『犬 走る DOG RACE』@国立映画アーカイブ(19/07/16(tue)鑑賞)
犬、走る~DOG RACE~サ [12 inch Analog]
- アーティスト: オムニバス,鈴木茂
- 出版社/メーカー: メガフォースコーポレーション
- 発売日: 1999/07/31
- メディア: LP Record
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本日の映画『犬 走る DOG RACE』@国立映画アーカイブに劇場入りしました。1998年公開。岸谷五朗&大杉漣主演。新宿・歌舞伎町を舞台に、はみ出し刑事と在日コリアンの情報屋が裏社会の揉め事解決に奔走するトラブル・コメディだそうですが、さて。#fr19_n
— 義忠@諸々活動中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年7月16日
『犬 走る DOG RACE』観終わりました。不眠症でガサ入れの情報をヤクザに流す悪徳警官(岸谷五朗)と、裏社会の隙間を縫って生きる在日コリアンの情報屋(大杉漣)。腐れ縁と、ともに愛する上海娘とで繋がる奇妙なふたりだったが、その上海娘が何者かに殺されて……というノワール・コメディかな。#fr19_n
— 義忠@諸々活動中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年7月16日
『犬 走る DOG RACE』:「歌舞伎町って、多国籍の悪党がサバイブするアウトロー空間なのでは」という発見をした『不夜城(1998)』と同じ公開年。原作はもうちょっと前だから、フォロワー作品扱いでいいかな。日中韓のクズどもが我欲と生命惜しさで右往左往しつつ、かすかな純愛が泣かせる。#fr19_n
— 義忠@諸々活動中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年7月16日
『犬 走る DOG RACE』:セントラルアーツ製作、東映ビデオ販売なので、座組はVシネマなのだけど、ちゃんと冒頭に東映のオープニングがついて一般公開されてます。でもお金はないので(^^;;、カーチェイスとか大爆発とかはなく、その分、若き名優たちの演技合戦で映画としてのリッチさは担保。#fr19_n
— 義忠@諸々活動中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年7月16日
『犬 走る DOG RACE』:岸谷五朗&大杉漣コンビだけでなく、遠藤憲一、香川照之の若い姿が観れて、現代の邦画やTVドラマとの地続き感が強い映画です。でももう20年経ってるんだよね。劇中で大杉漣が拳銃片手にコマ劇場前を駆け抜けるシーンがあるけど、そっかー、コマ劇解体前かー(^^;; #fr19_n
— 義忠@諸々活動中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年7月16日
『犬 走る DOG RACE』:時期的にはポケベル末期で携帯が普及し始めた頃。プリクラも出てて、女子高生でもない男ふたりでそれを撮る可笑しみと落ちの切なさにも繋がる重要なアイテムとして使われてます。そういう意味で、「1998年の歌舞伎町」の時代性や風俗に非常に寄り添った映画ですね。#fr19_n
— 義忠@諸々活動中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年7月16日
『犬 走る DOG RACE』:この作品は20世紀末の歌舞伎町の風景として、多民族化してカオス化してゆく状景が描かれているのだけど、コンビニ店員が外国人なのは当たり前、小学校のクラスで肌の色の違う子供たちがはしゃいでる21世紀の日本と、やはり地続きで繋がってる。#fr19_n
— 義忠@諸々活動中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年7月17日
『犬 走る DOG RACE』:劇中の蛇頭による不法移民労働者は、技能実習生制度として政府公認で公式化されて、大規模化されながら、受入側のリテラシー向上やスクリーニングを無視した結果、全国規模の奴隷地獄と化した。この映画で描かれた歌舞伎町の多国籍化は、正しく21世紀の日本を照射する。#fr19_n
— 義忠@諸々活動中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年7月17日
『犬 走る DOG RACE』:けどまあ、別にそんなつもりで撮られた映画ではないですわな(^^;; それでも、優れた映画は映画であることによって、自ずと時代と社会への批評性を帯びる。くだらないクズたちの卑しい物語であっても、いや、そうであればこそ、時代の脈動を正確に拾うのだ。#fr19_n
— 義忠@諸々活動中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年7月17日
『犬 走る DOG RACE』:大の男ふたりが、惚れた女の屍体を抱えて夜の歌舞伎町を右往左往する滑稽話が、あの時代の歌舞伎町の空気を正確にすくい取り、若き名優たちの演技も相まってこうして21世紀の現代に届く。これが映画というものですよ。今なら配信でも観れますので、是非。#fr19_n
— 義忠@諸々活動中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年7月17日
■監督フィルモグラフィ:崔洋一(1949年~)
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