『暗黒街最後の日』@ラピュタ阿佐ヶ谷(14/4/21(thu)鑑賞)
本日の映画『暗黒街最後の日』@ラピュタ阿佐ヶ谷に劇場入りしました。1962年公開。鶴田浩二主演、だそうです。(例によって、それ以上、事前情報なし) #fr16_n
— 義忠@夏コミ申込中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年4月21日
『暗黒街最後の日』観終わりました。ギャングものと『仁義なき戦い』の集団抗争もの世界に、任侠映画から迷い込んだ鶴田浩二を置いて、やがて逆ギレして全滅する様を愛でる映画(爆 ……まぁ、その、なんか色々凄かった。しかし、俺の観る鶴田浩二映画は、こんなんばっかだなw #fr16_n
— 義忠@夏コミ申込中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年4月21日
『暗黒街最後の日』:関東のヤクザ組織が中部親分(鶴田浩二)の下で合法企業化したものの、中部の投獄によって、弟分の星野によって組織は乗っ取られる。その中部の出所を契機に、事態は一気に緊迫化。中部、星野、そして関東進出を狙う三鬼(丹波哲郎)の三人が同時に襲撃を受ける。#fr16_n
— 義忠@夏コミ申込中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年4月21日
『暗黒街最後の日』:利益優先で凶暴化する星野の組織運営に対し、堅気社会との協調を重視する中部。それぞれを支持する組織内の派閥の軋轢をよそに、介入のタイミングを見計らいながら関西から手下を呼び寄せる三鬼。一方、中部の幼馴染でもある芥川検事も、暗黒街の一挙壊滅を狙う…。#fr16_n
— 義忠@夏コミ申込中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年4月21日
『暗黒街最後の日』:そんな感じのお話で、ここでも鶴田浩二はやや時代遅れの誇り高き親分で、状況の変化に対して有効な手を打てないままラストまできた挙句、逆ギレして「死ね!みんな、死ね!」と銃を撃ちまくるという地獄絵図に雪崩れ込む(爆 よく受けたよな、こんな役(^_^; #fr16_n
— 義忠@夏コミ申込中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年4月21日
『暗黒街最後の日』:ちなみに芥川検事に三國連太郎、組織の殺し屋こと実は潜入捜査官に高倉健と、キャストは豪華。監督は日活で石原裕次郎の映画なんかを撮ってた井上梅次。この人は、この日活を皮切りに4大映画会社のすべてでメガホンを取った挙句、香港にも呼ばれて映画撮ってます。#fr16_n
— 義忠@夏コミ申込中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年4月21日
『暗黒街最後の日』:いわばプログラム・ピクチャーの鬼。冒頭OPテロップを乗せながら3者同時襲撃を描く、ぐいぐいと迫るスピード感は、日活アクションの遺伝子なのかしら。その後の組織内での駆け引きを巡る集団抗争劇は、東映時代劇の系譜かな。#fr16_n
— 義忠@夏コミ申込中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年4月21日
『暗黒街最後の日』:どちらもやがて『仁義なき戦い』に結実してゆく表現なのだけど、それはまた10年後のお話。で、この映画の面白ポイントのひとつが世界観で、実態は関東の群小ヤクザの統合体でありつつ「企業」としての体面を持つ組織は、「株主総会」とかやるわけですよw #fr16_n
— 義忠@夏コミ申込中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年4月21日
『暗黒街最後の日』:「株主」である、いかにもな親分さんたちが雁首並べる「株主総会」で、売上報告とか読み上げるわけだ。でも互いに「〇〇の兄貴」と呼び合ったり、「こいつは警察に通じた裏切り者だ!」とか言い合うわけです
— 義忠@夏コミ申込中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年4月21日
お前ら、合法化したんとちゃうんか?(爆 #fr16_n
『暗黒街最後の日』:やがて相手側に息子を誘拐され、脅される鶴田浩二。葛藤する鶴田親分に、「立場判っとんのか」「息子なんざ、諦めろ」と迫る支持者の親分衆。そんなクズの皆さんに囲まれて、ヤクザ業界に絶望を深めてゆく鶴田親分。#fr16_n
— 義忠@夏コミ申込中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年4月21日
『暗黒街最後の日』:そんな感じで、この鶴田親分、任侠の誇りとか倫理観とか意地に縛られて、状況の変化に対して今ひとつ対応しきれず、ふて腐れて愚痴こぼしたり、三國連太郎に説教受けたり、あまりいい所なしである。それで、だんだん、何もかも嫌になってゆくw #fr16_n
— 義忠@夏コミ申込中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年4月21日
『暗黒街最後の日』:この辺、当の鶴田浩二自身が何を考えていたのか不思議といえば不思議で、着流しに長ドス背負った伝統的任侠映画で看板張りながら、それが通用しない(必ずしも否定ではない)世界観の映画にも好んで出る。何かのバランス感覚なのかな。#fr16_n
— 義忠@夏コミ申込中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年4月21日
『暗黒街最後の日』:クライマックスでは、組織主流派のアジトに、鶴田浩二率いる反主流派が赴いて、屈従の降伏の儀式。そこへ押し掛ける丹波哲郎と関西軍団。総勢数十人の男たちが、銃を手に睨み合う中、裏切りと粛清を契機に大銃撃戦が勃発!外を囲む警官隊も雪崩れ込む。#fr16_n
— 義忠@夏コミ申込中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年4月22日
『暗黒街最後の日』:鶴田浩二も切れて2丁拳銃で撃ちまくった結果、動く者すべて死に絶え、踏み込んだ警官隊は累々と折り重なる暗黒街の男たちの屍体に呆然となる。つまりこれが『暗黒街最後の日』でした、と。タイトル落ちの映画だったんだね☆<おい。#fr16_n
— 義忠@夏コミ申込中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年4月22日
『暗黒街最後の日』:そんなわけで、豪華スター競演の割に、21世紀の今観ても唖然とする結末でしたが(^_^;;、まぁ、のちの東映ヤクザに繋がるいくつかの予兆が散りばめられた映画であり、ジャンル映画の進化と展開を追う上で押さえておくべき価値のある映画でした。#fr16_n
— 義忠@夏コミ申込中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2016年4月22日