『太陽』@角川シネマ新宿(16/4/27(wed)鑑賞)
本日の映画『太陽』@角川シネマ新宿に劇場入りしました。昼と夜に別れた世界を舞台とするSFファンタジーだそうですが、さて。#fr16_n
— 義忠@冬コミ落選中「物語工房」 (@yoshitada_n) April 27, 2016
『太陽』観終わりました。陽の光の下で生きられない代わりに文明と豊かさを享受する夜の民ノックスと、陽光の下でも生きられる代わりに貧しさの中で生きる昼の民キュリオ。ともに閉塞感を抱えて山間部のコミュニティに生きる人々のお話。ちょっと言葉にしづらい感情を味わう映画でした。#fr16_n
— 義忠@冬コミ落選中「物語工房」 (@yoshitada_n) April 27, 2016
『太陽』:21世紀初頭の感染爆発(パンデミック)によって人口が激減した未来の日本……。ウイルス感染によって心身が強化されつつ太陽光に晒されると焼死してしまうノックスが文明の主導権を握り、ウイルスに感染しなかった旧人類キュリオを、居住区を定めて生活を管理していた。#fr16_n
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『太陽』:だが村人のひとりが、ノックスの駐在員を殺害して村から逃走。その制裁として資源配分を減らされて、村はいっそう困窮化する。それから16年後、駐在員を殺害した男の甥鉄彦は、ノックスの文明に憧れ、居留地のゲートを警備する駐在員のモリシゲと親しくなる。#fr16_n
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『太陽』:一方、幼い頃にノックス化して離別した母親を持つ少女ユイは、小学校教師の父親と暮らしながら、村の再興を目指していた。そんなふたりに、年に一度のノックス化希望者受付の時期が迫る……というお話。#fr16_n
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『太陽』:この手の基本設定だと、ノックスvsキュリオの革命話になるか、平和のために革命を阻止するみたいな話になりがちなんだけど、そんなことはなく。「革命」を煽る人物は出てくるんだけど
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、結局、ただの「乱暴者」として村のコミュニティに処理されて終わるという(ー ー; #fr16_n
『太陽』:いや、この「乱暴者」が暴れることによって、物語は終息に向かうので、「物語終了装置(デウス・エクス・マキナ)」ではあるのだけど、別に主人公がそいつを倒すわけでもないので……。総じてアンチカタルシスと言うか、苦い現実は現実として、受け留めて前に進む話と言うか。#fr16_n
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『太陽』:いや、キュリオの村の田舎の閉塞と、ノックスの住む都会の閉塞の、それぞれの「わー、この文明もうあかんわ」感は半端なくて、主人公やヒロインのお父さんのぶつけようのない憤りはよく伝わってくる。特に激しい残酷描写があるわけじゃないんですけどね。#fr16_n
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『太陽』:その閉塞と、ラストに向けて奪われ、喪われたものと、それらに対応する「解放」として、ラストのあれは、主人公(と友達)の個人的な解決でしかないので、娯楽(エンタメ)としてバランスは取れてない。取れてはないのだけど、その差分を持って帰る映画なんでしょうなぁ。#fr16_n
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