『居眠り磐音』@新宿ピカデリー(19/05/30(thu)鑑賞)
Netflix | 居眠り磐音
https://www.netflix.com/title/81494877
Life is going on and on(通常盤)(特典なし)
- アーティスト: MISIA
- 出版社/メーカー: アリオラジャパン
- 発売日: 2018/12/26
- メディア: CD
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陽炎の辻 居眠り磐音 コミック 1-11巻セット (アクションコミックス)
- 作者: 作・佐伯泰英
- 出版社/メーカー: 双葉社
- 発売日: 2011/09/28
- メディア: コミック
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本日の映画『居眠り磐音』@新宿ピカデリーに劇場入りしました。佐伯泰英の人気時代劇小説を松坂桃李主演で映画化。今時の原作を使って、今時の若手人気俳優で、今時の観客向けに撮るというのは、時代劇が次の世代に継承されてゆくために大切なこと。観た人の評判は良いようですが、さて。#fr19_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年5月30日
『居眠り磐音』観終わりました。主人公は割と優しげな草食男子風なので油断してると、存外、人死にが多い(^^;; 江戸の両替商の大店って、そんなにちょくちょく店先で人が死ぬのか。原作は長いシリーズの第1作目ということもあってか、主人公の動機付けのつもりなんだろうけど、過去が重いorz #fr19_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年5月30日
『居眠り磐音』:非常に荒っぽい比較をするなら、『子連れ狼 子を貸し腕貸しつかまつる』(シリーズ第1作目)みたいに、前半はシリーズ基本設定紹介の過去パート(これがまた地獄(^^;;)で、後半は江戸で用心棒稼業をするお話で、ぱきっと2部構成で一体感は薄いです。まあ、そこはしょうがない。#fr19_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年5月30日
『居眠り磐音』:そういう意味で、一本の映画の構成としては、必ずしも座りは良くなくて、主人公のキャラの軽みより、過去の重さがちょっと勝ってしまっている印象。まあでも、このくらいの歪(いびつ)さは、愛嬌の内でしょう。無事シリーズが続いてくれれば、この重さが活きてくるはずです。#fr19_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年5月30日
『居眠り磐音』:人の良さそうな浪人が実は凄腕の剣客……とそこまでは、割と良くあるのだけど、実はこの主人公、「二刀流」の遣い手。出奔するまでは、小藩とは言え江戸詰の若手経済官僚のエースだった男なので、金とその背後の政治の動きには、勘が働くのです。#fr19_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年5月30日
『居眠り磐音』:映画の後半は、この主人公が江戸の両替商の用心棒に雇われ、田沼意次の貨幣政策を巡る謀略に捲き込まれる。田沼派と反田沼派の幕閣間の代理戦争でもある、両替商が千両箱で殴り合うような抗争に発展する中、ただの剣客の主人公にどんな出番があるかというと……秘密(^^;;。#fr19_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年5月30日
『居眠り磐音』:この辺、松竹がここ最近作ってきた経済時代劇もの(今年も何本かある)の文脈に則ってる、というのも、映画化された理由のひとつかもしれない。これや主人公が郷里に残してきた許嫁とのロマンスなど、剣戟(チャンバラ)よりそちらの方に力が入っているようにも見えましたね。#fr19_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年5月30日
『居眠り磐音』:何だか、新しい時代に即した大衆芸能としての時代劇の在り様を模索しているような印象もある。物語のピークの置き所とか、各パートの尺配分とかね。この辺もシリーズ化して調整してけば、新しい物語の構図が見えてきそうでもある。#fr19_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年5月30日
『居眠り磐音』:それとは別に、敵対する両替商役の柄本明が、非常に強烈な悪役芝居をやってくれて夢に見そうです(^^;; 息子の柄本祐もかなり重要な役で出てますけど。この二人に限らず、キャラ立てが強いキャラばかりで、その意味でも、この1作で終わるのも勿体ないんだよな……。#fr19_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年5月30日
『居眠り磐音』:長く続きそうなシリーズの主人公の動機を、バカ正直に一気に仕込んで見せたことで、やはりトップヘビー感はあるのだけど、主人公の松坂桃李の好演もあって、感触は悪くない。この調子で年1ペースでやってくれないかな?(^^) 3作目くらいからドライブかかってくると思うw #fr19_n
— 義忠@C99金曜 東ウ28「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年5月30日
■監督フィルモグラフィ:本木克英(1963年~)
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犬と私の10の約束[プレミアム・エディション](2枚組) [DVD]
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『プロメア』@TOHOシネマズ新宿(19/05/26(sun)鑑賞)
映画『プロメア』本予告 制作:TRIGGER 5月24日〈金〉全国公開
プロメア オリジナルサウンドトラック 試聴用ダイジェストPV
『プロメア』観終わりました。まず言わねばならないのは、我々がTVドラマで知る堺雅人は、まったくリミッター付きの堺雅人であり、出力全開の本気の堺雅人を初めて知る人が多かろう、という(^^;; 全編素晴らしいけど、今時の邦画に稀有な底の抜けた悪役を演じきった堺雅人にまず拍手を。#fr19_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年5月26日
『プロメア』:中島かずき脚本なんで、クライマックスは互いにキレてイキリ合いになるんだけどw、どんどん深くブチ切れてく。さらにブチ切れて頭に血を上らせながら、必殺技の開発意図を説明する(科学者なので(^^;;)とか。堅い信念に基づいて、人倫を軽やかに踏み抜いてくとか、素晴らしい。#fr19_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年5月26日
『プロメア』:「悪」をどう描くか、は時に物語の左右する重要なファクターで、「許しちゃおけねえ悪」を描けてこそ、それをぶっ飛ばす主人公の拳に観客の想いが宿る。と言って、行動理念が観客にまったく理解できないモンスターでは「脅威」であっても「悪」ではない。#fr19_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年5月26日
■監督フィルモグラフィ:今石洋之(1971年~)
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劇場版 天元突破グレンラガン 紅蓮篇 【通常版】 [DVD]
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『恐喝こそわが人生』@国立映画アーカイブ(19/05/25(sat)鑑賞)
本日の映画2本目『恐喝こそわが人生』@国立映画アーカイブに劇場入りしました。1968年公開。深作欣二監督、主演は松方弘樹で実は松竹映画。恐喝専門のチンピラが、政財界の黒幕の秘密を握り、危険を承知で大勝負に出るが……というお話だそうですが、さて。#fr19_n
— 義忠@夏コミ申込み中「物語工房」 (@yoshitada_n) May 25, 2019
『恐喝こそわが人生』観終わりました。恐喝を専門とするチンピラの男女4人組が、次々と大物に挑み、遂に政財界の大物に恐喝を仕掛けて無惨に叩き潰されるお話。1960年代初期のクライムものみたいなピカレスクで楽しげなイケイケに始まって、アメリカン・ニューシネマで落とすという(^^;; #fr19_n
— 義忠@夏コミ申込み中「物語工房」 (@yoshitada_n) May 25, 2019
『恐喝こそわが人生』:初期の強奪(ケイパー)ものピカレスク『白昼の無頼漢(1961)』でも、ハードバイオレンスの一方で混血児青年の純情を巡るリリカルさも全部まとめて全滅エンドに突き進む悲劇性があったんだから、同時代性であっても別にアメリカン・ニューシネマの影響でもないのか。#fr19_n
— 義忠@夏コミ申込み中「物語工房」 (@yoshitada_n) May 25, 2019
『恐喝こそわが人生』:『現代やくざ』シリーズなどでイキった若者が、当然のように現実の前に無惨に叩き潰されてく話を繰り返し描いてたのは、この延長線上にあるのであって、こうして並べると、深作欣二はその作家性としてずっとこういう話をやりたくてやってきた、ということなのか。#fr19_n
— 義忠@夏コミ申込み中「物語工房」 (@yoshitada_n) May 25, 2019
『恐喝こそわが人生』:それ以外では、車輛描写のキレがいい(^^;; 後の『暴走パニック 大激突(1976)』ほどではないけど、画面インした車輛が小気味良くブレーキ踏んで止まるのが楽しい。この辺、作品全体の印象さえ小気味良くしてくれるようで、この映画の好きなポイントですね(^^) #fr19_n
— 義忠@夏コミ申込み中「物語工房」 (@yoshitada_n) May 25, 2019
『恐喝こそわが人生』:作中で、チームで最初の仕事を成功させ、みんなで浜辺できゃっきゃウフフとはしゃぐシーンが主人公の回想として何度も繰り返し出てくるんですよね。ピカレスクだけど非常に青春映画的で、深作欣二とはそういう形で青春を描く映画監督だったのでしょう。#fr19_n
— 義忠@夏コミ申込み中「物語工房」 (@yoshitada_n) May 25, 2019
■監督フィルモグラフィ:深作欣二 (1930年~2003年)
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『ヴイナス戦記』@新宿ピカデリー(19/05/24(fri)鑑賞)
映画『ヴイナス戦記』冒頭10分映像【Blu-ray <特装限定版> 7月26日(金)発売!】
- アーティスト: 久石譲,柳ジョージ,山根えい子,北原拓,冬杜花代子,大田黒裕司,平野孝幸,藤野浩一,サントラ
- 出版社/メーカー: 日本コロムビア
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本日の映画『ヴイナス戦記』@新宿ピカデリーに劇場入りしました。1989年公開。火星植民地の独立戦争に駆り出された、若きバイク乗りのお話。渋ってた安彦良和がいよいよ観念してBD化を認めたので、そのお祝い上映だそうで(^^;; 自分も初公開時に観て以来ですよ。#fr19_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年5月24日
『ヴイナス戦記』観終わりました。…あー、タイトルで『ヴイナス(金星)』つってんだから、そら「金星」の話ですわな(爆 平成の間丸ごと封印されてただけあって、いい感じに内容忘れてる(^^;; それはともかく、本編は安彦史劇感満載のお話を、鬼作画で支える今観ても見応え充分の映画でしたぜ。#fr19_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年5月24日
『ヴイナス戦記』:水小惑星が激突したことにより、テラフォーミングと入植が急速に進み、コロニー群の合従連衡により2大勢力に分割された21世紀末の金星。戦場での勢力均衡が崩れた間隙を衝き、一方の雄・軍事国家イシュタルは対立する国家アフロディアの首都を急襲する。#fr19_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年5月25日
『ヴイナス戦記』:巨大な多砲塔重戦車「タコ」を擁する空挺強襲軍で瞬く間に首都を制圧したイシュタル軍により、占領政策が布かれる。しかし主人公ヒロたちバイクレーサーの若者たちは、軍政で日々息苦しさを増す生活に鬱屈を貯め、スタジアムを占拠する戦車への襲撃を目論むが…というお話。#fr19_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年5月25日
『ヴイナス戦記』:一応、原作第1部のヒロ編をベースとしており、基本設定と主要キャラは継承するものの、ストーリーはほぼ一新。確か原作では地球からも色々紛争に関与してたはずだけど、その辺はばっさりカットされて通信社の新米記者スゥにのみ集約されています。#fr19_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年5月25日
『ヴイナス戦記』:本公開時に観た時はその辺が不満だったけど、原作自体久しく読んでないので、今となってはそこはどうでも(^^;; まあ、100分強の映画にまとめるに当たっては、必要な改変だったと思います。#fr19_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年5月25日
『ヴイナス戦記』:全体を通しての印象としては、安彦良和コミック作品に通底する、史観に裏打ちされた硬質でドライな世界観とその理不尽に抗う若者の衝突という、いわゆる安彦カラーが濃密な映画です。具体的に言うと、敵軍占領下で、官憲や大人たちが手のひら返して占領政策に協力したり。#fr19_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年5月25日
『ヴイナス戦記』:戦争という状況に対して、思想的にどうこう以前に「作用と反作用」の集積体として冷ややかに捉え、その中に無邪気な若者たちを放り込むことで、戦争が青春を無惨に貪り喰らう有様を描く。だから、侵略軍追討を旗印に掲げるアフロディア軍も「正義の軍隊」なんかじゃない。#fr19_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年5月25日
『ヴイナス戦記』:手取り早く戦力化できて、軽装の強襲バイクで戦場に送り込んで死んでも別に困らない「リソース」としてしか、主人公たちを見てない。政治や軍隊は自然状況では、その行動理念に個人の幸福や情念が入り込む余地はない。そして組織人も各々自身の利害に基づき行動する。#fr19_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年5月25日
『ヴイナス戦記』:そうした国家や組織の「エゴ」の発露として、若者を戦争へと動員するメカニズムがあり、主人公は否応なくそこに捲き込まれてゆくのだけど、それでも最後までそこへの違和感を表明し続ける。#fr19_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年5月25日
『ヴイナス戦記』:物語のラストで、主人公は敵戦車と一騎打ちに及ぶけど、アレは兵士としての軍事作戦ではなく、個人的な遺恨に基づく「喧嘩」だよな。責任の主体も定かではない「戦争」から、自分自身の「喧嘩」に状況を引きずりおろして、「世界」を取り戻すんですよ。#fr19_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年5月25日
『ヴイナス戦記』:そういう意味で、非常に古典的な教養小説感があって、満足度が高い。いや、さんざん戦争のリアルな理不尽の話をやっといて、クライマックスが一兵卒が敵司令官と一騎打ちなんて荒唐無稽ですよ。でもここぞという時にロマンぶっ込むのが「物語」の醍醐味じゃない(^^;; #fr19_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年5月25日
『ヴイナス戦記』:絵のお話。当然ですが、オール手書き作画。それで動く動く。冒頭の首都侵攻時の戦車から逃げ惑う群衆から、ラストまで神作画の連続で動き続ける。上映後のトークで安彦さんは「当時金がなくて」とか言ってたけど、これで?という。今観るとロストテクノロジーに近いですよ。#fr19_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年5月25日
『ヴイナス戦記』:安彦良和デザイン、神村幸子作監のキャラ芝居も一切古びておらず、21世紀に観ても現役作品と存分に戦えます。こういう軽やかに時代を越えてくるオーパーツ的な映画がたまにありますけど、本作もその内のひとつ。実際、今年のアヌシー映画祭に出品するそうで(^^;; #fr19_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年5月25日
『ヴイナス戦記』:最後にメインヒロインのマギーの声は水谷優子で、敵司令官が塩沢兼人と、既に鬼籍に入られた声優さんのお声を久しぶりに聴けたのも嬉しかったです。今後、BD発売に合わせて各所で上映会が行われるそうで、機会のある方には、是非にとお薦めできる映画でした。#fr19_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年5月25日
■監督フィルモグラフィ:安彦良和(1947年~)
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『絢爛たる復讐』@国立映画アーカイブ(19/05/19(sun)鑑賞)
本日の映画2本目『絢爛たる復讐』@国立映画アーカイブに劇場入りしました。1946年公開。トルストイ作『復活』を上演する舞台で、ベテラン俳優に対して若き新人女優が仕掛ける「復讐」とは……というお話だそうですが、さて。#fr19_n
— 義忠@夏コミ申込み中「物語工房」 (@yoshitada_n) May 19, 2019
『絢爛たる復讐』観終わりました。……いや、劇場入りコメント上げる前に、地下のスクリーンに入っちゃったので(^^;; 戦時中、疎開先で上手いこと言って地元の女優志願のヒロインと付き合ったものの、戦後あっさり振って東京に戻ったイケメン俳優がいて(^^;;、それを頼ってヒロインが上京する。#fr19_n
— 義忠@夏コミ申込み中「物語工房」 (@yoshitada_n) May 19, 2019
『絢爛たる復讐』:勿論、冷たく追い払うのだけど、その一部始終を見ていた照明係の女性が頭にきて、欠員の出た端役にヒロインを推薦する。ヒロインの才能を認めた演出家は、主演女優が癇癪を起こして役を放棄したトラブルを機会に、ヒロインを抜擢する。#fr19_n
— 義忠@夏コミ申込み中「物語工房」 (@yoshitada_n) May 19, 2019
『絢爛たる復讐』:かくして、ヒロインは自分を振った俳優と舞台上で対決することになるが……というお話。まあまず男がどクズで(^^;; でも疎開先で色々やらかしたのを、口拭って東京でしれっと戦後生活始めてた男って、結構いそうですよね。でも戦後1年で舞台演劇ものの映画をまず撮るのか。#fr19_n
— 義忠@夏コミ申込み中「物語工房」 (@yoshitada_n) May 19, 2019
『絢爛たる復讐』:ただまあ、舞台における役者の最大の「復讐」は、舞台で相手を「喰う」ことだ……というお話なので、地方出身で自信のない女の子だったヒロインが、役者として覚醒して成長するという、「復讐」ものにしては爽やかな後味となっています。#fr19_n
— 義忠@夏コミ申込み中「物語工房」 (@yoshitada_n) May 19, 2019
『絢爛たる復讐』:まあ、結局演出家に想いを寄せてるような落ちで終わってるので、演技指導してくれた男性にすぐ惚れるヒロインにも問題があるのでは、と思わないでもないけど(^^;; とはいえ、戦後の新時代の女性映画の始まりはこんな風に始まったんだと知れる映画でした。#fr19_n
— 義忠@夏コミ申込み中「物語工房」 (@yoshitada_n) May 19, 2019
■監督フィルモグラフィ:小石栄一(1904年~1982年)
■監督フィルモグラフィ:吉村廉(1903年~1988年)
『暴れ犬』@ラピュタ阿佐ヶ谷(19/05/19(sun)鑑賞)
本日の映画1本目『暴れ犬』@ラピュタ阿佐ヶ谷に劇場入りしました。1965年公開。関西弁ライトアクション『犬』シリーズ第4弾。大阪西成に舞い戻った主人公が、拳銃密売と殺人の容疑で警察に追い廻されつつ、真犯人を探すお話だそうですが、さて。#fr19_n pic.twitter.com/JKwCC9TzxO
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年5月19日
『暴れ犬』観終わりました。拳銃か女か問われれば、拳銃と自由を選ぶ男、鴨井大介(田宮二郎)。今度の冒険は、高級クラブのマダム(草笛光子)とその経営権を狙うヤクザの抗争に捲き込まれるお話。前作『ごろつき犬』から熟女ヒロインと若いヒロインのWヒロイン制になってるが、この後も続くの? #fr19_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年5月19日
『暴れ犬』:西成のドヤ街に流れ着いて金もなく、フラフラしてたまに地廻りのヤクザと立回りとかして暮らす鴨井大介(ダメな大人だ(^^;;)。住み着いてるドヤの上のベットの青年から、自動拳銃ワルサーPPKを金に変えてくれと頼まれる。だが、鴨井に拳銃を託したまま、青年は何者かに射殺される。#fr19_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年5月19日
『暴れ犬』:拳銃の行方を追う宍戸組を得意で拳銃捌きで撃退しつつ、青年の恋人ミユキを探す鴨井。彼女は高級クラブのダンサーに転職しており、ミユキを訪ねた鴨井は、その腕っ節でクラブ経営者のマダムに目をつけられる。マダムの弟は宍戸組に殺され、クラブの経営権も狙われているという。#fr19_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年5月19日
『暴れ犬』:マダムの強い押しに負けて用心棒を引き受ける鴨井だったが、密輸拳銃の秘密を巡って鴨井を狙う宍戸組、それを利用して宍戸組壊滅を狙うマダム、さらに漁夫の利を狙う土井刑事の策謀が入り乱れてゆくことに…というお話。#fr19_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年5月19日
『暴れ犬』:「拳銃」「ヤクザ」「ヒロイン」に「敵味方不明のマダム」とお題が増えたことで、プロットが結構複雑になってきた(^^;; まあ第1作『宿無し犬』のヒロイン要素を分解再構成したとも言えるけど(^^;; でも宍戸組の拳銃密輸の話は、鴨井がクラブにたどり着いた時点で必要なくなるし。#fr19_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年5月19日
『暴れ犬』:全体的に要素盛りすぎでプロットが複雑になり過ぎてるきらいはあるのだけど、逆にそれでも一応ぎりぎり破綻させずにラストまで走り抜けた脚本の技量を称えるべきか。いや、メインプロット複雑なのに、ギャグやダジャレねたは更に冴え渡っていて(^^;;、それで誤魔化されてる感も(爆 #fr19_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年5月19日
『暴れ犬』:このシリーズ、役は毎回違うけどレギュラーというキャラ(?)がおり、小ずるい関西の小市民代表として、鴨井の周囲でわちゃわちゃしているという(^^;; 今回は坂本スミ子に芦屋小雁、そこにミヤコ蝶々がミヤコ蝶々としか言いようがないオバちゃんで出てくるw #fr19_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年5月19日
『暴れ犬』:もうこの辺のキャラと鴨井のわちゃわちゃした会話はいつまでも聴いていたくなるくらい楽しい(^^) 多少プロットが複雑なのくらい、もうどうでもいいですわ。関西弁コメディ自体はそんなに珍しくはないのだけど、アクション映画でこういう楽しさは今に至るも稀有なんだよね。#fr19_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年5月19日
『暴れ犬』:勿論、田宮二郎の長身を活かした切れのいいアクションも、スクリーン映えして、惚れ惚れする。やっぱりスタイルのいい俳優さんには、若い内からアクション撮ってあげなきゃダメよ。それとガンアクションの見所は、マダムの用心棒との早撃ち勝負にクライマックスの銃撃戦かしら。#fr19_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年5月19日
『暴れ犬』:一応、残弾気にしてるし、PPKに即席のストックつけて遠くの敵撃ったり、ちょっと楽しい(^^) そもそも関西のヤクザがPPKなんて高級銃を大量密輸してどう捌く気だったんだとか、突っ込みどころはあるけど、それも田宮二郎がカッコいいので良しとしましょうw #fr19_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年5月19日
『暴れ犬』:シリーズ全9作の折り返しを前に、強味も弱味も見えてきた感がありますが、さてここから変化してゆくのか。今回ショボクレ刑事(天地茂)出なかったしなあ。シリーズのポテンシャルはまだ出し切ってないと思うので、続きが楽しみです。#fr19_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年5月19日
■監督フィルモグラフィ:森一生(1911年~1989年)
『宇宙からのメッセージ』@国立映画アーカイブ(19/05/16(thu)鑑賞)
宇宙からのメッセージ 銀河大戦 VOL.3<完> [DVD]
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本日の映画『宇宙からのメッセージ』@国立映画アーカイブに劇場入りしました。1978年公開。深作欣二監督による東映の対『スターウォーズ』迎撃戦略映画(パチモンとも言う(^^;;)。ビデオや配信では何度か観ていますが、スクリーンで観るのは初めてなので。#fr19_n
— 義忠@夏コミ申込み中「物語工房」 (@yoshitada_n) May 16, 2019
『宇宙からのメッセージ』観終わりました。『スター・ウォーズ』の本国公開が1977年、日本公開が1978年6月で、その間隙を縫って1978年4月末に公開されたのが本作。企画コンセプトがどうこう以前に、明らかに『SW』を意識したカットが各所にあるのでパチモン扱いでいいと思うけど、よくやるわw #fr19_n
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『宇宙からのメッセージ』:とまあ、いきなりパチモン扱いしてしまったが、『仁義なき戦い』でブイブイ言わせてる深作欣二を監督に、原案・メカデザインに全盛期の石ノ森章太郎やSF界の大元帥・野田昌宏を召集するなど、邦画界、日本SF界の総力戦の様相を呈しており、そうそうバカにできない。#fr19_n
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『宇宙からのメッセージ』:メカ類のデザインラインも『ヤマト』後、ということもあってか、それまでの邦画特撮ものとは一線を画しており、新時代の到来を示唆している。その辺は後々、『宇宙刑事』シリーズのスマートなデザインなどに繋がってゆくわけで、東映的には重要な分岐点ではある。#fr19_n
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『宇宙からのメッセージ』:急いでプロットでっち上げなければならない状況下で、『南総里見八犬伝』をモチーフに持ってきたのは、安易というより先人の物語的蓄積に感謝すべきでしょう。ハリウッドだって、困ったら探偵もの持ち出すしね。各国それぞれ、必殺技的な物語類型はあるものです。#fr19_n
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『宇宙からのメッセージ』:で、それは別にいいのだけど、それを時代劇の老舗の東映がやるとSFスペースオペラというより、ベタな宇宙時代劇になってしまうという……orz つーか、監督と脚本家は『柳生一族の陰謀』のコンビだし、柳生十兵衛(千葉真一)もいるし(爆 #fr19_n
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『宇宙からのメッセージ』:あと何度観ても、壮大なスペースオペラに関西弁のチンピラが何で出てくるねん、という根源的な疑問が(^^;; どうして、そこだけ『仁義なき戦い』引きずってんだよ! それもキラキラのラメ入ったジャケット着てな。正直、誰のアイデアなんだろう。#fr19_n
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『宇宙からのメッセージ』:クライマックスで炎上しながら落下する宇宙戦艦とか、後に逆に『SW ep.6』で取り入れられた宇宙要塞中心核への爆撃行とか目を瞠るシーンもちょこちょこあるものの、全体を通すと古い時代劇的な野暮ったさが拭いきれない。まあそれを安心感と取るかどうかですが。#fr19_n
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『宇宙からのメッセージ』:もうちょっと具体的に指摘すると、敵も味方も頭身一緒なんだよね。「中に人が入ってるんだから当たり前」と思うかもしれないけど、『SW』では頭身の違うエイリアンが入り混じってたじゃん。そういう一目で世界観が違うことが判るビジュアルが足りないのよ。#fr19_n
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『宇宙からのメッセージ』:改めて21世紀に観直してみて、パチモン扱いで片付けられるほど酷くはなく、見るべきポイントもある作品です。当時の邦画の総力戦だったのも間違いない。でもこういう企画こそ、実績のある大御所じゃなくて若手にやらせるべきだったんじゃないかなあ。#fr19_n
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『宇宙からのメッセージ』:実際、ジョージ・ルーカス自身が実績に飢えた若者で、その乾坤一擲の大勝負が『SW』だったわけだし。まあそういう日本の若手のセンス・オブ・ワンダーは、その後、アニメ業界で花開いてゆくわけで、その意味でも分岐点となった作品なのかもしれない。#fr19_n
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『宇宙からのメッセージ』:おそらく米国で『SW』を観てその重要性を見抜いた東映のプロデューサーの誰かが、本社の偉いさんを説得して、実績あるスタッフをかき集めて日本公開前にこの映画を公開させた。凄まじいスピード感だけど、それでは『SW』は越えられなかった。興行の厳しさですね。#fr19_n
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『宇宙からのメッセージ』:とは言え、本作は『SW』を迎え撃つ日本勢の一番槍だったことは間違いなく、勝てたとは言えなくとも、槍の穂先くらいは届けることができた。それはそれで誇るべき成果でしょう。これを敗北と取るか、反撃の起点と取るか…。それによって、評価はだいぶ変わりますね。#fr19_n
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■監督フィルモグラフィ:深作欣二 (1930年~2003年)
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