『暗黒街の顔役 十一人のギャング』@池袋新文芸坐(15/11/20(fri)鑑賞)
続いて、本日の映画2本立ての2本目『暗黒街の顔役 十一人のギャング』@池袋新文芸坐に劇場入りしました。
— 義忠@夏コミ申込中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2015年11月20日
『暗黒街の顔役 十一人のギャング』観終わりました。1963年公開。奇しくも(でもないか)『恋と太陽とギャング』と同じ石井輝男監督、高倉健出演の強奪(ケイパー)もの。こっちの主役は鶴田浩二。海千山千の悪党どもが駆け引きする中、バカだがまっすぐなトラック野郎が健さんの役所。
— 義忠@夏コミ申込中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2015年11月20日
『暗黒街の顔役 十一人のギャング』:プロの犯罪者の権藤(鶴田浩二)と相棒の別当は、浜松の工場の給料日を襲って5億円の現金奪取を計画する。権藤は東京で資金と武器の調達、権藤は現場離脱のための足として運送会社の専属ドライバー沢上(高倉健)をスカウトする。
— 義忠@夏コミ申込中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2015年11月20日
『暗黒街の顔役 十一人のギャング』:だが、大金が入ると浮かれる沢上の挙動を怪しんだ彼の情婦は地元ヤクザにその情報を売る。一方、東京では、襲撃に参加するガンマン3人をスカウトした権藤が、女実業家から軍資金を調達することに成功。精緻に計画された襲撃は成功するかに見えたが…というお話。
— 義忠@夏コミ申込中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2015年11月20日
『暗黒街の顔役 十一人のギャング』:東映にしては(暴言)、計算尽くのプロットで描かれるプロフェッショナルな犯罪劇。まぁ、東映が本格的に頭オカシくなるのは70年代に入ってからなので、この頃はまだまともなのか。出てくる人間、高倉健以外、一切信用ならんロクデナシ揃いなのが素敵(^^;;
— 義忠@夏コミ申込中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2015年11月20日
『暗黒街の顔役 十一人のギャング』:無駄のない理詰めのプロット……と言いつつ、鶴田浩二の家族や恋人廻りの描写でちょいちょいウェットな表現もあって、そこまでタイトではない印象。逆にスポンサーの女実業家の秘書兼情夫の丹波哲郎は、ちょっと活かし切れなかったか。もう30分あればな。
— 義忠@夏コミ申込中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2015年11月20日
『暗黒街の顔役 十一人のギャング』:終盤は地元ヤクザが乱入してきて、わやくちゃになるのはお約束。ただ、主人公チームが、過剰な思い入れもなく、さらっとバタバタ死んでゆくのは、いかにも60年代っぽい。主人公の恋人であろうと、背中から撃たれて終わり。今際の際の台詞ひとつ許さんという。
— 義忠@夏コミ申込中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2015年11月20日
『暗黒街の顔役 十一人のギャング』:まぁ、半世紀も前の映画を掴まえてネタバレもないと思うのでぶっちゃけると、全滅エンドなんですが(ぶっちゃけた!w)、どいつもこいつもキャラが濃すぎで、90分では活かし切れなかったかな。結構、ネタは詰め込み気味なんですけどね。
— 義忠@夏コミ申込中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2015年11月20日
『暗黒街の顔役 十一人のギャング』:とは言え、直近の邦画強奪ものの『黄金を抱いて飛べ』なんかと比べると、さくさくとテンポ良く話は進むし、ミッションに集中してる。まぁ、ミッションが破綻してチームが全滅した時点で、余韻もなくばっさり終わるんですが。この時代の邦画はみんなそうだけど。
— 義忠@夏コミ申込中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2015年11月20日
『暗黒街の顔役 十一人のギャング』:逆に言えば、物語のミッションが終わった後、エピローグで余韻をしっとりと描くようになったのって、比較的新しい文化なのか。その辺も掘ってみると面白いかも。まぁ、時間制限の厳しいプログラム・ピクチャーだから、ってのも大きいのかもしれないけど。
— 義忠@夏コミ申込中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2015年11月20日
『暗黒街の顔役 十一人のギャング』:あと、基本的にほぼ全員、プロの犯罪者なので、互いを信頼できない。その前提でミッションを遂行しなければならないので、「相手の裏切りをどう封じ込めつつ、ミッションに参加させるか」のゲームになる。役割によって、与えられる情報が違うとかね。
— 義忠@夏コミ申込中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2015年11月20日
『暗黒街の顔役 十一人のギャング』:この辺は、『ジョジョ』とか『HUNTER×HUNTER』などの、ゲーム性の強いバトルを見慣れた世代には、すんなり受け入れられるんじゃないかな。むしろ、こういう知的なアクションが、今の邦画には足りないんだよね。そういった面も含めて、楽しめました。
— 義忠@夏コミ申込中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2015年11月20日