『オーヴァーロード』@地元のシネコン(19/05/13(mon)鑑賞)
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本日の映画『オーヴァーロード』@地元のシネコンに劇場入りしました。第二次大戦ノルマンディー(オーヴァーロード)作戦直後、戦線後方、フランス国内に降下した米空挺部隊が、ナチスの秘密実験施設で謎の魔人たちと戦うお話。……『ヘルシング』の外伝で似たような話なかったか?(^^;; #fr19_n
— 義忠@夏コミ申込み中「物語工房」 (@yoshitada_n) May 13, 2019
『オーヴァーロード』観終わりました。プロットは完全にBC級の色物戦争モンスター映画で、それをメジャー級の予算と人員ぶち込んででっち上げた映画(爆 古い『宇宙船』読者なら、もうその構造自体でゲラゲラ大笑いして、大喜びしてる。つか、俺がしてる。いいぞもっとやれ、JJエイブラムス(^^) #fr19_n
— 義忠@夏コミ申込み中「物語工房」 (@yoshitada_n) May 13, 2019
『オーヴァーロード』:ノルマンディー上陸作戦前夜、上陸部隊に先行して戦線後方に投入された米陸軍第101空挺師団のとある分隊。小さな村の教会に設置された「電波塔」を破壊せよ…司令は単純だが、現地にたどり着くまでに輸送機は撃墜され、バラバラに降下した隊員達は独軍に狩られてゆく。#fr19_n
— 義忠@夏コミ申込み中「物語工房」 (@yoshitada_n) May 16, 2019
『オーヴァーロード』:目的の村にたどり着く頃には、生き残った隊員はわずか4人。現地住民女性のクロエの協力を得て、部隊はあくまで施設爆破を目指す。だが、妙に厳重な警備、教会の地下に連れ去られた住民が帰ってこないなど、ただの通信拠点にしては、そこはあまりに異様で…というお話。#fr19_n
— 義忠@夏コミ申込み中「物語工房」 (@yoshitada_n) May 16, 2019
『オーヴァーロード』:前知識として聴いてたあらすじから平野耕太っぽい世界観を予想していたものの、それほどオカルト色は強くなく、どっちかと言うと、その、アレだ。『悪魔の毒毒○○ ナチス極秘実験隊』的なヤツ(爆 もー、いい歳した大人がこんな映画観てバカじゃねーのと言うw #fr19_n
— 義忠@夏コミ申込み中「物語工房」 (@yoshitada_n) May 16, 2019
『オーヴァーロード』:洋物の低予算モンスター映画で、ナチスの秘密実験施設で人体実験が繰り返されて、異形のモンスターが作られていて暴れるという映画が、何十年も前から年々歳々、飽きもせず作られ続けていてですねw、ちょっと前にも『武器人間(2013)』なんてのがありましたね。#fr19_n
— 義忠@夏コミ申込み中「物語工房」 (@yoshitada_n) May 16, 2019
『オーヴァーロード』:この映画の基本プロットは、その手の映画でもシンプルな方で、モンスターの造形や能力も、芸がないくらいストレート。それをメジャー映画の予算とスタッフでやる。じゃんじゃんバリバリぶっ放して、ぶっ壊す。長廻しのショットを多用して、きりきりと緊張感を高める。#fr19_n
— 義忠@夏コミ申込み中「物語工房」 (@yoshitada_n) May 16, 2019
『オーヴァーロード』:冒頭の敵地上空からの降下のシークエンスなんか、対空砲と機銃でバラバラに解体されつつある米軍輸送機C-47からの空挺降下を新兵の主人公に貼り付いてワンショットで撮る。ここだけで、ジャンクなモンスター映画が何本撮れるか。頭オカシイんじゃねーの、お前ら<絶賛。#fr19_n
— 義忠@夏コミ申込み中「物語工房」 (@yoshitada_n) May 16, 2019
『オーヴァーロード』:まあ、そういうコンセプトの映画ですよ。アサイラム映画をプロが真面目に撮ったら、どうなるか、みたいな(いや、アサイラムの連中も一応プロだが(^^;;)。結構、プロットに粗もあるんだけど、こうなるとワザと残してる可能性もあるので、迂闊に突っ込めないんだよなあw #fr19_n
— 義忠@夏コミ申込み中「物語工房」 (@yoshitada_n) May 16, 2019
『オーヴァーロード』:ウチらの世代は若い頃、特撮誌『宇宙船』の後ろにある、怪しげな三流モンスター映画ビデオのリリース情報や、トンチキなあらすじ読んで、ウヒャウヒャ喜んでたわけですよ。あちらでもそういう世代が制作サイドに廻ったせいか、最近こういう変な企画が増えてますね。#fr19_n
— 義忠@夏コミ申込み中「物語工房」 (@yoshitada_n) May 16, 2019
『オーヴァーロード』:先日公開されたジェイソン・ステイサムのサメ映画『MEG ザ・モンスター』とか、『ゴジラ』ハリウッド・リメイクもその文脈かな。チープなBC級映画をリッチに作り直して、プロットの持つ本来の可能性を引き出すという試みは、楽しいので是非続けて欲しいですね(^^) #fr19_n
— 義忠@夏コミ申込み中「物語工房」 (@yoshitada_n) May 16, 2019
■監督フィルモグラフィ:ジュリアス・エイヴァリー
『轢き逃げ 最高の最悪な日』@立川シネマシティ/CINEMA ONE(19/05/11(sat)鑑賞)
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本日の映画2本目『轢き逃げ 最高の最悪な日』@立川シネマシティ/CINEMA ONEに劇場入りしました。水谷豊監督第2作目。前作はヒューマンドラマ系だったので触手が動かず見送りましたが、本作はミステリーもの。『相棒』でミステリーの秀作脚本には読み慣れてるはずですが、さて。#fr19_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年5月11日
『轢き逃げ 最高の最悪な日』観終わりました。ネタを割ってみれば割としょーもない話なんだけど、それでも「人ひとり死んでる」ということの意味を恐ろしく丁寧に見つめて、ミステリーの秀作に仕上げた映画。若き水谷豊が主演した『青春の殺人者(1976)』の遠い遠い続編というか。#fr19_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年5月11日
『轢き逃げ 最高の最悪な日』:神戸の大手建設会社の若き社員の宗方秀一(中山麻聖)と森田輝(石田法嗣)の乗る車が、若い女性を轢いた。会社の副社長令嬢の早苗(小林涼子)との結婚を控えた秀一は、とっさに被害者を放置してその場から逃げる。その後の報道で、秀一と輝は被害者の死亡を知る。#fr19_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年5月12日
『轢き逃げ 最高の最悪な日』:大学以来の親友でもあるふたりは罪の意識に怯えながら、目撃者もいない事件をふたりだけの秘密として、秀一の結婚式の成功に向けて協力を深めてゆく。だが、正体不明の脅迫めいたメッセージも届き、やがて警察の捜査の手が秀一に伸びる……というお話。#fr19_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年5月12日
『轢き逃げ 最高の最悪な日』:そんなわけで、事件発生直前に自分の車が映っている街頭カメラの映像を警察に見せられて秀一は即落ち。粛々と司法手続きが進み……あれ? まだ前半なのにこのまま話終わっちゃうの? ここまで被害者の父親(水谷豊)の出番はほとんどないのに(^^;; #fr19_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年5月12日
『轢き逃げ 最高の最悪な日』:勿論そんなわけはなく、ミステリーとして跳ねるのはここから先。当然ネタバレ禁止なので、これ以上、ストーリーには言及しませんが、ちょっと意外な展開をします。いや、ミステリーとしてはその程度のスモールなお話なんですが、その結果を容赦なく描くという。#fr19_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年5月12日
『轢き逃げ 最高の最悪な日』:「轢き逃げで人ひとり死にました」という事実に対して、司法が社会が、遺族が、「犯人」が、どう反応して、どう動き、どう傷ついて、どう乗り越えようとするか。それを極々常識的に積み上げてゆく。それだけ。でも、それだけのことが、重くて辛い。#fr19_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年5月12日
『轢き逃げ 最高の最悪な日』:一方、その重さ故に、怯え、あるいはそこから目を逸らそうと結びつきを深める轢き逃げ犯のふたりのBLめいた関係の描写に説得力が出る。このふたり、大手建設会社社員という勝ち組なんだけど、庶民が無理して滑り込んでるレベルなんで、元々社内で孤立してる。#fr19_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年5月12日
『轢き逃げ 最高の最悪な日』:いや、だからって、「オレたちだけで、バチュラーパーティだ」とか言って、男ふたりで遊園地できゃっきゃウフフとイチャイチャするか、とも思うけど、まあそこは。そこの違和感は後できちんと回収されますので(^^;; 絵面は完全にBLミステリーですけど。#fr19_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年5月12日
『轢き逃げ 最高の最悪な日』:後は、このお話、「基本的に」善人しか出てこない。轢き逃げ犯のふたりも小心者であっても、罪の意識を無視できない程度には「善人」で、警察に詰められれば即落ちする。なのだけど、それだけでは整合のつかない「悪意」が小さな染みのように残り続ける。#fr19_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年5月12日
『轢き逃げ 最高の最悪な日』:その「悪意」とは何か……というのはお話のキモなので、ネタ明かしはしませんが、割れてみれば本当にくだらない、まただからこそその虚無と不条理を理解しようとして周囲が更に傷つく、という嫌ミス的味わいにも繋がってゆく(^^;; #fr19_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年5月12日
『轢き逃げ 最高の最悪な日』:いやあ、さすが水谷豊、BL要素ぶっ込んでくるのも含めて、今時のミステリーのトレンドきっちり押さえて、その上で上品なヒューマンドラマ風に仕上げくる。常日頃、『相棒』で最新の尖った脚本に触れてるだけありますよ。#fr19_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年5月12日
『轢き逃げ 最高の最悪な日』:冒頭の東映とテレ朝のクレジットを見るまでもなく、『相棒』での長年の貢献へのご褒美企画であるんでしょうが、その割には筋の良い若手俳優を抜擢しつつ、こうして立派に見応えのある映画を撮ってのけているわけで、映画監督・水谷豊に注目が必要でしょうね。#fr19_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年5月12日
■監督フィルモグラフィ:水谷豊(1952年~)
『上海バンスキング(1984)』@国立映画アーカイブ(19/05/09(thu)鑑賞)
本日の映画『上海バンスキング』@国立映画アーカイブに劇場入りしました。1984年公開。深作欣二監督、風間杜夫&松坂慶子主演。1930年代後半、魔都上海に生きる日本人ジャズメンたちを描く大ヒット舞台劇の映画化作品だそうですが、さて。#fr19_n
— 義忠@夏コミ申込み中「物語工房」 (@yoshitada_n) May 9, 2019
『上海バンスキング』観終わりました。パリ行きのトランジットで一夜の立ち寄りのつもりで上海に着いたジャズメンの旦那(風間杜夫)とシンガーの妻(松坂慶子)。それから大日本帝国敗戦までの10年間の日々。正史通りなので、だんだんキツイ話になってく(^^;; 旦那がまたメンタル弱くてなあ。#fr19_n
— 義忠@夏コミ申込み中「物語工房」 (@yoshitada_n) May 9, 2019
『上海バンスキング』:21世紀も20年近くも経つ今となっては、イメージすることも困難な1930年代後半から終戦までの上海の空気感とか、ジャズへの思い入れとかを、かろうじてこうして形にできたのは、この映画の撮られた1980年代がぎりぎりだったのかな。今だと存命の当事者もいないだろうし。#fr19_n
— 義忠@夏コミ申込み中「物語工房」 (@yoshitada_n) May 9, 2019
『上海バンスキング』:加えて中国側の協力の下、上海旧市街地のロケーションもたっぷり。この辺も今だと高層ビルとか映り込んじゃうんだろうな。まあゴリゴリCGで修正してくんだろうけど(^^;; 中盤で上海事変で激しい市街戦を繰り広げるシーンがありますが、向こうで撮ったのかセット広そう。#fr19_n
— 義忠@夏コミ申込み中「物語工房」 (@yoshitada_n) May 9, 2019
『上海バンスキング』:先程も触れましたが、基本的に正史通りにイベントが発生してゆくので、ジャズメンなんて軟派な人種にはどんどん生きづらい時代になってゆく。軍国化する日本が息苦しいから上海に逃げ出してきたのに、その上海でも優しいジャズメンたちの居場所は失われてゆく。#fr19_n
— 義忠@夏コミ申込み中「物語工房」 (@yoshitada_n) May 9, 2019
『上海バンスキング』:そのまま何かいいことあるかというと、酷いことしか起きないんですが(爆 まあ、戦前の文系ナンパ男が逃げに逃げても、結局、時代のくびきからは逃げきれず、絶望する話になります(旦那視点では)。奥さん視点だと、落ち込んでもいられないしねーというお話なんですが。#fr19_n
— 義忠@夏コミ申込み中「物語工房」 (@yoshitada_n) May 11, 2019
『上海バンスキング』:物語が終盤に向かうにつれ、楽しいこと、華やかなことは、すべて幻想の世界でしか起きない。去った仲間、死んだ仲間が、戦火で失われたはずのステージから「こっちおいで」と誘う。現実と幽玄が入り混じるのは、後の『忠臣蔵外伝 四谷怪談(1994)』とも重なるわけですが。#fr19_n
— 義忠@夏コミ申込み中「物語工房」 (@yoshitada_n) May 11, 2019
『上海バンスキング』:演出スタイルはミュージカル舞台が原作である名残か、ワンシーンで色んなことが起きるし、芝居もオーバーアクト気味。ちょっといつもの深作節とは違うものの、原作舞台では薄目と言われる戦闘描写や日本軍の残虐描写は結構、容赦なく描かれます。#fr19_n
— 義忠@夏コミ申込み中「物語工房」 (@yoshitada_n) May 11, 2019
『上海バンスキング』:この辺、舞台版とは若干テイスト違うらしく、舞台版演出監督によるリメイク(?)版が1988年に公開されています。舞台版はなんかもうちょっとお洒落で粋な感じらしいんですよね。でも深作欣二が監督で『蒲田行進曲』の松坂慶子と風間杜夫なら、そらこうなるよなーというか。#fr19_n
— 義忠@夏コミ申込み中「物語工房」 (@yoshitada_n) May 11, 2019
『上海バンスキング』:現実の世界では、極東のジャズメンたちが息を吹き返すのは、戦後日本の情勢が多少落ち着いてから。上海のジャズメンたちはどうだったんだろう。国共内戦からしばらくは、多少自由があったんじゃないかと思うけど、いずれ文化革命が来るしなあ……。#fr19_n
— 義忠@夏コミ申込み中「物語工房」 (@yoshitada_n) May 11, 2019
『上海バンスキング』:まあ、今にして思えば、最盛期の深作欣二に諸勢力の思惑渦巻く1930年代の魔都上海で、スパイや革命家たちが激しく駆け引きしてサバイブする謀略もの(エスピオナージュ)とか撮って欲しかった感はありますが、それもまた夢のお話。#fr19_n
— 義忠@夏コミ申込み中「物語工房」 (@yoshitada_n) May 11, 2019
『上海バンスキング』:きらきら輝く夢のような若き日々から、やがてそれが失われてゆくのをどう受け留めるか、という人生と都市の盛衰に重ね合わせた、華やかなショービス史劇でした。深作映画としては『蒲田行進曲』と並ぶショービス二部作になるのかな。これはこれで結構好きな映画でした。#fr19_n
— 義忠@夏コミ申込み中「物語工房」 (@yoshitada_n) May 11, 2019
■監督フィルモグラフィ:深作欣二 (1930年~2003年)
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『誇り高き挑戦』@国立映画アーカイブ(19/05/05(sun)鑑賞)
本日の映画2本目『誇り高き挑戦』@国立映画アーカイブに劇場入りしました。1962年公開。深作欣二監督、新聞記者の鶴田浩二が武器ブローカーの丹波哲郎を追いつめるお話だそうですが、さて。#fr19_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年5月5日
『誇り高き挑戦』観終わりました。1952年のGHQの占領政策終了から多少時間が経ち、松本清張の『日本の黒い霧』(1960年刊行)など、占領政策とその後の日米関係の暗黒面を見直す機運があって、各社そういう映画を撮ってたんですが、東映で深作欣二だとなんかギャング映画っぽくなると言う(^^;; #fr19_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年5月5日
『誇り高き挑戦』:かつて大手新聞で在日米軍基地内での日本人女性殺人事件を執拗に追った挙句、GHQに忖度した新聞社から追放された主人公(鶴田浩二)。それから10年後、業界新聞の記者として総会屋まがいの生活をしていたが、とある武器メーカーの違法輸出の情報を掴む。#fr19_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年5月5日
『誇り高き挑戦』:それも金に換えて終わるはずだったが、かつての殺人事件で自分を拷問した日本人諜報関係者・高山(丹波哲郎)が武器ブローカーこの件に関わっていると知った主人公は、記者魂を再燃させ、高山の追求を始めるのだったが……というお話。#fr19_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年5月5日
『誇り高き挑戦』:政治スキャンダル映画でばんばん実名を挙げてるハリウッド映画からすると、国名や組織名をぼやっと描いている時点で、既に腰が引けてる気もしないんだけど(^^;;、要するに米国の東南アジア政策の暗黒面の尖兵として暗躍していた旧軍関係者を追う話と捉えればいいのかな。#fr19_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年5月5日
『誇り高き挑戦』:結局、その割に米国(とは決して作中で明示はされない)諜報部に呼応する日本側の政官の動きは描かれず、結局、組織的裏付けのない一匹狼のブローカー高山が、武器密輸で相手国との駆け引きにしくじって処分されるみたいなふわっとした話になっていて、ちょっと喰いたりない。#fr19_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年5月5日
『誇り高き挑戦』:この系統としては日活の『日本列島(1965)』の方がヒリヒリした暗黒感が強くて好みなのだけど、作中誰に忖度しているのか告発記事の掲載に腰が引ける大手新聞社デスクに鶴田浩二が叩きつける啖呵は、半世紀経ってなお、日本人は同じ問題に直面していることを示している。#fr19_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年5月5日
『誇り高き挑戦』:深作欣二は生涯を通して反骨精神を宿した映画監督だけど、同時に大衆作家として娯楽性を追求して、職人的に制作サイドからの要求にも妥協する柔軟性のある作家だったから、こういう不思議なバランスの映画になったのかな、とか思いながら観てましたが。#fr19_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年5月5日
■監督フィルモグラフィ:深作欣二 (1930年~2003年)
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『THE QUAKE/ザ・クエイク』@ヒューマントラストシネマ渋谷(19/05/07(tue)鑑賞)
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Netflix | THE WAVE /ザ・ウェイブ
https://www.netflix.com/title/80080201
本日の映画『THE QUAKE/ザ・クエイク』@ヒューマントラストシネマ渋谷に劇場入りしました。3年ほど前に観たノルウェーのディザスタームービー『THE WAVE /ザ・ウェイブ』の続編。前作はフィヨルドを逆流する津波の恐怖ですが、今度は首都オスロを直下型地震が襲う? #fr19_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年5月7日
『THE QUAKE/ザ・クエイク』観終わりました。首都直下型地震に見舞われるノルウェーの首都オスロ。今回は水と火がないだけマシ……でもないか(^^;; 隣のビルが倒れ込んで半壊し、今にも倒壊しそうなビルからの家族の救出劇。今回も発災直後から完全にミクロ(家族)の話になるなあ……。#fr19_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年5月7日
『THE QUAKE/ザ・クエイク』:前作で津波から多くの人々を救った主人公だったが、むしろ救えなかった人々への悔恨から、家族を捨て田舎で世捨て人のように暮らしていた。だがかつての同僚が、トンネル崩落事故で死亡。その直前に送ってきた資料には、オスロ大地震の可能性が示唆されていた。#fr19_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年5月7日
『THE QUAKE/ザ・クエイク』:オスロでは、妻や子供たちが暮らしている。急遽上京し同僚の残した資料や、事故現場のトンネル付近の地質状況を調査した彼は大地震発生への確信を深め、かつての勤め先など各方面に警告するが相手にされない。せめて家族だけでも救おうと奔走するのだが……。#fr19_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年5月7日
『THE QUAKE/ザ・クエイク』:基本的な構成は前作同様、災害の兆候を察した主人公が調査を進めてゆく前半、発災後、バラバラになった家族を助けるために地獄と化した被災地をサバイブする後半の二部構成。今回も軍や自治体の動きがまったく描写されず、主人公が単独で悪戦苦闘しているみたい。#fr19_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年5月7日
『THE QUAKE/ザ・クエイク』:今回は前回以上に災害状況が広域化している(はず)なんだけど、結局せいぜい主人公がいるビルから見える見晴らし範囲内しか被災状況が見えないので、ちょっとどこまで絶望していいのか判りづらい。まあ、その範囲で高層ビルが片っ端から崩落してはいるんだけど。#fr19_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年5月7日
『THE QUAKE/ザ・クエイク』:そんなわけで、CG技術の発展を反映してか、オスロの高層ビル群が景気良く崩落したり、ガラスの破片が降り注いだり、ジェンガみたいにごそっと削られたりします。ノルウェーは地震国と聞いてるが、耐震基準とかどうなっとるんだ……。#fr19_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年5月7日
『THE QUAKE/ザ・クエイク』:まあこの辺も地震大国日本の住民としては、火災も発生しないし、津波も来ないし、もっとこう地獄感が……(不謹慎)。と言うか、前作より予算増えても、根本的に大規模都市型災害を包括的に描ける予算スケールじゃないんじゃないかという疑念が(^^;; #fr19_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年5月7日
『THE QUAKE/ザ・クエイク』:そういうものだ、と割り切れるのなら、崩壊するビル内のサバイバルのパートもそこそこ良く出来てます。ただ実質シチュエーションふたつだけだからなあ。本格的なディザスター・ムービーを期待すると、ちょっと喰いたりなさげ残るような。#fr19_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年5月7日
『THE QUAKE/ザ・クエイク』:前作がフィヨルドの崩落津波という、ノルウェー特有のユニークな災害だったんで、多少の粗も勢いで押しきれちゃった印象があったけど、比較対象が多い直下型地震映画だと、素のパワー不足が露呈しちゃった感がありました。もうちょっと頑張りま賞的な映画?(^^;; #fr19_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年5月7日
『ペガサス 飛馳人生』@TOHOシネマズ日比谷(19/05/06(mon)鑑賞)
本日の映画『ペガサス 飛馳人生』@TOHOシネマズ日比谷に劇場入りしました。中国のカーレースもの、としか把握しないまま観に来ているわけですが。で、何? 監督は高校在学中にデビュー小説がヒットして、自身もカーレーサーとして活躍? ……大丈夫なのか、それ(^^;; #fr19_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年5月6日
『ペガサス 飛馳人生』観終わりました。冒頭、中国ラリー界で連戦連勝の天才ドライバーのスカしたナレーションから始まるので、どうなることかと思ったら速攻で転落して(爆、そこからはどん底からの復帰を目指す中年ボンクラ男たちのOnece Ageinもの。コメディ寄りでも結構熱くて面白かった。#fr19_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年5月6日
『ペガサス 飛馳人生』:自分の車に捨てられた赤ん坊を引き取ったものの、戸籍を手に入れるために賭けレースに参加したことでライセンスを取り上げられた主人公は、5年後、レース協会の許可が下りたことから、免許の取り直しからレーサー復帰に向けて悪戦苦闘を開始する。#fr19_n
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『ペガサス 飛馳人生』:しかし、かつてのスポンサーはスキャンダルを機に一斉に去り、各種違約金の支払いで財産はすべて奪われ、今は屋台のチャーハン売りで、幼い息子を育てる身。しかし、息子は現役時代の自分を知らないのだ、と思うと、やはりレーサーとして復帰したい想いが募るのだ。#fr19_n
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『ペガサス 飛馳人生』:富豪の現役チャンピオンをライバルとしつつも、金もない、車輛もない、スポンサーも信用もない中、中年男の主人公が色々みっともなくジタバタして、何度も挫折しそうになりながら、クライマックスのレースにたどり着くお話。#fr19_n
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『ペガサス 飛馳人生』:冒頭のスカしたwナレーションによると、主人公は90年代から勃興してきた中国のモータースポーツに憧れて飛び込み、その発展とともに成長し、リタイア前にはチャンピオンであると同時に後進の育成も手がている世代で、引退中に同年代の主だったライバルは引退している。#fr19_n
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『ペガサス 飛馳人生』:年齢で言うと30代後半くらいかな。この世代が、中国におけるモータースポーツ・ネイティブの第一世代になるのか。その世代を主人公にして若い頃の貧乏話が一切出てこないのは、結構早い段階から若手ドライバー層が食えてるからなのか。#fr19_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年5月6日
『ペガサス 飛馳人生』:今回は主人公が若手ドライバーを前に座学講習しているワンシーンしかないので、中国でレースドライバーがどう育成選抜されているのかの全体像は見えづらいのだけど、チーム数の多さとか主催団体が、がんがんヘリ飛ばしてるとか(^^;;、スケールのデカさは伝わった(^^;; #fr19_n
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『ペガサス 飛馳人生』:そんなわけで「お仕事紹介映画」としては、業界全体が(資金や人材、メディア的に)どう廻ってるのか判る描写があると嬉しかったのだけどその辺は薄めで、ボンクラ中年男たちのへっぽこ資金集めとか車輛調達話がギャグ多めで語られる。#fr19_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年5月6日
『ペガサス 飛馳人生』:その分、レースシーンはクライマックスに集約されてて、大陸スケールの雄大で峻厳なコースでの激しいレース展開が描かれます。酸素濃度の薄い高い標高のか細い曲がりくねった道を高速でぶっ飛ばす。カーブを曲がり損ねた車輛が、斜面をゴロンゴロン転がり落ちる。#fr19_n
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『ペガサス 飛馳人生』:スケールが国産レースものと違い過ぎる(^^;; その分、というわけでもないだろうけど、レギュレーションとかルール説明はほぼなし。こちらもラリーの国際共通ルールとか知らないので、どこまで実際のレースに即しているのか判りづらい。中国独自ルールもあるだろうし。#fr19_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年5月6日
『ペガサス 飛馳人生』:「夢破れた中年男の復活挑戦もの」としては、充分熱量高く描けているとは思うので、過剰にマニアックな領域に踏み込むのを意図的に避けたのか。監督自身業界モータースポーツ関係者であることを考えると、自制心あるなあ。#fr19_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年5月6日
『ペガサス 飛馳人生』:全体的には、心象風景やマシンの作動イメージの表現に躊躇なくCGシーンをぶっ込んで来てて、日本人からするとやり過ぎな気もするんだけど、最近の中国映画はだいたいこんな感じなんで(^^;;、多少の巧拙はあっても、その内、何らかの境地に至るのでしょう。#fr19_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年5月6日
『ペガサス 飛馳人生』:結論としては、面白い映画でした。同時に現代中国にモータースポーツが文化として、産業として定着しつつあることを教えてくれる映画として、興味深かったです。他にもバイクやサーキットレースの中国映画なんかも、観てみたいですね。#fr19_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年5月6日
■監督フィルモグラフィ:韓寒(ハン・ハン)(1982年~)
『喧嘩犬』@ラピュタ阿佐ヶ谷(19/05/05(sun)鑑賞)
本日の映画1本目『喧嘩犬』@ラピュタ阿佐ヶ谷に劇場入りしました。1964年公開。田宮二郎の関西弁ライトアクション『犬』シリーズ第2弾。前作ラストで悪党殲滅してお縄になった主人公は服役する刑務所で大暴れして出所し…と一応、前作と繋がってるのか(^^;; 今回は天地茂が出ないのは残念。#fr19_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年5月5日
『喧嘩犬』観終わりました。三度の飯より拳銃が好き、拳銃の次に女が好き。自称日本無宿短期大学卒、天衣無縫の流れ者・鴨居大介(田宮二郎)の今度の冒険は、拳銃欲しさに飯場労働者から労務費をピンハネするヤクザの下につくも、弟分を無惨に殺され……というお話。#fr19_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年5月5日
『喧嘩犬』:シリーズ2作目で色々試行錯誤中なのか、刑務所内で暴れる話とか、出所後、シノギ探して右往左往するパートが思いの外、長く、拳銃入手までちょっと時間がかかる(^^;;。まあ例によって、テンポのいい関西弁トークなので、飽きはこないんですが。ちなみに脚本は藤本義一。#fr19_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年5月5日
『喧嘩犬』:前回、悪党皆殺しにしたのを反省したのか(^^;;、「ワシは拳銃好きだが、殺しはしないんじゃ」と作中宣言してて、これ以降、シリーズ・コンセプトになります。でも「乱戦で当たって死んだら勘弁な」という程度ですがw #fr19_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年5月5日
『喧嘩犬』:前作ではショボクレ刑事(天地茂)がしていた全体状況説明役は飯場を探る新聞記者が担当。でもさすがにクセ者感で天地茂には敵わなかったのか、次の『ごろつき犬』から天地茂が復帰するわけですが。あと今回も悪役に成田三樹夫が(^^;; キャラは違うけど毎回出てきてぶっ飛ばされるw #fr19_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年5月5日
『喧嘩犬』:悪党どもをボコボコに締めたものの、殺さなかったので、追われる身に。せっかく結ばれたヒロインとも別れて、再び旅の空……なんだけど、ちょっとその辺、もたついてたかな。この時代のシリーズ映画って、撮りながら調整している感があって、その辺追ってくのも楽しいですよね。#fr19_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年5月5日