『青春を返せ』@ラピュタ阿佐ヶ谷(18/12/08(sat)鑑賞)
本日の映画1本目『青春を返せ』@ラピュタ阿佐ヶ谷に劇場入りしました。1963年公開。芦川いづみ主演。殺人容疑で逮捕された兄(長門裕之)の疑いを晴らそうと奔走する妹さんのお話だそうですが、さて。#fr18_n pic.twitter.com/ZLDfcjzppt
— 義忠@冬コミ申込み中「物語工房」 (@yoshitada_n) December 8, 2018
『青春を返せ』観終わりました。兄の無実を信じて、七年がかりで証拠を集めて無罪を勝ち取った妹のお話。冤罪裁判ものですね。日本の裁判の自白偏重主義はこの頃から問題になってたわけだけど、改善してるんだかどうなんだか……。芦川いづみが気丈で健気な妹を好演。#fr18_n
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『青春を返せ』:開始早々、仲睦まじい兄妹の暮らしを描いたと思ったら、兄の知人宅で母娘惨殺事件発生。速攻で刑事がやってきて任意同行から、睡眠時間を奪う長時間の尋問で供述調書にサインさせて一丁あがりでアバン終了、タイトルと、流れるような手際。怖い。日本の刑事司法怖い(-o-;; #fr18_n
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『青春を返せ』:法廷で供述調書ひっくり返して全否定に転じたのが裁判官の心象悪くして、一審の地裁判決で死刑判決。二審の高裁は控訴棄却。最高裁への控訴手続きだけして弁護士(大滝修治)はばっくれ、母親は心労から自殺、と超ドン底から、妹は兄の無実を信じて証拠集めを始めるという。#fr18_n
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『青春を返せ』:最初の弁護士がいかに仕事しなかったか、という話だけど、そこから芦川いづみの妹が、か細い糸をたぐるように、ひとつの証拠・証言固めるために数年がかり。その間、死刑囚の妹と知れると仕事を辞めさせられるという超ベリーハードな展開に……(泣 #fr18_n
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『青春を返せ』:途中から健気なヒロインにほだされて調査方針をサジェッションしてくれる元刑事(芦田伸介)とかも出てくるんだけど、基本的にヒロインが孤独に足で証拠固めをしてゆくスタイル。状況を動かすのは、冷酷なまでに証拠事実だけで、変種ではあるけど一種のハードボイルドだよね。#fr18_n
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『青春を返せ』:落ちも話として美しいが残酷で、全体に非常にストレスフル。これ今やるなら、もうちょっとギャグやユーモアをちょいちょい挟んで、物語上のストレスを抑制しないと観客が持たないんじゃないかとも思うけど、この愚直さ容赦のなさがヒロインの健気な魅力を高めてもいる。#fr18_n
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『青春を返せ』:昭和だからこそ成立する悲劇の純度とも言えるし、今観るとこの兄妹愛は美しすぎてお伽話のようにすら感じられる。でもこういうわき目もふらずに、残酷な美しさを追求したお話って、創作を手がけたことがあると自分でもやってみたくなるよね。作る側も大変そうだけど(^^;; #fr18_n
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