのかな。#fr18_n
— 義忠@C94 8/12(日)東ユ-10b「物語工房」 (@yoshitada_n) July 18, 2018
『天下泰平』『続天下泰平』:なので、この映画から、クレイジーキャッツ映画、山崎豊子映画を経て、今やってる『空飛ぶタイヤ』までをざっと観ておくと、本邦のビジネス映画、あるいは仕事観の変遷が掴めそうかな。……え? やっぱり『空飛ぶタイヤ』観とかなきゃ、ダメ?(^^;; #fr18_n
— 義忠@C94 8/12(日)東ユ-10b「物語工房」 (@yoshitada_n) July 18, 2018