『青天の霹靂』@地元のシネコン(14/6/1(sun)鑑賞)
映画の日の3本目、地元のシネコンに戻って『青天の霹靂』を劇場入りしました。
— 義忠@夏コミ申込中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2014年6月1日
『青天の霹靂』観終わりました。凄く品の良いタイムスリップ人情物。映画としても品が良いし、SFとしてもストイックなまでに品が良い。これをお笑い出身の監督に処女作としても撮られちゃったら、プロパーの映画監督は立つ瀬ないよ。
— 義忠@夏コミ申込中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2014年6月1日
『青天の霹靂』:やることなすことまるでダメな売れないマジシャンの主人公がタイムスリップしたのが40年前ーー自分の産まれる前。そこで出会った自分の父親とコンビを組んで舞台に立つことになり、順調に人気を得てゆくが、「自分」を身籠った母の身が思わしくなく……という話。
— 義忠@夏コミ申込中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2014年6月1日
『青天の霹靂』:序盤の主人公のみじめさの追い込みが、同じ冴えない40男として、身につまされすぎてきつい……てのは、まぁいいとして(ーー;)、要するに、自己肯定感を得られないまま、のうのうと40年も生きてきた男の人生立て直すには、もう一度、生まれ直すしかない、てことなのね。
— 義忠@夏コミ申込中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2014年6月1日
『青天の霹靂』:人が自尊心を確立するコアの部分に「家族の物語(ファミリー・ロマンス)」があるという概念があり、子供がお父さんとお母さんがどうやって結ばれたかを聞きたがるのは、それが理由なんだそうな。「自分は両親が愛し愛されて生まれてきたのだ」と確認することが、自尊心に繋がるのね。
— 義忠@夏コミ申込中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2014年6月1日
『青天の霹靂』:この映画は、その自尊心をあらかじめ奪われてきた(と信じてきた)主人公が、自分の誕生の「物語」を語り直すことで、自尊心を再構築する、という構造のお話なので、タイムスリップしても作中の「事実」は何も弄らない。悲劇は悲劇として、決して避けられない。
— 義忠@夏コミ申込中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2014年6月1日
『青天の霹靂』:でも「事実」を解釈する「物語」を見直すことで、自分も世界も変わりうるのだ、というのが、この映画の「品の良さ」の本質なんだと思う。
— 義忠@夏コミ申込中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2014年6月1日
『青天の霹靂』:演出レベルでいうと、「言わなくていいことは、いちいち台詞にしない」という方針が徹底していて、ああ、どこかのお笑い出身監督に100時間くらいぶっ通しでこの映画を繰り返し観せたい衝動に駆られて困るw あえて言えば、BGMももうちょっと引き気味でも良かったかな。
— 義忠@夏コミ申込中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2014年6月1日
『青天の霹靂』:そんなわけで、とても品の良い、素敵な映画でした。まだ上映期間はあるみたいですので、是非、お近くの劇場でどうぞ。
— 義忠@夏コミ申込中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2014年6月1日