『その人は遠く』@神保町シアター(19/04/18(thu)鑑賞)
本日の映画『その人は遠く』@神保町シアターに劇場入りしました。1963年公開。受験生が歳上の従姉妹のお姉さんにドキドキする文芸映画(^^;;だそうですが、さて。#fr19_n
— 義忠@夏コミ申込み中「物語工房」 (@yoshitada_n) April 18, 2019
『その人は遠く』観終わりました。浪人生のいる家に、美人のお姉さんがやってきてドッキドキ!……とか甘っちょろいこと考えてたら、さくさくと互いの状況が激動して、わずか数年でお互いこんなに遠くなっちゃったね、というお話。ああ、ここまでやると確かに文芸映画の域ですなあ。#fr19_n
— 義忠@夏コミ申込み中「物語工房」 (@yoshitada_n) April 18, 2019
『その人は遠く』:入試に失敗して浪人中の主人公(山内賢)の家に、死んだ京都の叔父のひとり娘(芦川いづみ)が引き取られてることに。歳上の美人な従姉妹にドギマギしながら、受験勉強を頑張った主人公はめでたく大学に合格。だが入れ違いにお見合い結婚で、従姉妹は主人公の前から去る。#fr19_n
— 義忠@夏コミ申込み中「物語工房」 (@yoshitada_n) April 18, 2019
『その人は遠く』:その後、主人公がお姉さんへの思慕を諦めかけたり、彼女ができたりする絶妙なタイミングwで再会し、のめり込みそうになると突き放され……と、うわー、何なんだよもー、この女!というお話(^^;; こういう女性と関わってしまうのは、男子の地獄か本懐か。#fr19_n
— 義忠@夏コミ申込み中「物語工房」 (@yoshitada_n) April 18, 2019
『その人は遠く』:一方で女子寄り目線で観ると、結構、女子の生きづらさの話でもあって、京都のいいとこのお嬢さんで大学出のお姉さんが、ひとり親の父親が死んだからと、実家資産は親戚預かりになり、他家に引き取られる。さらに親戚セットの見合い1日で結婚まで決まる。#fr19_n
— 義忠@夏コミ申込み中「物語工房」 (@yoshitada_n) April 18, 2019
『その人は遠く』:基本、大学生男子の主人公目線なんで要所要所が飛ばされてるけど、60年代にしては「親族会議」の圧が妙に強くて、お姉さんは抗しきれずに押し流されてる風にも見える。落ちも「旦那が自殺」でさらっと片付けられてるけど、そう簡単に死にそうな旦那に見えなかったが(^^;; #fr19_n
— 義忠@夏コミ申込み中「物語工房」 (@yoshitada_n) April 18, 2019
『その人は遠く』:話の中盤でできる彼女(和泉雅子)も妙にぐいぐい来るなと思えば、実家から早く出たいからさっさと結婚したいとか口走るし、家出して主人公の部屋に転がり込んだら速攻で自分の趣味で部屋を埋め尽くし始めるし(爆 ある意味、非常に判りやすくて好感持てるね!<そうか? #fr19_n
— 義忠@夏コミ申込み中「物語工房」 (@yoshitada_n) April 18, 2019
『その人は遠く』:主人公は最後まで気づく様子がないのだけど、このお話に出てくるヒロインたちは、恋愛をしているように見えて、実際は自分の居場所を巡って決死のサバイバルを行なっているのであり、主人公はそのカードに過ぎない。それも肝心な時使えないんだよなー(^^;; #fr19_n
— 義忠@夏コミ申込み中「物語工房」 (@yoshitada_n) April 18, 2019
『その人は遠く』:旦那が実家の資産を事業に使い込んだ上に浮気したので、離婚を決意して上京したお姉さんだったが、「親族会議」は逆に復縁を迫ってくる。お姉さんが主人公を頼るのはそのタイミングなのだけど、その時点で家出した彼女が部屋に転がり込んでくるわけでさー(^^;; #fr19_n
— 義忠@夏コミ申込み中「物語工房」 (@yoshitada_n) April 18, 2019
『その人は遠く』:それで何事かを悟ったお姉さんが婚家に戻り、旦那が自殺するのはその直後で(爆 ……えーと、これはもしかしてミステリー事案なのでは(^^;; まあ原作者はミステリーでも知られる藤原審爾だし。そのくらいの仕掛けはやってそうではある。#fr19_n
— 義忠@夏コミ申込み中「物語工房」 (@yoshitada_n) April 18, 2019
『その人は遠く』:若い男の子が一生胸に秘めることになる「忘れじのあの人」のお話と見てもいいし、60年代でも生きづらさに足掻く女の子たちのお話と見てもいいし、隠されたミステリー的な構図を読み取ってもいい。多様な観方を許す映画として楽しめました。#fr19_n
— 義忠@夏コミ申込み中「物語工房」 (@yoshitada_n) April 18, 2019