『ヒトラー暗殺、13分の誤算』@TOHOシネマズシャンテ(15/10/26(mon)鑑賞)
本日の映画『ヒトラー暗殺、13分の誤算』@TOHOシネマズシャンテに劇場入りしました。例のヒトラー動画の元ネタで有名な『ヒトラー 最期の12日』のオリバー・ヒルシュビーゲル監督の、ヒトラー暗殺未遂事件の映画だそうで。
— 義忠@C90(日)東パ47a「物語工房」 (@yoshitada_n) 2015年10月26日
『ヒトラー暗殺、13分の誤算』観終わりました。音楽好きで軟派で優しい時計職人の青年が、たったひとりでヒトラー暗殺にもっとも迫った爆弾テロを実行するお話。この時、ヒトラー暗殺に成功していたら…というほど単純な話ではないのだけど、何をもって人は叛逆を決意するのか、と考えさせられる。
— 義忠@C90(日)東パ47a「物語工房」 (@yoshitada_n) 2015年10月26日
『ヒトラー暗殺、13分の誤算』:スイスで時計職人の修行をしていた青年ゲオルグは、ドイツの実家に呼び戻され、家業の家具作りの手伝いをすることに。帰郷した故郷は、既にナチスの影響がそこここに見て取れはしたが、それに眉をひそめながらも、ゲオルグは人妻との恋愛に嵌まり込んでゆく。
— 義忠@C90(日)東パ47a「物語工房」 (@yoshitada_n) 2015年10月26日
『ヒトラー暗殺、13分の誤算』:田舎の住民たちは無邪気にナチス賛美に盛り上がり、共産党員の友人は拘束されて工場で強制労働を強いられる。人妻との関係を深めてゆく一方で、ゲオルグの「世界」はナチスに侵食されてゆく……というお話。
— 義忠@C90(日)東パ47a「物語工房」 (@yoshitada_n) 2015年10月26日
『ヒトラー暗殺、13分の誤算』:共産党員の友人が酒場でナチ党員と喧嘩するのにも距離を措いて、「暴力は何も解決しない」と言っていた青年が、たったひとりで「叛逆」を決意するきっかけとなるのは、非常に私的(パーソナル)極まりない理由なのは、くだらないかもしれないが致し方ない理由による。
— 義忠@C90(日)東パ47a「物語工房」 (@yoshitada_n) 2015年10月26日
『ヒトラー暗殺、13分の誤算』:他人から見れば、たわいもないことかもしれないが、そこで「それ」を出されては……というきっかけで描かれてて、私的な動機が公的な政治テロに転換する瞬間としては見事。まぁ、この辺はあまりに私的すぎて、創作なんだろうと思うけど。
— 義忠@C90(日)東パ47a「物語工房」 (@yoshitada_n) 2015年10月26日
『ヒトラー暗殺、13分の誤算』:個人を「叛逆」へと走らせるのは、結局、程度の差こそあれ、「世界」の危機を自覚したその瞬間があるかどうかだ。そしてそれは、究極的には誰にも理解されることのない孤独な瞬間なのだろうと思う。
— 義忠@C90(日)東パ47a「物語工房」 (@yoshitada_n) 2015年10月26日
『ヒトラー暗殺、13分の誤算』:ただこの映画は、必ずしもゲオルグを英雄としては描いていないんだよね。結局、暗殺には失敗し、代わりに無関係の人間を含む8人の犠牲者を出しただけで終わった。妄想に囚われた、ただの爆弾テロ犯といえばその通り。作中でも、そう指摘されている。
— 義忠@C90(日)東パ47a「物語工房」 (@yoshitada_n) 2015年10月26日
『ヒトラー暗殺、13分の誤算』:同時に、すべてが終わった後になって、ナチス政権下でもこうして抵抗した者がいたのだという事実は、ドイツ市民にとってのわずかな慰めであり、希望であり、誇りであり、アリバイとなる。良きにつけ、悪しきにつけ。
— 義忠@C90(日)東パ47a「物語工房」 (@yoshitada_n) 2015年10月26日
『ヒトラー暗殺、13分の誤算』:同時代にあっても、例えばゲオルグの尋問を行ったネーベは、事件の5年後に自らもヒトラー暗殺に連座して処刑される。そこに、自分が担当した事件への、いくばくかの共感があったのかどうか……。
— 義忠@C90(日)東パ47a「物語工房」 (@yoshitada_n) 2015年10月26日
『ヒトラー暗殺、13分の誤算』:結局、この映画は「叛逆者の孤独」を描いた映画なのかな。何かの巡り合わせで、その瞬間が来たとき、人は孤独に決断するしかない。魂がへし折れる音に黙って耐えるか、叛逆にその身を焦がすか。勿論、そんな瞬間なんか、こないに越したことはないんだけどね。
— 義忠@C90(日)東パ47a「物語工房」 (@yoshitada_n) 2015年10月26日
映画パンフレット 「ヒトラー-最期の12日間-」 監督 オリヴァー・ヒルシュビーゲル 出演 ブルーノ・ガンツ/アレクサンドラ・マリア・ララ/ユリアーネ・ケーラー/トーマス・クレッチマン
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