『アルキメデスの大戦』@地元のシネコン(19/08/12(mon)鑑賞)
本日の映画1本目『アルキメデスの大戦』@地元のシネコンに劇場入りしました。戦艦<大和>建造の愚行を防ごうと、卓越した数学能力で挑む海軍見積戦記w コミック原作で「山崎貴が遂に確変起こした?」と界隈で一瞬盛り上がった直後に『DQ』のアレという(爆 さて実際の出来どうでしょうか。#fr19_n
— 義忠@諸々活動中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年8月12日
『アルキメデスの大戦』観終わりました。確かにこれは「確変」と呼べる出来の良さです。原作の着眼点の良さもあるにせよ、序盤は若者たちが創意工夫で戦艦<大和>の秘密に挑んでゆく冒険譚、そして最終的に田中泯のデモニッシュな暗黒にすべて呑み込まれる絶望と、新しい「戦争映画」でした。#fr19_n
— 義忠@諸々活動中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年8月12日
『アルキメデスの大戦』:そもそもこのお話は、議会に建造費を過小に提出しておいて、足りない分は他に混ぜ込んで提出する、いわゆる「大和方式」と呼ばれる予算措置の欺瞞を暴くお話です。教科書でその話が出た時は大概「へー」で流しちゃうけど、これ議会と国民への重大な背信行為だからね。#fr19_n
— 義忠@諸々活動中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年8月12日
『アルキメデスの大戦』:戦後憲法だろうと戦前の大日本帝国憲法だろうと、議会制国家の基礎中の基礎です。選挙で国民の付託を受けた国会議員に、虚偽の数字で無駄な議論をさせたんですから、万死に値すると言っていい。……ところが、これをこの国の人たちがどこまで理解できているのか。#fr19_n
— 義忠@諸々活動中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年8月12日
『アルキメデスの大戦』:本作のクライマックスで主人公が切れ切れの数学力で建造見積の虚偽を暴いた直後、田中泯扮する平山造船中将(実際の大和設計者は平賀譲造船中将ですが(^^;;)が言い放つ屁理屈が本作のひとつでしょう。いや、滅茶苦茶な屁理屈だけど、多分今もこの国はそれで動いてる。#fr19_n
— 義忠@諸々活動中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年8月12日
『アルキメデスの大戦』:あえて言えば、この人たちは事実(ファクト)より「国家・政権の存続」を上位に置いている。だから、虚偽も改竄も隠蔽も、抵抗がない。一見まともそうな人士であっても、腹の底でそれが「現実」と思ってるから、それを出されると黙り込んでしまう。#fr19_n
— 義忠@諸々活動中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年8月12日
『アルキメデスの大戦』:本当の「現実」は、「欺瞞に依って立つ国家は、欺瞞によって滅びる」という冷徹な事実(ファクト)だけであって、そこに例外も慈悲もないのにね。ただ、この国の社会のどうしようもなくダメなとこをワンシーンで暴き出しただけで、この映画には5億点中3億点出す(爆 #fr19_n
— 義忠@諸々活動中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年8月12日
『アルキメデスの大戦』:そこからさらにもう一段、深い奈落の蓋が(田中泯によって)開かれる。ですが、そこはネタバレなのでこれ以上触れません。戦後視点をメタ的に踏まえた台詞なんで、リアリ感はないんですけど、この甘やかな死(タナトス)への誘いを拒絶できないと人は戦争を否定できない。#fr19_n
— 義忠@諸々活動中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年8月12日
『アルキメデスの大戦』:戦後70年を経た夏の東宝の戦争映画として、むしろ令和の現実へ鋭く切っ尖を突きつける批評性を持ったこういう作品を持ってきたことは、感慨が深いです。それも山崎貴監督でねえ。これはやっぱり確変起こしたか…と期待を抱きつつ、この直後に『ドラクエ』映画かあ(爆 #fr19_n
— 義忠@諸々活動中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年8月12日
■監督フィルモグラフィ:山崎貴(1964年~)
STAND BY ME ドラえもん(ブルーレイ通常版) [Blu-ray]
- 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
- 発売日: 2015/02/18
- メディア: Blu-ray
- この商品を含むブログ (12件) を見る
SPACE BATTLESHIP ヤマト プレミアム・エディション 【Blu-ray】
- 出版社/メーカー: TCエンタテインメント
- 発売日: 2011/06/24
- メディア: Blu-ray
- 購入: 2人 クリック: 19回
- この商品を含むブログ (18件) を見る