『新しき世界』@シネマート新宿(14/2/3(mon)鑑賞)
『新しき世界』観終わりました。これが韓国映画界からの『インファナル・アフェア』へのアンサーか……。皆さんお待ちかね、韓国ノワール印の潜入捜査もの。ウェットな情感を通奏低音として奏でながら、陰々滅々、冷え冷えと語られる抗争劇。でも刺身包丁はやめて〜((((;゚Д゚)))))))
— 義忠@冬コミ落選中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2014年2月3日
『新しき世界』:韓国最大の組織暴力団のトップが、後継者を定めずに突然事故死。後継者の座を巡って組織内に緊張が走る中、警察当局は事態に介入することを密かに決定する。そして8年間の潜入の果てに、組織幹部の一角を為すに至った主人公に指令を下すが……というお話。
— 義忠@冬コミ落選中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2014年2月3日
『新しき世界』:基本的にはヤクザ映画なんだけど、構成員が皆、びしっとスーツにネクタイで、それがぞろぞろとやってきたり、バット振り上げたり、懐から刺身包丁をすらりと引き抜いたりするわけです。だから、何で刺身包丁やねん! 向こうのヤクザ屋さんの必須アイテムなのかしら……。
— 義忠@冬コミ落選中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2014年2月3日
『新しき世界』:いや、刺身包丁の話はいいや。意図してのことなんだろうけど、このルックスは、やっぱり企業社会を比喩してるんでしょうね。女性が主人公の奥さんと、連絡員の女性捜査官しかいないのも含めて、徹底してホモソーシャルな世界のお話です。
— 義忠@冬コミ落選中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2014年2月3日
『新しき世界』:テーマ的には「男はなぜ闘うのか」「なぜ権力(ちから)を求めるのか」なのかな。……いや、決してアッパーな意味合いじゃなくてね。「そうならざる得ない哀切」という側面からそれを描いてるので、冷え冷えと切ないテンションになってしまうという、ね。
— 義忠@冬コミ落選中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2014年2月3日
『新しき世界』:いやぁ、本当に韓国映画はこういうホモソーシャルもの上手いよね。現実で競争が厳しいってのが背景にあるんだろうけど。でも、日本映画だって、昔はそういうの得意だったんだけど…皆、競争から下りちゃってるもんねぇ。まぁ、競争の果てに待ってたのが、バブル後のあの情景じゃねぇ。
— 義忠@冬コミ落選中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2014年2月3日
『新しき世界』:もうひとつ興味深かったのが、韓国裏社会での華僑系の浸透ぶりというか、融合ぶりで、主人公は華僑系で巨大暴力団の中で華僑系と韓人系が競い合ってて、そのこと自体に誰も疑問を差し挟まない。人種なんかより、力があるものがトップに来るのが当然という空気なんだよね。
— 義忠@冬コミ落選中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2014年2月3日
『新しき世界』:いや、裏社会って、本当はどこもそうで、日本の裏社会だって、日本人だけじゃなく多民族が競い合ってるんじゃないかと思うんだけど、日本のヤクザ映画って、今どうなってるんだろう。犯罪映画って、そういうところ、ガンガンせめてかなきゃダメだよね。
— 義忠@冬コミ落選中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2014年2月3日
『新しき世界』:何かもう、この手の映画をやらせると安定して面白いので、これ以上、とやかく申しません。しかし韓国映画は得意技どんどん増やしてくなぁ。日本映画も難病ものばかり撮ってる場合じゃないですぜ。本当。
— 義忠@冬コミ落選中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2014年2月3日