『パディントン2』@地元のシネコン(18/01/25(thu)鑑賞)
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- アーティスト: サントラ,ステッペンウルフ,ライオネル・リッチー,D.ライム feat.クルーソートバゴ,ジェームス・ブラウン
- 出版社/メーカー: ユニバーサル ミュージック
- 発売日: 2016/01/13
- メディア: CD
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- アーティスト: ニコール・キッドマン
- 出版社/メーカー: PONY CANNYON Inc(JDS) = DVD =
- 発売日: 2018/01/17
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- 作者: マイケルボンド,ペギーフォートナム,松岡享子
- 出版社/メーカー: 福音館書店
- 発売日: 2002/06/20
- メディア: 文庫
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- 作者: マイケル・ボンド,ペギー・フォートナム,松岡享子
- 出版社/メーカー: 福音館書店
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- メディア: 単行本
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本日の映画『パティントン2』@地元のシネコンに劇場入りしました。……いや、日曜日の『ガーディアンズ』でクマがバルカン砲撃ってたし、寒いしw そんな日は、英国の紳士なクマに会いに行こう<そんな理由?(^^;; しかし、地元シネコンの平日レイトショーだと、5人しか客がいない……(爆 #fr18_n 『パティントン2』観終わりました。赤い帽子に青いダッフルコートがよく似合う、南米から来た親切にクマのパティントンのお話の第2弾。英国生活にも慣れ、ホームステイ先のブラウン一家やご近所とも親しくなった彼だが、南米に残してきたおばさんのために、飛び出す絵本を贈ろうとするが…。#fr18_n 『パティントン2』:前作より色々パワーアップしてるのだが、特にくすりとくるユーモアとモフモフの萌えの密度がぎゅーぎゅーに煮詰められてて、あかん、萌え殺す気か、と(爆 前作はもうちょっとパティントンの迷惑クマ度が高かった印象があるが、今回は周囲も慣れたのか、そこは目立たず。#fr18_n 『パティントン2』:物語上の葛藤(コンフリクト)……不快度(ストレス)と言ってもいいのだけど、それが驚くほど低い。いや、物語上、結構大変な事態は起こってて、パティントンが冤罪で捕まって、裁判から獄中生活、そして脱獄と波乱万丈なのだけど、そこは親切とマーマレードで乗り切るのだw #fr18_n 『パティントン2』:パティントンに出会った人々は、結局みんな彼のことが大好きになるし、それはむくつけき獄中の男どもも同様。かくして全編を通して、クマー、クマ可愛ええのう、クマー……と観客は多幸感に包まれてにやけ続けるという、恐ろしい映画ですw #fr18_n 『パティントン2』:このまま終わってしまうと怒られそうなので、もうちょっとだけ知能に仕事させると(^^;;、序盤の萌えエピソードで散りばめた小ネタを、クライマックスの大列車活劇の中できれいに回収してたり、その辺の脚本の精度も前作より数段パワーアップしてた印象。#fr18_n 『パティントン2』:相変わらずホームステイ先のブラウン一家は、各自アイデンティティの確立に迷走しているのだけど(^^;;、その辺もちゃんと拾って役に立ってる。惚れ惚れする手際の良さに唸りながら、上手い脚本だわー、畜生、それにしてもクマ可愛いわー、クマー。<結局、そこへ戻るw #fr18_n 『パティントン2』:個人的には、前作での迷惑クマ感をもうちょっと引っ張っても良かった気もしましたけどね。まぁ、その辺の毒要素が薄くなった分、観てて途切れずに多幸感に満たされる映画です。……いや、司法制度批判っぽい話でもあるのに、そんな印象にしてしまう辺りに英国流の悪意がw #fr18_n
『恐怖の弾痕』@池袋新文芸坐(18/01/20(sat)鑑賞)
本日の映画1本目『恐怖の弾痕』@池袋新文芸坐に劇場入りしました。1957年公開。宝田明主演で、国際麻薬密輸団を巡るアクション映画だそうですが、さて。#fr18_n
— 義忠@夏コミ申し込み中 (@yoshitada_n) January 20, 2018
『恐怖の弾痕』観終わりました。ダンスホール経営の裏で麻薬取引を行う組織に就職した押しの弱いイケメン青年(宝田明)。そこに因縁つけて、活動資金強奪を目論む右翼団体との抗争の中、社長令嬢に言い寄られたり、右翼団体党首の妹の踊り子に「兄の仇」と拳銃突きつけられたりする話(^^;; #fr18_n
— 義忠@夏コミ申し込み中 (@yoshitada_n) January 20, 2018
『恐怖の弾痕』:何というか、アクションやスリラーというジャンル映画であっても、60年も前の作品ともなると、色々物語の文法も変わってくるものだなぁ、という印象。現代劇のはずなのに、時代劇的な空気感を感じるのは、多分、気のせいではないはず(ススキノで決闘とかもある)。#fr18_n
— 義忠@夏コミ申し込み中 (@yoshitada_n) January 20, 2018
『恐怖の弾痕』:麻薬密輸団vs右翼国粋団体という、ベースとなる対立構造も、今見るとリアリティあるんだかないんだかよく判らない(^^;; さらに話を本質的に引っ掻き廻してるのは、密輸団の番頭格の切れ者マネージャーで、上司を裏切って金とお嬢様を掻っ攫おうと画策している、という。#fr18_n
— 義忠@夏コミ申し込み中 (@yoshitada_n) January 20, 2018
『恐怖の弾痕』:クライマックスの展開は邦画アクションにしては、ねちっこくピンチとスリルの積み重ねでラストまで繋いでて、この時代の邦画でもやるもんだな、と感心しました。勉強になるな。しかし、作動すると謎のSF音を発する時限爆弾は、あれは一体……?(^^;; #fr18_n
— 義忠@夏コミ申し込み中 (@yoshitada_n) January 20, 2018
『ガーディアンズ』@新宿ピカデリー(18/01/21(sun)鑑賞)
本日の映画2本目『ガーディアンズ』@新宿ピカデリーに劇場入りしました。ロシア版マーベル・ヒーロー風アクション映画だそうで。いや、このところ、ロシア映画はSFX(つーか、CGだが)をバリバリ使ってダイナミックな絵作りした映画が増えてきてるみたいで、これもその内のひとつかな。#fr18_n
— 義忠@C94 8/12(日)東ユ-10b「物語工房」 (@yoshitada_n) 2018年1月21日
『ガーディアンズ』観終わりました。旧ソ連の秘密の人体改造計画でスーパーパワーを身につけた超人たち(ガーディアンズ)。その計画を指揮したマッドサイエンティストが自らの身体を改造し、自身のクローン兵部隊を率いて、世界中のネットワークを支配する計画を引っさげて戻ってきた! #fr18_n
— 義忠@C94 8/12(日)東ユ-10b「物語工房」 (@yoshitada_n) 2018年1月21日
『ガーディアンズ』:試験中の多脚ロボット兵器をはじめとする大量の兵器を奪われたロシア政府は、ロシア全土に散って隠れて暮らしていたガーディアンズを緊急招集。モスクワ中心部のビル群を占拠して、巨大なアンテナを構築するマッドサイエンティストの計画を阻止せんとするが…というお話。#fr18_n
— 義忠@C94 8/12(日)東ユ-10b「物語工房」 (@yoshitada_n) 2018年1月21日
『ガーディアンズ』:いまだに冷戦の遺物ネタか……とか突っ込みどころはあれこれなくはないのだけど、ビジュアルに関しては、本家マーベルのヒーローたちに全然負けないカッコ良さです。特にそれぞれ特殊能力を見せる登場シーンとか、中盤の新装備の訓練シーンなんか超燃え! #fr18_n
— 義忠@C94 8/12(日)東ユ-10b「物語工房」 (@yoshitada_n) 2018年1月21日
『ガーディアンズ』:超高速移動で巨大な偃月刀っぽいソードで何でもぶった切るニンジャ(っぽい奴)とか、格闘のエキスパートの透明美女、サイコキネシスで周囲の岩を浮かべて格闘時の武器にするPK能力者、フル変身するとクマになる獣人(ロシアだからな(^^;;)と、少年マンガ的なけれんたっぷり。#fr18_n
— 義忠@C94 8/12(日)東ユ-10b「物語工房」 (@yoshitada_n) 2018年1月21日
『ガーディアンズ』:終盤の大ぶっ壊し大会も、モスクワ都心のビル街を舞台に、多脚ロボット兵器vsSu-35(だったかな?)で撃墜された戦闘機が次々と市街地に堕ちたり。そしてテロリストに占拠されたからという理由で、迷わず都心にロケット弾を叩き込むロシア陸軍。さすが恐ロシア。#fr18_n
— 義忠@C94 8/12(日)東ユ-10b「物語工房」 (@yoshitada_n) 2018年1月21日
『ガーディアンズ』:まぁ、敵が実質マッドサイエンティストひとりで、四天王的なライバル幹部とかいて欲しかったとか、ラス前のバトルが激しかった割に、決着つける必殺技が唐突かつあっさりしすぎとか、ヒーロー映画としてもっと練れる余地はあったけど、ビジュアルは充分合格点! #fr18_n
— 義忠@C94 8/12(日)東ユ-10b「物語工房」 (@yoshitada_n) 2018年1月21日
『ガーディアンズ』:これは、まぁ、ロシア映画界の成熟……と同時に、ハリウッド型のヒーロー映画のメソッドの解析が完了して、ハリウッド以外でも再構築可能となってきたということでもあるんですよね。同じことは、日本のアニメや漫画でも言えることですが。#fr18_n
— 義忠@C94 8/12(日)東ユ-10b「物語工房」 (@yoshitada_n) 2018年1月21日
『ガーディアンズ』:エンタメの世界は、世界中のプレイヤーがフラットなリング上で殴り合う、バトルロワイヤルな状況に突入しつつあって、その象徴的な作品だと思います。個人的には、ロシア映画がこうした「良くできた模倣」の先に、どんなオリジナルな世界観を見出せるかに興味ありますね。#fr18_n
— 義忠@C94 8/12(日)東ユ-10b「物語工房」 (@yoshitada_n) 2018年1月21日
『監獄の首領』@シネマート新宿(18/01/21(sun)鑑賞)
そこは、アリバイ100%保証の完全犯罪区域! 『監獄の首領』予告
本日の映画3本目『監獄の首領』@シネマート新宿に劇場入りしました。刑務所内に収監されながら、外に出て犯罪を繰り返す強盗団を描く韓国映画。フィリピン映画『牢獄処刑人』みたいなのかな。そういや、あっちのハリウッド・リメイクって、どうなったんだろう。#fr18_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2018年1月21日
『監獄の首領』観終わりました。刑務所から自由に出入りして、暗殺や強盗とやりたい放題の犯罪集団を追い詰める為に、受刑者として刑務所に潜入した元刑事のお話。刑務所ものは、ハリウッドにも邦画にもあるのだけど、韓国映画だとこうなるのか。つか、ラスボスの悪のスケール感がな(^^;; #fr18_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2018年1月21日
『監獄の首領』:いや、刑務所所長と握って好き放題してる受刑者のボスくらいなら、割とどこにでもあるんだけど、完全に所長の首根っこ抑えて外部との使いっ走りに使うわ、請けた仕事に合わせて余所の刑務所から専門技能持った受刑者引っ張ってくるわ、自由にもほどがあるだろう(^^;; #fr18_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2018年1月21日
『監獄の首領』:挙句に刑務所行政司る局長ぶっ殺して、「全国の刑務所をオレの支配下に置くのだ!」とか言い出すし(爆 いや、判る。ここだけ書き出すと、バカが妄想炸裂させてるだけだが、そこに至る冷酷な対人支配のメソッドの積み重ねがあるので、「こいつならやりかねない」と思わせる。#fr18_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2018年1月21日
『監獄の首領』:もう何度目になるか自分でも判らないけど、こういうモンスター的な悪役を造形させると韓国映画は本当に上手い。おかげで、ラストの主人公との対決が黙示録的な神話性すら帯びて見える。代わりに、内面描写とか過去話は一切なしで、慎重に感情移入させないようにしてるけど。#fr18_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2018年1月21日
『監獄の首領』:暴力描写はかなりエグい(でも、直接見せないようにしてるかな?)ので、万人にお勧めはしませんが、刑務所ものとして良くできてる映画でした。例によって出来の良さに反して、韓国映画は公開館は少ないんですが、配信やレンタルで見かけましたら、是非。#fr18_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2018年1月21日
『OSIRIS/オシリス』@ヒューマントラストシネマ渋谷(18/01/20(sat)鑑賞)
本日の映画3本目『OSIRIS/オシリス』@ヒューマントラストシネマ渋谷に劇場入りしました。オーストラリアの宇宙SFで、消滅寸前の惑星で娘を探すお父さんのお話だそうですが、さて。#fr18_n
— 義忠@夏コミ申し込み中 (@yoshitada_n) 2018年1月20日
『OSIRIS/オシリス』観終わりました。宇宙の最涯(さいはて)の植民惑星の行政士官に単身転属になった主人公。それを追って訪ねてきた娘が惑星滞在中に、地上の監獄で暴動が発生。だがそれは囚人を改造した惑星改造用クリーチャーの暴走で、植民地政府は証拠隠蔽のために原子炉の暴走を目論む…。#fr18_n
— 義忠@夏コミ申し込み中 (@yoshitada_n) 2018年1月20日
『OSIRIS/オシリス』:冒頭いきなり「SCIENCE FICTION volume ONE: The Osiris Child」と、こー、いきなり長大なサーガものにする気満々な原題タイトルが打ち出されて、「わー、若いなー。そういうのやりたくなるお年頃ってあるよなー」とか微笑ましい気持ちにさせられるわけなんですが(^^;; #fr18_n
— 義忠@夏コミ申し込み中 (@yoshitada_n) 2018年1月20日
『OSIRIS/オシリス』:基本的には、SFにかぶれた若手作家がやりたがる題材からそう大きく逸脱する作品ではないんですが、序盤の雲海の中での視点移動の激しい戦闘機のドッグファイト・シーンの一点豪華主義な完成度とか、出番の少ない脇のキャラ立てが上手いとか、見るべき点はなくはない。#fr18_n
— 義忠@夏コミ申し込み中 (@yoshitada_n) 2018年1月20日
『OSIRIS/オシリス』:うん、続編……続編なぁ。一応、若干ホラー気味の次に続きそうなラストだったけど、続かずにここで終わった方が美しいと思うぞ(^^;; それでも結構雑多な要素を盛って、曲がりなりにもまとめ上げた実力は悪くないと思うので、次回作も頑張って欲しい作品でした。#fr18_n
— 義忠@夏コミ申し込み中 (@yoshitada_n) 2018年1月20日
『ヨコハマBJブルース』@池袋新文芸坐(18/01/19(fri)鑑賞)
本日の映画『ヨコハマBJブルース』@池袋新文芸坐に劇場入りしました。1981年公開。『野獣死すべし』直後の松田優作主演、工藤栄一監督、丸山昇一脚本の鉄壁の布陣で、横浜を舞台とした探偵ストーリー。松田優作映画は結構観てるつもりで、意外と取りこぼしてた作品のひとつなんですが、さて。#fr18_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2018年1月19日
『ヨコハマBJブルース』観終わりました。思いのほか、どストレートな探偵映画でありつつ、「幻の女(ファムファタール)」が美少年だったり(^^;;、いい感じにツイストを効かせたお話。企画が役者の松田優作主導ということもあってか、台詞より芝居の遊びや情報量が多目な印象。#fr18_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2018年1月19日
『ヨコハマBJブルース』:松田優作は基本的に低体温な芝居で、醒めた眼差しでオフビートに事件を追う。こういう間合いと温度感の芝居って、そういや松田優作以前にはあまり見ないし、息子さんたちの芝居の雰囲気とやはり似てるな、などと、つい先日観た『探偵はバーにいる3』を思い返したり。#fr18_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2018年1月19日
『ヨコハマBJブルース』:語り口について少し触れておくと、事件の真相やトリックを台詞で直接説明する野暮は極力抑制されつつ、丁寧にネタ振りしたり、だいぶ前に振ったネタをちゃんと観客に思い出させたりと、意外と判りやすい(^^) この辺、工藤栄一の商業監督としての力量なのか。#fr18_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2018年1月20日
『ヨコハマBJブルース』:個人的には探偵映画はよく判らない部分が多少残ってた方が好みなので、そんなに親切にしなくてもいいのに、とか思ってましたが。この辺は探偵映画を暗黒映画(ノワール)を求めるか、推理劇の整合性を求めるか、という問題でしょうか。#fr18_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2018年1月20日
『ヨコハマBJブルース』:後はやっぱり『必殺』シリーズの工藤栄一だけあって、ナイトシーンの横浜は、美しくてカッコいい!(フィルム褪色してたけど(^^;;)。松田優作映画として、東映セントラルフィルム初期の傑作として、探偵映画好きなら観ておかねばならない映画でしょうね。#fr18_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2018年1月20日
『野獣死すべし 復讐のメカニック』@池袋新文芸坐(18/01/17(wed)鑑賞)
Kunihiko Murai - Round Midnight - Rhapsody in Blue 映画「野獣死すべし - 復讐のメカニック」より
本日の映画『野獣死すべし 復讐のメカニック』@池袋新文芸坐に劇場入りしました。1974年公開。藤岡弘が伊達邦彦を演ずるご存知、大藪春彦の『野獣死すべし 復讐編』の映画化作品。伊達邦彦といえば初代が仲代達矢で、僕らの世代は80年の松田優作の印象が強いけど、さて藤岡弘はどうでしょう。#fr18_n
— 義忠@夏コミ申し込み中 (@yoshitada_n) 2018年1月17日
『野獣死すべし 復讐のメカニック』観終わりました。格差社会への怒り…の振りをしてハードボイルドの概念の啓蒙が目的じゃないかという節のある59年の仲代達矢版に対し、怠惰な日常への反発が動機だった80年の松田優作版。それに対して復讐の「悪霊」と化して機械的に突っ走る伊達邦彦でした。#fr18_n
— 義忠@夏コミ申し込み中 (@yoshitada_n) 2018年1月17日
『野獣死すべし 復讐のメカニック』:まぁ、59年版が「自己規定するハードボイルド映画」という変な映画だったわけだが(好きは好きだが(^^;;)、74年のこの頃になると別に「ハードボイルドとはなんぞ?」という定義論はする必要はなく、ただし「動機」は必要なのでそこに「復讐」が入る、と。#fr18_n
— 義忠@夏コミ申し込み中 (@yoshitada_n) 2018年1月17日
『野獣死すべし 復讐のメカニック』:いや、作り手と観客の本音は「暴力の愉悦」なんだけど、それを直接ぶち撒けるとリテラシーのない(こういうバイオレンス映画に慣れてない)観客は引くので、建前の動機は必要です。観客は、その動機で正当化して、映画の中の暴力を愉しむ。#fr18_n
— 義忠@夏コミ申し込み中 (@yoshitada_n) 2018年1月17日
『野獣死すべし 復讐のメカニック』:ただこの映画の場合、主人公の暴力がだんだんエスカレートして、関わった人間を片っ端から殺し始めるので(^^;、その辺の観客との暗黙の契約関係が裏切られる。まぁ、主人公の人格は多分変化してなくて、契約関係の欺瞞が観客に突きつけられる形なんだけど。#fr18_n
— 義忠@夏コミ申し込み中 (@yoshitada_n) 2018年1月17日
『野獣死すべし 復讐のメカニック』:間を措いて、この映画のことをつらつらと振り返っているのだけど、この映画、バイオレンス映画ではあっても、はたしてハードボイルド映画と言えるのか。勿論、原作の大藪春彦が日本のハードボイルド作家の泰斗であることには論を待たないのだけれど。#fr18_n
— 義忠@夏コミ申し込み中 (@yoshitada_n) 2018年1月20日
『野獣死すべし 復讐のメカニック』:大藪春彦作品の読者ならご理解いただけると思うのだけど、ほら、大藪作品には「殺しのPDCAサイクル」ってあるじゃん(命名オレ)。身体鍛えて、ヤクザ殺すかヤクザの情婦犯して情報入手して、銃火器揃えて襲撃計画立てて、ヤクザ殺して金か麻薬奪って(続く)。#fr18_n
— 義忠@夏コミ申し込み中 (@yoshitada_n) 2018年1月20日
『野獣死すべし 復讐のメカニック』:その金で銃火器買って、身体鍛えてヤクザまた襲うって循環サイクル(爆 晩年の作品なんか、延々とそれだけやってる作品もあり(^^;、それは冷徹な現実認知に基づき、過酷な状況に行動(アクション)を積み重ねて対峙するハードボイルドの文学的要請なんだけど。#fr18_n
— 義忠@夏コミ申し込み中 (@yoshitada_n) 2018年1月20日
『野獣死すべし 復讐のメカニック』:そこがこの映画では、あまり触れられてない。物語が始まった時点で、既に標的は定められており、主人公がその情報を集めたり、銃器を揃えたり、襲撃計画を練ったりする描写はない。内面語りも基本ないので、何を考えてるのかもよく判らない。#fr18_n
— 義忠@夏コミ申し込み中 (@yoshitada_n) 2018年1月20日
『野獣死すべし 復讐のメカニック』:一応、主人公の学生時代の競技射撃のライバルで今は記者の黒沢年雄が、主人公の動機となる悲劇を調べるんだけど、新聞記事の紙面とか中心なので、どうも客観的。主人公自身の恨みつらみトークとか、生前の優しいお父さんの回想シーンなんかはないのです。#fr18_n
— 義忠@夏コミ申し込み中 (@yoshitada_n) 2018年1月20日
『野獣死すべし 復讐のメカニック』:これは作品の欠陥、というよりこの物語における「復讐」は言い訳(エクスキューズ)でしかなく、そこに観客を感情移入させるつもりはない、という作り手の意志でしょう。憎き仇を残酷にぶち殺して愉悦を味わう「復讐譚」ではない。#fr18_n
— 義忠@夏コミ申し込み中 (@yoshitada_n) 2018年1月20日
『野獣死すべし 復讐のメカニック』:作中で英語講師してる主人公が『白鯨』をテキストにしてることから、「悪霊」という言葉を使ってましたね。計画とか準備のプロセスは特に描かれず、この「悪霊」と化した主人公がふらりと現れると、関わった人々が破滅する。#fr18_n
— 義忠@夏コミ申し込み中 (@yoshitada_n) 2018年1月20日
『野獣死すべし 復讐のメカニック』:ラストの銃撃戦なんか、ヤクザの車列に守られた仇のボスをひとりで襲って皆殺しにするんだけど、どういう動線で動いて襲ってるのか、観ててもよく判らないんだよね(^^;; そこのディティールが必要なリアリティ・ドラマではないということか。#fr18_n
— 義忠@夏コミ申し込み中 (@yoshitada_n) 2018年1月20日
『野獣死すべし 復讐のメカニック』:その後の警官隊の包囲網も唐突だし……。なので、この映画はホラーとまで言わないけど、「悪霊」を巡る不条理な観念劇として観るべきなのでしょう。そう捉えると、納得感はあります。……まぁ、それを大藪映画と認めるかには、異論があるでしょうが(^^;; #fr18_n
— 義忠@夏コミ申し込み中 (@yoshitada_n) 2018年1月20日
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