『上海バンスキング(1984)』@国立映画アーカイブ(19/05/09(thu)鑑賞)
本日の映画『上海バンスキング』@国立映画アーカイブに劇場入りしました。1984年公開。深作欣二監督、風間杜夫&松坂慶子主演。1930年代後半、魔都上海に生きる日本人ジャズメンたちを描く大ヒット舞台劇の映画化作品だそうですが、さて。#fr19_n
— 義忠@夏コミ申込み中「物語工房」 (@yoshitada_n) May 9, 2019
『上海バンスキング』観終わりました。パリ行きのトランジットで一夜の立ち寄りのつもりで上海に着いたジャズメンの旦那(風間杜夫)とシンガーの妻(松坂慶子)。それから大日本帝国敗戦までの10年間の日々。正史通りなので、だんだんキツイ話になってく(^^;; 旦那がまたメンタル弱くてなあ。#fr19_n
— 義忠@夏コミ申込み中「物語工房」 (@yoshitada_n) May 9, 2019
『上海バンスキング』:21世紀も20年近くも経つ今となっては、イメージすることも困難な1930年代後半から終戦までの上海の空気感とか、ジャズへの思い入れとかを、かろうじてこうして形にできたのは、この映画の撮られた1980年代がぎりぎりだったのかな。今だと存命の当事者もいないだろうし。#fr19_n
— 義忠@夏コミ申込み中「物語工房」 (@yoshitada_n) May 9, 2019
『上海バンスキング』:加えて中国側の協力の下、上海旧市街地のロケーションもたっぷり。この辺も今だと高層ビルとか映り込んじゃうんだろうな。まあゴリゴリCGで修正してくんだろうけど(^^;; 中盤で上海事変で激しい市街戦を繰り広げるシーンがありますが、向こうで撮ったのかセット広そう。#fr19_n
— 義忠@夏コミ申込み中「物語工房」 (@yoshitada_n) May 9, 2019
『上海バンスキング』:先程も触れましたが、基本的に正史通りにイベントが発生してゆくので、ジャズメンなんて軟派な人種にはどんどん生きづらい時代になってゆく。軍国化する日本が息苦しいから上海に逃げ出してきたのに、その上海でも優しいジャズメンたちの居場所は失われてゆく。#fr19_n
— 義忠@夏コミ申込み中「物語工房」 (@yoshitada_n) May 9, 2019
『上海バンスキング』:そのまま何かいいことあるかというと、酷いことしか起きないんですが(爆 まあ、戦前の文系ナンパ男が逃げに逃げても、結局、時代のくびきからは逃げきれず、絶望する話になります(旦那視点では)。奥さん視点だと、落ち込んでもいられないしねーというお話なんですが。#fr19_n
— 義忠@夏コミ申込み中「物語工房」 (@yoshitada_n) May 11, 2019
『上海バンスキング』:物語が終盤に向かうにつれ、楽しいこと、華やかなことは、すべて幻想の世界でしか起きない。去った仲間、死んだ仲間が、戦火で失われたはずのステージから「こっちおいで」と誘う。現実と幽玄が入り混じるのは、後の『忠臣蔵外伝 四谷怪談(1994)』とも重なるわけですが。#fr19_n
— 義忠@夏コミ申込み中「物語工房」 (@yoshitada_n) May 11, 2019
『上海バンスキング』:演出スタイルはミュージカル舞台が原作である名残か、ワンシーンで色んなことが起きるし、芝居もオーバーアクト気味。ちょっといつもの深作節とは違うものの、原作舞台では薄目と言われる戦闘描写や日本軍の残虐描写は結構、容赦なく描かれます。#fr19_n
— 義忠@夏コミ申込み中「物語工房」 (@yoshitada_n) May 11, 2019
『上海バンスキング』:この辺、舞台版とは若干テイスト違うらしく、舞台版演出監督によるリメイク(?)版が1988年に公開されています。舞台版はなんかもうちょっとお洒落で粋な感じらしいんですよね。でも深作欣二が監督で『蒲田行進曲』の松坂慶子と風間杜夫なら、そらこうなるよなーというか。#fr19_n
— 義忠@夏コミ申込み中「物語工房」 (@yoshitada_n) May 11, 2019
『上海バンスキング』:現実の世界では、極東のジャズメンたちが息を吹き返すのは、戦後日本の情勢が多少落ち着いてから。上海のジャズメンたちはどうだったんだろう。国共内戦からしばらくは、多少自由があったんじゃないかと思うけど、いずれ文化革命が来るしなあ……。#fr19_n
— 義忠@夏コミ申込み中「物語工房」 (@yoshitada_n) May 11, 2019
『上海バンスキング』:まあ、今にして思えば、最盛期の深作欣二に諸勢力の思惑渦巻く1930年代の魔都上海で、スパイや革命家たちが激しく駆け引きしてサバイブする謀略もの(エスピオナージュ)とか撮って欲しかった感はありますが、それもまた夢のお話。#fr19_n
— 義忠@夏コミ申込み中「物語工房」 (@yoshitada_n) May 11, 2019
『上海バンスキング』:きらきら輝く夢のような若き日々から、やがてそれが失われてゆくのをどう受け留めるか、という人生と都市の盛衰に重ね合わせた、華やかなショービス史劇でした。深作映画としては『蒲田行進曲』と並ぶショービス二部作になるのかな。これはこれで結構好きな映画でした。#fr19_n
— 義忠@夏コミ申込み中「物語工房」 (@yoshitada_n) May 11, 2019
■監督フィルモグラフィ:深作欣二 (1930年~2003年)
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