積読日記

新旧東西マイナー/メジャーの区別のない映画レビューと同人小説のブログ

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義忠『棺のクロエ2 超高度漂流』第8回:まえがき

■義忠『棺のクロエ2 超高度漂流』第1&2回:まえがき
http://d.hatena.ne.jp/Yoshitada/20090125#1232863549
■義忠『棺のクロエ2 超高度漂流』第1回:本編
http://d.hatena.ne.jp/Yoshitada/20090125#1232863550
■義忠『棺のクロエ2 超高度漂流』第2回:本編
http://d.hatena.ne.jp/Yoshitada/20090125#1232863551
■義忠『棺のクロエ2 超高度漂流』第3回:まえがき
http://d.hatena.ne.jp/Yoshitada/20090201#1233471278
■義忠『棺のクロエ2 超高度漂流』第3回:本編
http://d.hatena.ne.jp/Yoshitada/20090201#1233471279
■義忠『棺のクロエ2 超高度漂流』第4回:まえがき
http://d.hatena.ne.jp/Yoshitada/20090211#1234327532
■義忠『棺のクロエ2 超高度漂流』第4回:本編
http://d.hatena.ne.jp/Yoshitada/20090211#1234327533
■義忠『棺のクロエ2 超高度漂流』第5回:まえがき
http://d.hatena.ne.jp/Yoshitada/20090214#1234597433
■義忠『棺のクロエ2 超高度漂流』第5回:本編
http://d.hatena.ne.jp/Yoshitada/20090214#1234597434
■義忠『棺のクロエ2 超高度漂流』第6回:まえがき
http://d.hatena.ne.jp/Yoshitada/20090221#1235208312
■義忠『棺のクロエ2 超高度漂流』第6回:本編
http://d.hatena.ne.jp/Yoshitada/20090221#1235208313
■義忠『棺のクロエ2 超高度漂流』第7回:まえがき
http://d.hatena.ne.jp/Yoshitada/20090301#1235907467
■義忠『棺のクロエ2 超高度漂流』第7回:本編
http://d.hatena.ne.jp/Yoshitada/20090301#1235907468
 
『棺のクロエ2 超高度漂流』の連載第7回(掲載話数としては第8回)。
 今回は前回の反動か、ちょっと短めの章。
 ですが、とある人物が亡くなったりと、結構、重要なパートです。
 
 で、その亡くなった人物については、今回のお話ではうまくキャラ立てしてあげられなかったな、という反省があります。
 一応、それなりの設定は作り込んでいたんですが、情念的なところを掘り下げる余裕がありませんでした。ワンポイントでも何か掘り下げられるアイデアを思いつければよかったんですが。
 まぁ、今後の課題ですね。
 
 で、今回のパートで、むしろポイントは少佐とクロエの関係性についての描写でしょうか。
 少佐もこんな仕事をやってるくらいですから、一般市民とはちょっと違う、どこかしらぶっ壊れた人格の持ち主です。
 まぁ、近代戦の大量死の最中で青春時代を過ごして生き残ってきた人間なので、当然と言えば当然なんですが、虚無的で破壊や殺戮に対して何も感じなくなっている自分というのを自覚しています。ただそれだけだと社会人として生きていけないので、表層に笑ったり怒ったりする普段のキャラをシミュレーションして動かしている。でも、自分の本質はその「虚無」の部分だと感じている人間です。
 一方、当初、クロエも自分と同じ性質の人間かと思って接していたのが、実はそれとは逆に、根底に恐ろしく巨大な熱量を秘めた「情念」を抱えた人間だということがこの辺りのパートから見えてくる。
 少佐がクロエを無視できなくなるのは、その辺の「熱量」にあるんじゃないかと思いつつ書いていました。
 
 さて、次回はバトルしつつクロエの過去回想編。
 いよいよ彼女の謎が明らかになる……?
 おたのしみに。