『青年の椅子』@神保町シアター(19/04/20(sat)鑑賞)
本日の映画2本目『青年の椅子』@神保町シアターに劇場入りしました。1962年公開。石原裕次郎&芦川いづみ主演のサラリーマン・ラブコメ。原作が源氏鶏太で、東野英治郎と宇野重吉が出るとなると、だいたいの筋立てが想像つくわけですが(^^;; #fr19_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年4月20日
『青年の椅子』観終わりました。電機メーカー営業部社員として九州支店から本社転勤となった主人公(石原裕次郎)。取引先接待旅行で、酒乱の大手取引先社長を投げ飛ばしたのをきっかけに、営業部vs総務部の社内抗争に捲き込まれ……というお話。でも製品や社内業務の話にはならんのよね(^^;; #fr19_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年4月20日
『青年の椅子』:一応、主人公は社内のツンなタイプ嬢(芦川いづみ)と、取引先社長令嬢(水谷八重子)の両方に惚れられてラブコメ展開になりかけるんだけど、中盤から社内(社外も捲き込むけど(^^;;)政治の話が主軸になって、ヒロイン達は後景に引き下がって出てこなくなる。#fr19_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年4月20日
『青年の椅子』:逆転の一手として、病床の取引先社長に直訴しよう、という段になって思い出したようにヒロイン達が表舞台に戻ってくる。それまで完全に忘れてたな(^^;; 序盤のわちゃわちゃしたラブコメ展開は楽しかったから、もっと活かしようはあったような気はするけど。#fr19_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年4月20日
『青年の椅子』:戦後邦画のビジネスものは、だいたい本作の原作者の源氏鶏太の作品だったりするんで、この人特有の特徴なのか、元々邦画ビジネスものはそういうものだったのか判じづらいのだけど、この時代の「ビジネスもの」って社内政治話が主で、製品や仕事内容にはほとんど言及ないのね。#fr19_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年4月20日
『青年の椅子』:これが『プロジェクトX』後の21世紀になると、ジャーナリズム的視点で製品情報や開発秘話的な話も物語化されたくるんだけど、この時代は社内描写を見てもメーカーなのか商社なのかもよく判らず、社内(たまに社外を含む)コミュニケーションの話ばかりしてます。#fr19_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年4月20日
『青年の椅子』:あー、宣伝部のCM作りの映画とかあったっけ。あれも広義のコミュニケーションだからなあ。後は大映の『黒の〜』シリーズが、どっぷり製品や業務内容の話やってたけど、あれくらいかな。多分、やり過ぎると専門的になり過ぎて、ライトに扱えなくなっちゃうのを嫌ったのか。#fr19_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年4月20日
『青年の椅子』:逆に本作(だけじゃなく源氏鶏太原作作品は概ね)時代劇のお家騒動ものの変奏で、最後は社長なり会長なりの長者の権威を引き出して決着をつける。まあその方が座りいいしね。でもそうすると、引き出した上部権威がことごとく腐ってるという『七つの会議』は画期的だったのかw #fr19_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年4月20日
■監督フィルモグラフィ:西河克己(1918年~2010年)
日活100周年邦画クラシック GREAT20 伊豆の踊子 HDリマスター版 [DVD]
- 出版社/メーカー: Happinet(SB)(D)
- 発売日: 2011/10/04
- メディア: DVD
- 購入: 1人 クリック: 3回
- この商品を含むブログ (7件) を見る
日活100周年邦画クラシック GREAT20 青い山脈 HDリマスター版 [DVD]
- 出版社/メーカー: Happinet(SB)(D)
- 発売日: 2011/11/02
- メディア: DVD
- クリック: 13回
- この商品を含むブログ (11件) を見る
『嵐を呼ぶ男(1966)』@神保町シアター(19/04/20(sat)鑑賞)
本日の映画1本目『嵐を呼ぶ男(1966)』@神保町シアターに劇場入りしました。石原裕次郎主演で有名な1957年版ではなくて、渡哲也主演でリメイクされた1966年公開版。ちなみに1986年にもジャニーズのたのきんトリオ主演でリメイクされてるそうですが、「たのきん」とか若い子には通じなさそう。#fr19_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年4月20日
『嵐を呼ぶ男(1966)』観終わりました。場末のストリップ小屋の座付ドラマーの青年(渡哲也)が、敏腕美人マネージャー(芦川いづみ)に見出されて、欲望渦巻くショービジネスの世界を駆け上がってゆくお話。割と定石どおりとはいえ、基本構造はそれだけに手堅く仕上がっていて、確かに面白い。#fr19_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年4月20日
『嵐を呼ぶ男(1966)』:「渡哲也が天才ドラマー」というのは観る前は首を傾げてたものの、実際に観てみれば太々しい面構えも嵌まっていて悪くない。まあそういう表情されると、弟の渡瀬恒彦とそっくりなんだけど(^^;; ちなみに作中で主人公の弟でレーサーの役を藤竜也がやってます。#fr19_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年4月20日
『嵐を呼ぶ男(1966)』:基本的に物語のスタート段階では、出てくる登場人物は全員エゴの塊で、気持ちいいほどに手前の都合しか考えてない(^^;; 主人公は大物TV局プロデューサーの協力を得るためにマネージャー売るし(爆、マネージャーも局Pが自分狙ってるの知りつつ仕事引き出そうとするし。#fr19_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年4月20日
『嵐を呼ぶ男(1966)』:まあそれで終わってしまってはただのノワールなので(^^;;、最終的に様々な試練を通してその先にある「本当にやりたかったこと」に主人公が気づき、壊れてた家族関係にも再生の可能性が示唆される。ちょっと欲張りな気もするけど、まあ良く出来てますよ。#fr19_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年4月20日
『嵐を呼ぶ男(1966)』:逆に今の視点で見ると、主人公(とレーサーの弟)の「天才性」の表現が周りが驚いてると口で言ってるだけなんで、もうちょっと表現のしようがあるかなあ。その意味で言うと、80年代の上條淳士『To-y』がお約束のどこを守りつつ、革新してたのかに(今頃(^^;;)気づいたり。#fr19_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年4月20日
『嵐を呼ぶ男(1966)』:『To-y』ももうクラッシック扱いか(^^;; それと終盤、弟のレースの話に振られて、本業である音楽の話に戻ってこないまま終わるので(再起は示唆されるのだけど)、続編がないとちと座りが悪いかな。まあ、ジャズ映画なのに、EDがムード歌謡なのが最大のズッコケだけど(爆 #fr19_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年4月20日
『嵐を呼ぶ男(1966)』:原作や1957年の裕次郎版、あるいは80年代のジャニーズ版はどうなってるのかは未見なんで、この1966年版がどこまで固有の物語構造や設定を含んでるのかは何とも言えないんだけど、今でも通用する青春ショービス映画の古典として、観ておいて損はないと思います。#fr19_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年4月20日
■監督フィルモグラフィ:舛田利雄(1927年~)
日活100周年邦画クラシック GREAT20 あゝひめゆりの塔 HDリマスター版 [DVD]
- 出版社/メーカー: Happinet(SB)(D)
- 発売日: 2011/11/02
- メディア: DVD
- クリック: 1回
- この商品を含むブログ (2件) を見る
日活100周年邦画クラシック GREAT20 赤い波止場 HDリマスター版 [DVD]
- 出版社/メーカー: Happinet(SB)(D)
- 発売日: 2011/10/04
- メディア: DVD
- この商品を含むブログ (2件) を見る
『その人は遠く』@神保町シアター(19/04/18(thu)鑑賞)
本日の映画『その人は遠く』@神保町シアターに劇場入りしました。1963年公開。受験生が歳上の従姉妹のお姉さんにドキドキする文芸映画(^^;;だそうですが、さて。#fr19_n
— 義忠@夏コミ申込み中「物語工房」 (@yoshitada_n) April 18, 2019
『その人は遠く』観終わりました。浪人生のいる家に、美人のお姉さんがやってきてドッキドキ!……とか甘っちょろいこと考えてたら、さくさくと互いの状況が激動して、わずか数年でお互いこんなに遠くなっちゃったね、というお話。ああ、ここまでやると確かに文芸映画の域ですなあ。#fr19_n
— 義忠@夏コミ申込み中「物語工房」 (@yoshitada_n) April 18, 2019
『その人は遠く』:入試に失敗して浪人中の主人公(山内賢)の家に、死んだ京都の叔父のひとり娘(芦川いづみ)が引き取られてることに。歳上の美人な従姉妹にドギマギしながら、受験勉強を頑張った主人公はめでたく大学に合格。だが入れ違いにお見合い結婚で、従姉妹は主人公の前から去る。#fr19_n
— 義忠@夏コミ申込み中「物語工房」 (@yoshitada_n) April 18, 2019
『その人は遠く』:その後、主人公がお姉さんへの思慕を諦めかけたり、彼女ができたりする絶妙なタイミングwで再会し、のめり込みそうになると突き放され……と、うわー、何なんだよもー、この女!というお話(^^;; こういう女性と関わってしまうのは、男子の地獄か本懐か。#fr19_n
— 義忠@夏コミ申込み中「物語工房」 (@yoshitada_n) April 18, 2019
『その人は遠く』:一方で女子寄り目線で観ると、結構、女子の生きづらさの話でもあって、京都のいいとこのお嬢さんで大学出のお姉さんが、ひとり親の父親が死んだからと、実家資産は親戚預かりになり、他家に引き取られる。さらに親戚セットの見合い1日で結婚まで決まる。#fr19_n
— 義忠@夏コミ申込み中「物語工房」 (@yoshitada_n) April 18, 2019
『その人は遠く』:基本、大学生男子の主人公目線なんで要所要所が飛ばされてるけど、60年代にしては「親族会議」の圧が妙に強くて、お姉さんは抗しきれずに押し流されてる風にも見える。落ちも「旦那が自殺」でさらっと片付けられてるけど、そう簡単に死にそうな旦那に見えなかったが(^^;; #fr19_n
— 義忠@夏コミ申込み中「物語工房」 (@yoshitada_n) April 18, 2019
『その人は遠く』:話の中盤でできる彼女(和泉雅子)も妙にぐいぐい来るなと思えば、実家から早く出たいからさっさと結婚したいとか口走るし、家出して主人公の部屋に転がり込んだら速攻で自分の趣味で部屋を埋め尽くし始めるし(爆 ある意味、非常に判りやすくて好感持てるね!<そうか? #fr19_n
— 義忠@夏コミ申込み中「物語工房」 (@yoshitada_n) April 18, 2019
『その人は遠く』:主人公は最後まで気づく様子がないのだけど、このお話に出てくるヒロインたちは、恋愛をしているように見えて、実際は自分の居場所を巡って決死のサバイバルを行なっているのであり、主人公はそのカードに過ぎない。それも肝心な時使えないんだよなー(^^;; #fr19_n
— 義忠@夏コミ申込み中「物語工房」 (@yoshitada_n) April 18, 2019
『その人は遠く』:旦那が実家の資産を事業に使い込んだ上に浮気したので、離婚を決意して上京したお姉さんだったが、「親族会議」は逆に復縁を迫ってくる。お姉さんが主人公を頼るのはそのタイミングなのだけど、その時点で家出した彼女が部屋に転がり込んでくるわけでさー(^^;; #fr19_n
— 義忠@夏コミ申込み中「物語工房」 (@yoshitada_n) April 18, 2019
『その人は遠く』:それで何事かを悟ったお姉さんが婚家に戻り、旦那が自殺するのはその直後で(爆 ……えーと、これはもしかしてミステリー事案なのでは(^^;; まあ原作者はミステリーでも知られる藤原審爾だし。そのくらいの仕掛けはやってそうではある。#fr19_n
— 義忠@夏コミ申込み中「物語工房」 (@yoshitada_n) April 18, 2019
『その人は遠く』:若い男の子が一生胸に秘めることになる「忘れじのあの人」のお話と見てもいいし、60年代でも生きづらさに足掻く女の子たちのお話と見てもいいし、隠されたミステリー的な構図を読み取ってもいい。多様な観方を許す映画として楽しめました。#fr19_n
— 義忠@夏コミ申込み中「物語工房」 (@yoshitada_n) April 18, 2019
『真白き富士の嶺(1963)』@神保町シアター(19/04/16(tue)鑑賞)
本日の映画『真白き富士の嶺』@神保町シアターに劇場入りしました。1963年公開。太宰治原作、芦川いづみ&吉永小百合が薄幸の美人姉妹を演じる文芸叙情大作、だそうで。1954年にも同タイトルの大映作品があるけど、別に続編というわけでもないみたいで。#fr19_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年4月16日
『真白き富士の嶺』観終わりました。太宰治原作と言いつつ、現代(60年代)の逗子を舞台に、難病の妹(吉永小百合)を見守る姉(芦川いづみ)の姉妹愛もの。ところが妹がどうも男と文通しているらしいと姉が知ったことで、話がこじれ始め…というお話。落ちは途中で読めたけど(^^;; #fr19_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年4月16日
『真白き富士の嶺』:当然ですが、吉永小百合は全然リアルタイム世代ではないので、「上品な美人」か「親父世代のアイドルだった人」という印象しかないんですが、本作では元気にはしゃいだり、小悪魔的に振舞って姉を振り廻したり、年齢相応の娘らしい仕草が詰まってます。#fr19_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年4月16日
『真白き富士の嶺』:こういう芝居もできる女優さんだったのか、と言うか、マドンナ的ポジションに祭り上げられると、案外可愛いらしさを前面に押し出す芝居は求められないので、出す機会がなかったのか。まあ、「姉に甘える」構図のお話ですしね。#fr19_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年4月16日
『真白き富士の嶺』:その妹吉永小百合が、最初は長期入院からの退院の嬉しさに波打ち際とかで全力ではしゃぎ、怪しい手紙で姉を振り廻し、高校ヨット部の浜田光夫に胸をときめかせ、やがて病状が悪化して衰弱してゆくという、吉永小百合全部盛りのアイドル映画ですね。#fr19_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年4月16日
『真白き富士の嶺』:育ちの良さを感じさせる姉妹の会話の言葉使いとか、逗子の風景とか、非常に美しいのだけど、「妹に男がいるのか!」と思い込んだ姉芦川いづみがパニック状態に陥って、執拗に妹の身辺調査始めるとか、ちょっと「いい話」から逸脱し始めてるような(^^;; #fr19_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年4月16日
■監督フィルモグラフィ:森永健次郎(1909年~1994年)
続 東京流れ者 海は真赤な恋の色 NYK-807-ON [DVD]
- 出版社/メーカー: 日活 オフィスワイケー
- 発売日: 2012/02/29
- メディア: DVD
- クリック: 4回
- この商品を含むブログを見る
『ハンターキラー 潜航せよ』@地元のシネコン(19/04/14(sun)鑑賞)
【公式】『ハンターキラー 潜航せよ』4.12(金)公開/予告編
Netflix|ハンターキラー 潜航せよ
https://www.netflix.com/title/80993331
本日の映画『ハンターキラー 潜航せよ』@地元のシネコンに劇場入りしました。ロシア近海で消息不明となった米原潜を巡る潜水艦アクション映画。「『ワイルドスピード』制作陣による」と聞いて観逃しかけましたが、各方面評判が良いようですので(^^;; #fr19_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年4月14日
『ハンターキラー 潜航せよ』観終わりました。突っ込みどころは無くはないのだけど、全編殺(や)る気が漲ってるのは良かった(^^) 敵が撃ってきたら、余計なことは考えず即座に反撃する。かつ持てる最大火力を投入するという哲学が、敵味方共通してるので、緊張感が最後まで途切れない。#fr19_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年4月14日
『ハンターキラー 潜航せよ』:その反面、敵であるロシア叛乱勢力側の動機の説明はないし、叛乱後の戦略が「米軍と戦端を開いて国内権力を掌握する」という雑さなので、アフリカ辺りの頭の悪い軍閥みたい(^^;; そこに踏み込まないオペレーション・レベルのお話と割り切って観る映画ですね。#fr19_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年4月14日
『ハンターキラー 潜航せよ』:もうちょっと引いた目線で観ると、ハリウッドのロシア観の混乱を映し出す映画でもあって、作中でもクリミアやシリアでの侵略的なロシアの動きを警告する台詞もありながら、「軍人どうし話せば判る」的な落とし所に持ってこうとする。#fr19_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年4月14日
『ハンターキラー 潜航せよ』:冷戦後の対ロ融和の関係性の中で、ロシア人を「人間」として捉え直してきた流れを、まだ引きずってる。まあ、その辺の現実とロマンの相克から生まれた作品と言えば、それまでだけれど。#fr19_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年4月14日
『ハンターキラー 潜航せよ』:その意味で言うと、作中の米大統領は女性だし、ロシア大統領もプーチンがモデルには見えない「普通の大統領」っぽい(^^;; そらまあ、プーチンやトランプ級のモンスター指導者出しちゃうと、常識的な落とし所に話持ってけなくなるしな(爆 #fr19_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年4月14日
『ハンターキラー 潜航せよ』:それこそロシアが進めるグレーゾーン侵略とか、エンタメとしてまだどう扱っていいのか判らない最先端の命題には踏み込まないので、軍事シミュレーション映画としては喰い足りなさもあるけど、既知の潜水艦アクションの拡張としては良作と言っていいでしょうね。#fr19_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年4月14日
『ハンターキラー 潜航せよ』:昨夜はハリウッド連呼してましたが、一応英国映画でした(^^;; 監督は南アフリカ映画『裏切りの獣たち』の人。ただ原作は米海軍の元潜水艦艦長で、撮影には米海軍も全面協力してます。まあメジャー映画の世界では、米英一体化が進んでるしねえ……。#fr19_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年4月14日
■監督フィルモグラフィ:ドノバン・マーシュ(?年~)
『白い夏』@神保町シアター(19/04/13(sat)鑑賞)
本日の映画2本目『白い夏』@神保町シアターに劇場入りしました。1957年公開。新田次郎原作の文芸映画。海辺の田舎町を舞台に、新米郵便局員の青年の青春模様のお話だそうですが、さて。#fr19_n
— 義忠@夏コミ申込み中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年4月13日
『白い夏』観終わりました。島育ちの内気で純情な青年(でもイケメン)が、赴任した田舎の漁港町の図々しい住民たちに揉まれて振り廻されるお話。結構コミカルな描写も多いので、堅苦しくはないけど、主人公が一件落着後にわざわざ話を蒸し返して貧乏籤を引きにいくのが文学的かな(^^;; #fr19_n
— 義忠@夏コミ申込み中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年4月13日
『白い夏』:時代設定は戦後しばらくしてからの時期かな。郵便局に電話交換機があって、女の子がサングラス掛けてたり、チューインガム噛んでたり、ファッションも50年代っぽいな。こんな日本のど田舎でも、若い娘の服だけ垢抜けてるのは、案外、当時のリアルだったのかもしれない(違うかも)。#fr19_n
— 義忠@夏コミ申込み中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年4月13日
『白い夏』:主人公は奥手で圧しに弱く、女子に言い寄られても迷惑そう(対処に困るらしい(^^;;)。ただ職場のマドンナで郵便局長の娘の芦川いづみは好きになってるので、女の子に興味ないわけでもないようなのだけど、好きでもない女の子の気持ちとかどうでもいいというか(爆 #fr19_n
— 義忠@夏コミ申込み中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年4月13日
『白い夏』:メンタリティが中学生男子くらいなのかな(^^;; 憧れのマドンナとは別に診療所の看護婦(中原早苗)に気に入られて積極的に言い寄られるんだけど、職場のクズっぽい先輩の彼女(先輩の主観)で、職場の人間関係がこじれてゆく……w マドンナは地元の有力者の婚約者らしいし。#fr19_n
— 義忠@夏コミ申込み中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年4月13日
『白い夏』:その先輩は地元紙の編集長(西村晃がひとりで取材編集してガリ版刷ってるw)と連んで、マドンナの婚約者の有力者の選挙違反を手伝ってて、その所為もあって、新聞に有る事無い事書き立てられる(ガリ版紙で)。メディアwまで敵に廻すとは。さすがに社会人一年生には荷が重いかな。#fr19_n
— 義忠@夏コミ申込み中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年4月13日
『白い夏』:本人がボヤッとしている間に、田舎町の男たちの嫉妬と、地方政界の闇wの渦中に巻き込まれてゆく主人公。まあミステリーやノワールではないので、ぼんやりと流されてゆくだけだし、出てくるのは間の抜けた田舎の小悪党どもなので、そんな深刻な話にはならないのだけど。#fr19_n
— 義忠@夏コミ申込み中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年4月14日
『白い夏』:新聞(つか今で言うミニコミ誌だよな、アレは)編集長の西村晃を筆頭に、結構コミカルな芝居も多くて、さじ加減によっては喜劇(コメディ)でも通用するプロットだけど、主人公のマドンナへの思慕のリリカルさで、ぎりぎり青春文芸映画に踏み止まっている印象。#fr19_n
— 義忠@夏コミ申込み中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年4月14日
『白い夏』:ラストの主人公の「決断」の一見無理筋だけど、青年らしい美意識が「落とし所」としてそれを求めたのも、何となく判らんでもないとことか、コメディで精算しきれない部分があることで、文学たり得ていると言うか。#fr19_n
— 義忠@夏コミ申込み中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年4月14日
『白い夏』:後はこの映画に限らず、古い邦画では男性目線で恋愛を描くとき、ヒロインを「恋愛対象としてのヒロイン」と「性愛対象としてのヒロイン」に分けて、「性愛対象」とはやることやっといて「恋愛対象」の方は神聖視して指も触れないという構造のお話がちょいちょいあるんですよね。#fr19_n
— 義忠@夏コミ申込み中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年4月14日
『白い夏』:女性側から見たら「ふざけんな」という話のような気もするんだけど(^^;;、そこは男としてどっちかを軽んじてるって訳ではなく……いや、いいや。話が長くなる。ともあれ当時の女性客はどう受容してたのか。あるいは今やるならどうするか。そんなことを考えながら、観た映画でした。#fr19_n
— 義忠@夏コミ申込み中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年4月14日
■監督フィルモグラフィ:斎藤武市 (1925年~2011年)
日活100周年邦画クラシック GREAT20 愛と死をみつめて HDリマスター版 [DVD]
- 出版社/メーカー: Happinet(SB)(D)
- 発売日: 2011/10/04
- メディア: DVD
- クリック: 10回
- この商品を含むブログ (7件) を見る
日活100周年邦画クラシック GREAT20 東京の暴れん坊 HDリマスター版 [DVD]
- 出版社/メーカー: Happinet(SB)(D)
- 発売日: 2011/10/04
- メディア: DVD
- クリック: 4回
- この商品を含むブログ (5件) を見る
日活100周年邦画クラシック GREAT20 ギターを持った渡り鳥 HDリマスター版 [DVD]
- 出版社/メーカー: Happinet(SB)(D)
- 発売日: 2011/11/02
- メディア: DVD
- 購入: 1人 クリック: 3回
- この商品を含むブログを見る
『青い街(ブルータウン)の狼』@神保町シアター(19/04/11(thu)鑑賞)
本日の映画『青い街(ブルータウン)の狼』@神保町シアターに劇場入りしました。1962年公開。二谷英明&芦川いづみ主演。麻薬Gメンの二谷英明が麻薬組織と対決するアクションものだそうですが、さて。#fr19_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年4月11日
『青い街(ブルータウン)の狼』観終わりました。潜入捜査官の二谷英明が、旅客機爆破に端を発っし、消えた10億円のヘロインを追って麻薬組織に潜入する。日活のギャングは、カジュアルに旅客機墜とし過ぎだ(爆 それはともかく、本編は意外とオーソドックスなハードボイルド調です。#fr19_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年4月11日
『青い街(ブルータウン)の狼』:謎めいた大物風の中国人男性とか、敵の組織に潜入するためにあえて海外(沖縄)経由で日本に密入国するとか、日本の組織とは別に米本土から来た白人の殺し屋ふたり組とか、ちょこちょこと組み込まれたネタのセンスがハードでカッコいい(^^) #fr19_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年4月11日
『青い街(ブルータウン)の狼』:あえて言えば、主演の二谷英明も芦川いづみも、真面目で清潔な印象が強いので、暗黒街でタフに生き抜くワル感が薄い(^^;; 東映だったらもっとエグい外道芝居のできる役者をつけるんだろうけど、この辺で観客に善悪判りやすく示すのが日活の強みであり、限界か。#fr19_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年4月11日
『青い街(ブルータウン)の狼』:台詞廻しのスカした感じは、しかしこのくらいが自分的には丁度いいかな。これが『渡り鳥シリーズ』までいくと、ちょっと空回りして面白くなってしまう。まあでも、あっちは半分ファンタジー入った当世股旅ものだからなあ。あれはあれで、楽しいからいいけど。#fr19_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年4月11日
『青い街(ブルータウン)の狼』:全般にセンス良くカッコいいけど、冒頭の旅客機爆破にせよ、ラストでヒロインを残して主人公がヘリで去るとかw、瞬間瞬間でセンスがハードボイルドから突き抜ける場合がちょいちょいあり(^^;;、それを「可愛げ」と観れるかどうか。自分は楽しめたのでOKです。#fr19_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年4月11日
『青い街(ブルータウン)の狼』:映画全体の印象で言うと、メカや銃器などの道具立てのケレンといい、物理合理にかなったアクションの組み立てといい、初期大藪春彦的な気風がありました(原作者は別)。でも主役は二谷英明なので、大藪春彦的なアンモラルな野獣感は薄いんだよね(^^;; #fr19_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年4月11日
『青い街(ブルータウン)の狼』:この映画は、同時代的に見ても大藪春彦の非常に優れたフォロワー作品ではあるものの、慎重にフォローを避けている要素もある。でも東宝系のノワール物は、逆にその辺丁寧に拾ってたりするので、時代性というより、映画会社のカラーなのかな。#fr19_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年4月11日
『青い街(ブルータウン)の狼』:ちなみに原作は山村正夫なのだけど、この人はデビュー当初のこの時期は大藪春彦風のバイオレンス小説でデビューしたものの、その後、ジュブナイルを経てライトミステリーに移行し、ホラーも書けば架空戦記も書いた職業作家の人生を貫徹した人ですね。#fr19_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年4月11日
『青い街(ブルータウン)の狼』:ただ著作リストを観てもそれらしいタイトルが見当たらないので、実質原案提供で単行本化しなかったとか、そういう作品なんでしょうか。ちなみに菊地秀行や宮部みゆきの師匠筋だそうで、新人作家の育成に務めた人として、本邦ミステリー界に記憶される人ですね。#fr19_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年4月11日
■監督フィルモグラフィ:古川卓巳 (1917年~2018年)
日活100周年邦画クラシック GREAT20 太陽の季節 HDリマスター版 [DVD]
- 出版社/メーカー: Happinet(SB)(D)
- 発売日: 2011/11/02
- メディア: DVD
- クリック: 7回
- この商品を含むブログ (8件) を見る