『ちはやふる -下の句-』@立川シネマシティ/CINEMA TWO(16/4/29(fri)鑑賞)
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本日の映画1本目『ちはやふる -下の句-』@立川シネマシティ/CINEMA TWOに劇場入りしました。公開初日ということもあって、若い人が続々と…あれ? 40代のオジサンはオレくらい? あ、目の前の席に、年配のご夫婦が座った。良かった良かった。浮いてない。<何の話?#fr16_n
— 義忠@冬コミ申込中「物語工房」 (@yoshitada_n) April 29, 2016
『ちはやふる -下の句-』観終わりました。いや、もう、キャラの設計と配置の美しさに戦慄する映画でした。その美しさが、個々のキャラが互いに共鳴しあう関係性を生み、力強く推進するプロットを生み出し、表題となるテーマへと結実する。神か。どこまで最初から設計されてたんだ。#fr16_n
— 義忠@冬コミ申込中「物語工房」 (@yoshitada_n) April 29, 2016
『ちはやふる -下の句-』:予告編でライバルキャラ登場なのも、こういう絡ませ方をしてくるのも、スポーツ漫画の定石としてある意味、予想の範囲内であったはずなのに、いざ盤上に置かれた瞬間、コンマ数ミリのチューニングの違いで、劇的に輝きだす。ちょっと絶句しちゃうな。#fr16_n
— 義忠@冬コミ申込中「物語工房」 (@yoshitada_n) April 29, 2016
『ちはやふる -下の句-』:一旦、長いレビュー書いたけど、破棄して書き直し。推したいポイントが山ほどある映画だけど、自分はやはりこの一点に絞ってレビューします。#fr16_n
— 義忠@冬コミ申込中「物語工房」 (@yoshitada_n) April 30, 2016
『ちはやふる -下の句-』:何と言っても、満を持してのライバルキャラの「クィーン」こと、若宮詩暢(松岡茉優)の登場でしょう。ヒロインをしのぐかるたバカの残念美人wで、しかしちはやの価値観を否定する哲学の持主というんだから、完全にヒロインの鏡像(シャドウ)ですね。#fr16_n
— 義忠@冬コミ申込中「物語工房」 (@yoshitada_n) April 30, 2016
『ちはやふる -下の句-』:ヒロインと恐ろしくよく似通ったスペック設定で、しかし「かるたに仲間は不要」という真逆の価値観のシャドウをわざわざここで投入してきたということは、「ここから先のドラマの軸はこれです」という宣言に他ならない。#fr16_n
— 義忠@冬コミ申込中「物語工房」 (@yoshitada_n) April 30, 2016
『ちはやふる -下の句-』:(ルックスの違いはともかく)設定上の差違はそこだけなんだから。そのライバルが、「ヒロイン」wの新(あらた)にちはや以上にずいっと近づいてみせる。哲学的対立軸をドラマとして、これ以上可視化する手段はない。#fr16_n
— 義忠@冬コミ申込中「物語工房」 (@yoshitada_n) April 30, 2016
『ちはやふる -下の句-』:祖父の死に責任を感じて、かるたを封じて閉じこもる新。この『下の句』での隠されたゲームは、どちらが新の心をこじ開け、かるた競技に復帰させ得るか、の競い合いでもある。#fr16_n
— 義忠@冬コミ申込中「物語工房」 (@yoshitada_n) April 30, 2016
『ちはやふる -下の句-』:それが同時に「アスリートは孤独であるべきか」という命題を巡る葛藤ともなり、作中のドラマの次元を越えて、普遍的な命題として社会に響く。シンプルな構造ゆえに、個人(ミクロ)から社会(マクロ)まで貫くテーマとして機能している。この構造の美しさ。#fr16_n
— 義忠@冬コミ申込中「物語工房」 (@yoshitada_n) April 30, 2016
『ちはやふる -下の句-』:それは『上の句』時点、あるいは物語がスタートした時点で内包されていたものであったにせよ、新キャラひとり、盤上に置いただけで、これだけ鮮明に浮かび上がる見事さ。名人の棋譜に触れたか素人指し手として、うっとりとした戦慄を禁じ得ないのです。#fr16_n
— 義忠@冬コミ申込中「物語工房」 (@yoshitada_n) April 30, 2016
『ちはやふる -下の句-』:勿論、その布石の意図をきちんと理解して、フィルムに落とし込んだ、スタッフ、キャストの仕事も見事なものでした。多少、セリフで丁寧に説明しすぎとも感じたけど、今の日本の娯楽(エンタメ)のリテラシーを考えれば、妥当なものでしょう。#fr16_n
— 義忠@冬コミ申込中「物語工房」 (@yoshitada_n) April 30, 2016
『ちはやふる -下の句-』:こういう映画を撮れて、一般向けでヒットしている邦画市場はとても健全。この映画を撮ったスタッフも、作中の表現手法も、観に来る観客も、所謂、マンガ原作の「スイーツ映画」の数々が育んできたものです。その土壌の豊かさが、実りを結びつつある。#fr16_n
— 義忠@冬コミ申込中「物語工房」 (@yoshitada_n) April 30, 2016
『ちはやふる -下の句-』:そんなわけで、『上の句』ともども、優れた青春映画として、全力でお薦めです。続編制作も決まりましたしね。まだ『上の句』も上映中の劇場も多いですし、未見の方もこれを機に、是非。#fr16_n
— 義忠@冬コミ申込中「物語工房」 (@yoshitada_n) April 30, 2016