『ヴァイオレット・エヴァーガーデン 外伝 –永遠と自動手記人形-』@TOHOシネマズ上野(19/09/07(sat)鑑賞)
『ヴァイオレット・エヴァーガーデン 外伝 - 永遠と自動手記人形 -』予告
Netflix | ヴァイオレット・エヴァーガーデン 外伝 –永遠と自動手記人形-
https://www.netflix.com/title/81208936
『ヴァイオレット・エヴァーガーデン 外伝 -永遠と自動手記人形-』ED主題歌「エイミー」
- アーティスト: 茅原実里
- 出版社/メーカー: ランティス
- 発売日: 2019/09/04
- メディア: CD
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Netflix | ヴァイオレット・エヴァーガーデン
https://www.netflix.com/title/80182123
Netflix | ヴァイオレット・エヴァーガーデン スペシャル
https://www.netflix.com/title/81010662
TVアニメ『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』オリジナルサウンドトラック VIOLET EVERGARDEN:Automemories
- アーティスト: Evan Call,TRUE
- 出版社/メーカー: ランティス
- 発売日: 2018/03/28
- メディア: CD
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TVアニメ「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」ボーカルアルバム (特典なし)
- アーティスト: TRUE,茅原実里,結城アイラ
- 出版社/メーカー: ランティス
- 発売日: 2018/03/28
- メディア: CD
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本日の映画『ヴァイオレット・エヴァーガーデン 外伝 –永遠と自動手記人形-』@TOHOシネマズ上野に劇場入りしました。大戦終結後、代筆屋に転じた少女兵士の再生を、復興してゆく社会や人々の暮らしと重ねて描くお話。あんな事件の後だけに、その直後の作品がこれというのも不思議な縁か。#fr19_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年9月6日
『ヴァイオレット・エヴァーガーデン 外伝 –永遠と自動手記人形-』観終わっての感想(以下『ヴァイオレット・エヴァーガーデン 外伝』)。このお話は非常に荒っぽく要約すると相田裕『GUNSLINGER GIRL』のその後のお話。自分を導くパートナーを喪った少女兵士が、人間性を回復してゆくお話です。#fr19_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年9月19日
『ヴァイオレット・エヴァーガーデン 外伝』:第一次世界大戦直後くらいの文明レベルの架空の世界で、自動車化と電信・電話の普及が急速に進んでいる。戦争で思慕の対象でもある上官と両腕を喪ったヒロインは、機械の腕と引き換えに除隊し、上官の友人が経営する民間の郵便会社に就職する。#fr19_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年9月19日
『ヴァイオレット・エヴァーガーデン 外伝』:そこで彼女が就いた仕事が、自動手記人形……顧客の要望を聞いて手紙を書く代書屋の仕事。時に顧客の心に触れて、想いをまとめるその仕事を通じて、戦争で傷ついた彼女の心の傷がゆっくりと癒されてゆく。概略としては、そういうお話です。#fr19_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年9月19日
『ヴァイオレット・エヴァーガーデン 外伝』:さて、この作品をTVシリーズから観てて面白いなあ、と思うのが、「元最強兵士のヒロイン」だの「美少女に機械の両腕」などの、非常に男子オタクの妄想を刺激する要素をフックに打ち込んでくるのに、あくまでフェミニンに処理してくる点です。#fr19_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年9月19日
『ヴァイオレット・エヴァーガーデン 外伝』:例えば「元最強兵士のヒロイン」の「最強性」について、特に説明がない。原作は未読ですが、少なくともTV版とこの外伝にはない。特殊な教育故なのか、戦闘民族とかなのか、薬物による強化人間なのか。特に説明はなく、同類の仲間もいない。#fr19_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年9月19日
『ヴァイオレット・エヴァーガーデン 外伝』:結局、その「最強性」を巡る秘密は一切深掘りされない(^^;;、ヒロインの自意識は今は亡き上官との出会いから始まるのです。創り手の意識として「そこ」は重要ではなく関心も向かない。当然「最強」や「出自」を巡るバトル展開になんか、ならないw #fr19_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年9月19日
『ヴァイオレット・エヴァーガーデン 外伝』:機械の腕も、別に兵器として活躍するでもなく、タイプライターを叩く速度が異様に早いとかいうこともなく、作中で他に出てこないのだからオーパーツっぽいのだけど、別にその由来が深堀りされるわけでもない(^^;; #fr19_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年9月19日
『ヴァイオレット・エヴァーガーデン 外伝』:一応、戦時中に犯した「罪」の代償とか、そういう意味合いがあるのかな。でも別に幻肢痛(ファントム・ペイン)に苦しむとか、判りやすい表現をするわけでもないしな。今回の映画でもビジュアル的にフェティッシュに美しく表現されることはあるけど。#fr19_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年9月19日
『ヴァイオレット・エヴァーガーデン 外伝』:かように、一見バイオレンスもの、あるいは少年マンガ的に強力なフックを多用しながら、まったくそんな方向には進まず(^^;;、物語はヒロインが日々の仕事を通じてゆっくりと人間性を獲得してゆく、その日々をただ追ってゆく。#fr19_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年9月19日
『ヴァイオレット・エヴァーガーデン 外伝』:「ゆっくり」という点では気合が入っていて、なにせ今度の映画でも作中であっさりと3年も経つ(-o-;; 敢えて言えば、ヒロインの再生と成長は、社会が復興し、人々の傷が癒えるのと軌を一にしてに描かれ、そうであればこそ「ゆっくり」なのだ。#fr19_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年9月19日
『ヴァイオレット・エヴァーガーデン 外伝』:ここまででもこの物語は随分と「変(ユニーク)」なのだけど、そういう散りばめたフックを決してありきたりな形では活かさない(無視する)だけでなく、作品のテーマ(と思しき)方向性から不意に逆行して見せたりもする。#fr19_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年9月19日
『ヴァイオレット・エヴァーガーデン 外伝』:例えば、感情を喪失しているヒロインがその業務を通じて人間性を回復させてゆく職業である代書屋の仕事に「自動人形」と名付ける。…何で?(^^;; 作中でのこの自動人形業務は、女性が手に職を付けて自立するための仕事と描かれてるんですけどね。#fr19_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年9月19日
『ヴァイオレット・エヴァーガーデン 外伝』:ここを深読みするなら、感情の未成熟なヒロインが、「自動人形」として無私に顧客の感情に寄り添うことにより、「人間」として成熟するのだ…ということなのか。感情豊かな「人間」になるためには、「人形」を経由しなくてはならないという逆説。#fr19_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年9月19日
『ヴァイオレット・エヴァーガーデン 外伝』:ここでようやく今回の映画の話に入ってゆくのだけど(^^;;、今回のお話も前半は「逆行」「逆説」のエピソードなんですね。物語の始まりは、ヒロインが深窓の寄宿学校に呼ばれることから始まるのだけど、それは前半のゲストヒロインの教育のため。#fr19_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年9月19日
『ヴァイオレット・エヴァーガーデン 外伝』:とある貴族の妾腹の子として貧民街に育ったゲストヒロインは、父親の勝手な都合でこの寄宿学校に入れられ、良家の子女としての教育を受けているが馴染めない。そこへ彼女に寄り添って貴族のマナーを教える家庭教師としてヒロインは呼ばれたのだ。#fr19_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年9月19日
『ヴァイオレット・エヴァーガーデン 外伝』:なんで兵士だったヒロインが貴族のマナーを教えられるのかはTV版のエピソードを観ていただくとして(^^;;、ここでゲストヒロインに課せられたミッションは、政略結婚の駒として「貴族の娘」らしくにパッケージングされること。#fr19_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年9月19日
『ヴァイオレット・エヴァーガーデン 外伝』:それを本人も自覚しているし、彼女自身の願いを叶えることの代償だと理解もしている。しかしそれは彼女の在るべき自己実現とは真逆であり、ゆっくりと己の魂を殺す日々。そこにヒロイン……ヴァイオレット・エヴァーガーデンがやってくる。#fr19_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年9月19日
『ヴァイオレット・エヴァーガーデン 外伝』:この作品は一貫して女性の自立とエンパワーメントを描いてきたはずだけれど、ここでヒロインに課せられたミッションは一見そこに「逆行」し、ゲストヒロインの自我と魂を圧殺し、政略結婚用にパッケージングする仕事のように「見える」。#fr19_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年9月19日
『ヴァイオレット・エヴァーガーデン 外伝』:実際に優秀なヒロインはそのミッションを完ぺきにこなすのだけど、同時にこの物語でここまで描かれてきて、積み重ねられたヒロインのキャラクター性とは相容れない。何故こんな残酷なミッションをやらせるのか。#fr19_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年9月19日
『ヴァイオレット・エヴァーガーデン 外伝』:物語的にヒロインが果たすべき本来の役目は、苦悩する依頼主の心に寄り添い「言葉」を紡ぐことで救済をもたらすことにあるのではないか。勿論、ヒロインはその使命(ミッション)を片時も忘れてはいないことは、映画を観ていればすぐに判るのだけど。#fr19_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年9月19日
『ヴァイオレット・エヴァーガーデン 外伝』:最終的に作中でヒロインがその両者をどう両立させたのか。彼女にできる範囲で、しかし彼女にしかできないやりかたで、その「奇跡」をどう成し遂げたのかは、是非劇場でその目で確認していただきたく。#fr19_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年9月19日
『ヴァイオレット・エヴァーガーデン 外伝』:「逆行」を「逆説」に転じて「奇跡」に繋げるこの妙味こそ、この物語の特徴であり真骨頂であるとするなら、外伝であってもそれを見事に実現してのけるストーリーテリングには舌を捲く。ああ、そこで落とすのか、と。#fr19_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年9月19日
『ヴァイオレット・エヴァーガーデン 外伝』:映画の後半はあっさりと3年の歳月を経て、前半のゲストヒロインの「妹」が次のヒロインとなって物語を引っ張ってゆくのだけど、まぁ、既に文が長くなりすぎているのでここでは措いとくとして(^^;; #fr19_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年9月19日
『ヴァイオレット・エヴァーガーデン 外伝』:この映画版も、TV版も、Netflixのみの特別編も含めて、非常に「変(ユニーク)」で掴みどころなく、それでもちゃんとよくできた人情噺に落とし込む。作者は天才か、ただの定跡(セオリー)知らずなのか……まあある種の天才には違いないんでしょうね。#fr19_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年9月19日
『ヴァイオレット・エヴァーガーデン 外伝』:勿論、京都アニメーションという、奇跡のようなアニメスタジオが、丹精込めて描き上げた美しい世界観も大きく寄与しているのに違いないのだけど、そこは他にも語ってる人がいくらでもいるしね(^^;; #fr19_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年9月19日
『ヴァイオレット・エヴァーガーデン 外伝』:重ねて「変(ユニーク)」なお話だし、他に代わりの効かない無二のお話で、先の展開に強く興味をそそられるお話でもあります。しかし作中世界と同様に時間をかけて、ゆっくりとでいいので、関係者諸氏の傷を癒しながら語り続けられますように。#fr19_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年9月19日
『ヒンディー・ミディアム』@ヒューマントラストシネマ新宿(19/09/15(sun)鑑賞)
映画「ヒンディー・ミディアム」日本版予告編 9月6日(金)公開!
本日の映画2本目『ヒンディー・ミディアム』@ヒューマントラストシネマ新宿に劇場入りしました。ちょっとした小金持ちくらいの夫婦が娘を上流階層の小学校に進学させようと悪戦苦闘した挙句、貧困層枠があると知って、貧民街に引っ越すが……というお話。いずこもお受験は大変という(^^;; #fr19_n
— 義忠@諸々活動中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年9月15日
『ヒンディー・ミディアム』観終わりました。下町出身の起業家夫妻が、娘のお受験のために高級住宅街に引っ越したことから始まって、受験コンサルの指導に振り廻され、思い余った挙句、身分を偽って貧困者枠に申し込んだら、家庭訪問があるという話になって慌てて引っ越しする……というお話。#fr19_n
— 義忠@諸々活動中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年9月15日
『ヒンディー・ミディアム』:コメディめかしてはいるけど、「身分偽装受験」のネタ自体はevil(悪)なので、どう落とし前つけるのか、と思って観ていたら、意外と直球で罪悪感を抉ってきて(^^;;、そこから教育制度の歪みによる大きなevil(悪)の構造を掠めて、人の善性を信じる矜持で落とす。#fr19_n
— 義忠@諸々活動中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年9月15日
『ヒンディー・ミディアム』:尺の長さ(132分はインド映画にしては短いけど(^^;;)を活かして、一家は受験にまつわるさまざまな状況を経験して、それでラストのお父さんのスピーチと決断に繋がってくわけで、その意味では無駄がない。しかし、罪悪感の抉り方がまた容赦ないな(^^;; #fr19_n
— 義忠@諸々活動中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年9月15日
『ヒンディー・ミディアム』:そんなわけでお題はお受験だけど、それが同時にインド国内の格差問題をあぶり出し、富裕層が自ずと排他的にコミュニティを形成してしまうことや、たまに貧困層からそこに上がった人がいてもむしろ既得権益の強固な守護者となってしまうなど、結構深掘りしてくる。#fr19_n
— 義忠@諸々活動中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年9月15日
『ヒンディー・ミディアム』:勿論、日本と似ていたり、似ても似つかなかったりするお受験シーンを知れるだけでも楽しい映画ですけどね(^^;; しかし、子供の受験申込み書を貰いに早朝から並ぶのは、インドでもやっぱりお父さんの役目なのか(爆 #fr19_n
— 義忠@諸々活動中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年9月15日
『ヒンディー・ミディアム』:あと、本作のヒロインで凄い美人のお母さん役のサバー・カマルは、パキスタン映画界のトップ女優さんです。インドとパキスタンは軍事的に緊張してるけど、映画界は深い結びつきを崩そうとはしません。願わくば、我国とお隣りの国の映画界もそうでありますように。#fr19_n
— 義忠@諸々活動中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年9月15日
『記憶にございません!』@TOHOシネマズ新宿(19/09/14(sat)鑑賞)
Take me Follow me/記憶にございません/手をつなぎたいんだ [CD+DVD]
- アーティスト: YAMA-KAN
- 出版社/メーカー: TOWER RECORDS
- 発売日: 2018/03/21
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本日の映画2本目『記憶にございません!』@TOHOシネマズ新宿に劇場入りしました。三谷幸喜長編監督8作目の映画は、嫌われ者の総理が記憶喪失になる官邸コメディ。……まあ番宣で現総理と仲良く試写を観ているくらいなんだから、政権を激怒させるような皮肉は入ってないんだろうけども。#fr19_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年9月14日
『記憶にございません!』観終わりました。……うーん、つまらないとは言わないし、政治コメディとしては良く出来ている方だとは思うのだけど、現役総理を試写会に呼べる程度の毒っ気の映画。国家公安委員長に反社から献金あるような現実政界の毒のキツさからするとなあ。#fr19_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年9月14日
『記憶にございません!』:いや、今でもちょっと前までの政界の、「政治家が腐敗すると言っても、いくら何でもそこまでは」という頃の意識のモードのままの国民は多いし、ぼんやりと今の政権はを支持しているのはそういう層なのだろうけど、そういう人たちは無邪気に楽しめるんじゃないの。#fr19_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年9月14日
『記憶にございません!』:そういう意味では、今の日本人の主流層の政治認知には合ってるんだろうけど、「時代」の政治状況を2019年を代表してフィルムに刻み込む映画になってるのかどうか。まあ、政治をテーマにすること自体リスキーな中での挑戦としては、評価しますけども。#fr19_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年9月14日
■監督フィルモグラフィ:三谷幸喜(1961年~)
『続々大番 怒涛篇』@ラピュタ阿佐ヶ谷(19/09/15(sun)鑑賞)
北上次郎選「昭和エンターテインメント叢書」(2)大番 上 (小学館文庫)
- 作者: 獅子文六
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北上次郎選「昭和エンターテインメント叢書」(2)大番 下 (小学館文庫)
- 作者: 獅子文六
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本日の映画『続々大番 怒涛篇』@ラピュタ阿佐ヶ谷に劇場入りしました。1957年公開。獅子文六原作、加東大介主演の戦前・戦後に生きた相場師の物語第3部。相場の失敗と師匠の死を前、相場師を辞める宣言して故郷に引きこもった主人公。今度は統制経済の物資不足に目をつけて…だそうですが。#fr19_n pic.twitter.com/a9HmLNjNQn
— 義忠@夏コミ申込み中「物語工房」 (@yoshitada_n) September 15, 2019
『続々大番 怒涛篇』観終わりました。伊予宇和島に引っ込んで、お大尽暮らしをする間に、統制経済の隙間を衝いて宇和島-大阪間で物資交換貿易をやれば儲かると思いつき、さっそく始める主人公。……それ闇屋だから(爆 犯罪だから。で、そんな地元の有力者を当たり前のように捲き込みやがる。#fr19_n
— 義忠@夏コミ申込み中「物語工房」 (@yoshitada_n) September 15, 2019
『続々大番 怒涛篇』:本当にまったく屈託無く実行に及ぶので、当時の制度とか法体系に詳しくない後世の観客としては、うっかり合法のビジネスなのかと思いかけたけど、大阪に着いてみれば荷受先は立派な闇屋(爆 事務所は持てないので、料亭で現金決済。……コイツら。#fr19_n
— 義忠@夏コミ申込み中「物語工房」 (@yoshitada_n) September 15, 2019
『続々大番 怒涛篇』:さらに荷受先のバックにいる元締めは、大阪で大政翼賛会で理事をやってるという本当にクソみたいな話で、案の定、東京から様子見にきた内縁の奥さんに懇々と説教受けて反省。折しも真珠湾攻撃で軍需株が沸騰する市場に、株屋の誇りを賭けて挑むが……というお話。#fr19_n
— 義忠@夏コミ申込み中「物語工房」 (@yoshitada_n) September 15, 2019
『続々大番 怒涛篇』:ある意味、ここまでで一番主人公のヤバさが全開になる回で、元から遵法精神薄い本人が闇屋始めるとこまではともかく、何にも知らない地元の伯爵家を当たり前のように捲き込むな!(爆 まあ主人公だけが遵法精神がないんじゃなくて、田舎の男たちは概ねみんなそうなのな。#fr19_n
— 義忠@夏コミ申込み中「物語工房」 (@yoshitada_n) September 15, 2019
『続々大番 怒涛篇』:なので、東京にいれば周囲に止める人もいるんだけど、田舎だとお大尽と持ち上げられて気が大きくなってるから、ブレーキ効かないんだよなぁ……。と呆れながら見ていたわけですが(^^;; #fr19_n
— 義忠@夏コミ申込み中「物語工房」 (@yoshitada_n) September 15, 2019
『続々大番 怒涛篇』:良いように取れば、統制経済で硬直化する地域経済の活性化に寄与した、とも言えるのだけど……。それはともかく、後世の感覚だと戦時中は国民はみんな塗炭の苦しみに喘いでいたように思うけど、こうやって結構美味しいとこ取りしてやり過ごした連中がいたんでしょうね。#fr19_n
— 義忠@夏コミ申込み中「物語工房」 (@yoshitada_n) September 15, 2019
『続々大番 怒涛篇』:そういう層の連中は、そりゃあ反省とかしないよね……。ともあれ、次回はいきなり戦後編。財閥解体、証券法改正で株式市場の市民化が進む中、最後の相場師として主人公が兜町に戻ってくる……というお話だそうですが、どうなりますか。#fr19_n
— 義忠@夏コミ申込み中「物語工房」 (@yoshitada_n) September 15, 2019
■監督フィルモグラフィ:千葉泰樹(1910年~1985年)
『トリプル・スレット』@シネマート新宿(19/09/12(thu)鑑賞)
本日の映画『トリプル・スレット』@シネマート新宿に劇場入りしました。東南アジア某都市で犯罪撲滅にたずさわる華僑資産家の娘をガードするのは、ムエタイ(トニー・ジャー)、シラット(イコ・ウワイス)、カンフー(タイガー・チェン)の達人3人!もうこれだけで熱量MAX!面白いに決まってる!#fr19_n pic.twitter.com/X1RS3ubQH4
— 義忠@諸々活動中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年9月12日
『トリプル・スレット』観終わりました。超サイコー。特にボロボロになりながら悪を斃してミッション・コンプリートした3人がニヤリと不敵な笑みを交わして終わるこのラストシーンが、サイコー過ぎて鼻血出そう……(爆 もうこういうの!こういうの待ってた!(^^) #fr19_n
— 義忠@諸々活動中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年9月12日
『トリプル・スレット』:東南アジア某国の悪徳都市マハ・ジャヤ。元傭兵で今は地下格闘技場で闘うパユ(トニー・ジャー)とロン・フェイ(タイガー・チェン)の前に現れた青年ジャカ(イコ・ウワイス)。彼は自分の妻を殺した傭兵部隊を追って、かつて部隊に所属していた2人にたどり着いたのだ。#fr19_n
— 義忠@諸々活動中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年9月15日
『トリプル・スレット』:しかしパユとロン・フェイもその作戦で部隊に裏切られ、復讐を志す身。互いに協力し合おうと盃を交わすも、翌日にはジャカの姿はなく、代わりにジャカの通報で警察に逮捕されてしまう。一方、中国系資産家シャオシャンは、治安改善にと資産を寄付しようとしていた。#fr19_n
— 義忠@諸々活動中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年9月15日
『トリプル・スレット』:それを嫌った犯罪組織のボスが、シャオシャン暗殺の刺客として、傭兵部隊を送り込む。その傭兵部隊こそ、パユとロン・フェイ、ジャカが仇と狙う部隊だった。そして襲撃を受けたシャオシャンが逃げ込んだ警察署には、パユとロン・フェイが拘束されていた…というお話。#fr19_n
— 義忠@諸々活動中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年9月15日
『トリプル・スレット』:制作の座組が中国資本主体で、「中国人が増えて、刺激された地元犯罪組織により治安が悪化したタイっぽい東南アジア都市」という舞台設定の露骨さに苦笑してしまうのだけど(^^;;、最初にクレジットされるキャストはトニー・ジャー。#fr19_n
— 義忠@諸々活動中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年9月15日
『トリプル・スレット』:イコ・ウワイスも主役級だし、そこは東南アジア2大スタアに礼は尽くしている様子。冒頭からじゃんじゃんバリバリぶっ放しつつ、勿論、カンフー代表のタイガー・チェンもまじえてのスピーディーな肉弾戦は迫力満点。でもやはり若いイコ・ウワイスの切れの良い動き! #fr19_n
— 義忠@諸々活動中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年9月15日
『トリプル・スレット』:今回のイコ・ウワイスは、敵か味方か、復讐のためなら裏切り御免、仇の懐にも飛び込む謎めいた青年役で、陰のある美味しい役。髪も長めでイケメンっぽいぞ(^^) その彼が、トニー・ジャー先輩のムエタイ、タイガー・チェン叔父貴のカンフーと激突する。もう、堪らん!#fr19_n
— 義忠@諸々活動中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年9月15日
『トリプル・スレット』:同時に最終的にこの3人を向こうに廻して暴れ倒す仇役の傭兵隊長がスコット・アトキンズ。標的のヒロインが警察署に逃げ込んだら、迷うことなく突入して署内殲滅戦を開始するヤバイ奴。こいつが3人の格闘スタアを前にして、一歩も引かない大暴れを魅せるぞ(^^) #fr19_n
— 義忠@諸々活動中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年9月15日
『トリプル・スレット』:まあ、この悪役の傭兵部隊が欧米系(ひとり東洋系女子がいるが(^^;;)だし、だいたい「海外都市で中国人が増えて中国人狙いの現地人犯罪が増えたので、中国資本家の娘が治安改善に資金投入する」という基本設定自体、屈託なく中国の経済植民地化全肯定かよと言う(爆 #fr19_n
— 義忠@諸々活動中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年9月15日
『トリプル・スレット』:ところが、そういうお話でタイのムエタイ・ヒーローのトニー・ジャー先輩とインドネシアのシラット・マスターのイコ・ウワイス若大将を招いて、ちゃんと主役として花持たせるんですよね。一帯一路参加諸国へのプロパガンダ? #fr19_n
— 義忠@諸々活動中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年9月15日
『トリプル・スレット』:ついついそういう邪推もしたくなるものの、ただそうは言っても中国もまた天下にその名も響くカンフー大国。強者には礼をもって遇するのです。作中の両スタアの扱いには、それだけのリスペクトは熱くフィルムから感じることのできる映画でした。#fr19_n
— 義忠@諸々活動中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年9月15日
『トリプル・スレット』:後、作中で使われる言語は多彩で、現地語と思しきタイ語に、公用語っぽく英語が混じり、中国人たちは北京官語で本音を洩らす。逆に敬意と親愛のあらわれとして、相手の母語で語りかけ、一方、インドネシア人のイコ・ウワイスが母語で語りかけるのは、死んだ妻だけだ。#fr19_n
— 義忠@諸々活動中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年9月15日
『トリプル・スレット』:ちなみに、主人公3人が盃を交わすシーンでは、何故か日本語の歌謡曲が流れててw どこかで聴いた曲調なんだけど、タイトルが思い出せない!(^^;; 以上、閑話休題。#fr19_n
— 義忠@諸々活動中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年9月15日
『トリプル・スレット』:ともあれ、こんなB級アクション映画で、しかもプロパガンダ臭もただよう設定の作品を、しかし海外の格闘スタアを招いて、しれっとこんな多様性(ダイバーシティ)に富んだ映画に仕上げてくる。敵わないなあ、今の中国映画には(^^;; #fr19_n
— 義忠@諸々活動中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年9月15日
『トリプル・スレット』:まあ、ヒロインが逃げ込んだ警察署に、「たまたま」傭兵部隊に因縁のあるトニー・ジャーとタイガー・チェンがいるとか、さすがに御都合主義が過ぎるとこもちょいちょいあるんですが……ま、細けえことは気にすんない(^^)/ #fr19_n
— 義忠@諸々活動中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年9月15日
『トリプル・スレット』:ちなみに監督のジェシー・ジェンソンは、名前の通り欧米人ですが、今回敵ボス役のスコット・アトキンズとよく組んでB級アクションを撮ってきた監督さんです。B級映画の専門職人と言っていい。少なくとも、フィルムの熱量をどう上げればいいのか熟知している人ですね。#fr19_n
— 義忠@諸々活動中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年9月15日
『トリプル・スレット』:この映画のダイバーシティ感を支えてるのは、もしかするとこの監督の感性なのかもしれない。ともあれ、どんなむしゃくしゃした気分の日でも、この映画で3人のヒーロー達の胸の熱くなるバトルを観れば一発でスカッとした気分になれる。そんな映画でした。#fr19_n
— 義忠@諸々活動中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年9月15日
■監督フィルモグラフィ:ジェシー・ジョンソン(1971年~)
『五匹の紳士』@ラピュタ阿佐ヶ谷(19/09/10(tue)鑑賞)
本日の映画『五匹の紳士』@ラピュタ阿佐ヶ谷に劇場入りしました。1966年公開。仲代達矢主演、五社英雄脚本・監督。交通事故で刑務所入りした元エリート会社員が、ムショ仲間の誘いで殺し屋に転ずる、というお話だそうですが、さて。#fr19_n pic.twitter.com/l2TfUBIgSK
— 義忠@夏コミ申込み中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年9月10日
『五匹の紳士』観終わりました。交通事故を起こして父娘を轢き殺した主人公(仲代達矢)は、刑務所内で知り合った男の依頼で出所後3人の男を殺す仕事を引き受ける。だが、彼より先廻りして次々と男たちが何者かに殺されてゆく。はたして男たちと殺し屋の正体は……というお話。#fr19_n
— 義忠@夏コミ申込み中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年9月10日
『五匹の紳士』:「映画とは運動である」という哲学に忠実に、常に画面上で何かが動き続けながら、物語が駆動する映画。モノクロで、若い仲代達矢がまたバタ臭い影の差すイケメンなだけあって、良質のフレンチ・ノワール感すらある。少し台詞が多めなんだけど、台詞廻しが小洒落てていいのよ。#fr19_n
— 義忠@夏コミ申込み中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年9月10日
『五匹の紳士』:主人公は物語冒頭で無辜の父娘を轢き殺して倫理的に死に、会社から見捨てられて社会人として死に、婚約は破談に、愛人には有り金を奪われて逃げられて男として死に、しかしわずか刑期1年で娑婆に放り出される。心は既に死者と化した男は、危険な仕事にその身を投ずる。#fr19_n
— 義忠@夏コミ申込み中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年9月11日
『五匹の紳士』:その生ける死者が、それぞれど底辺に生きる標的の男たちの生きざまに少しづつ感化され、最初の標的だった男の幼い娘を保護することになったことにより、「死者」たるその身の使い途(みち)を見出す。非常にオーソドックスなハードボイルドでストレートに感情移入できます。#fr19_n
— 義忠@夏コミ申込み中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年9月11日
『五匹の紳士』:まあ、「最大の敵」と思われた殺し屋たち(天野英世と辰巳八郎)との対決が「えーっ」という急転直下の決着を見るものの(^^;;、死に場所を求めて放浪する男の物語として、非常にきれいに整った佳作です。DVD化や配信とかないので、名画座で掛かるのを待つしかないですけども(汗 #fr19_n
— 義忠@夏コミ申込み中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2019年9月11日
■監督フィルモグラフィ:五社英雄(1929年~1992年)
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『続大番 風雲篇』@ラピュタ阿佐ヶ谷(19/09/08(sun)鑑賞)
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北上次郎選「昭和エンターテインメント叢書」(2)大番 下 (小学館文庫)
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本日の映画『続大番 風雲篇』@ラピュタ阿佐ヶ谷に劇場入りしました。1957年公開。前作ラストで相場で擦って都落ちした主人公。実家の高知に引きこもって捲土重来…というお話。まあ昭和初期の戦争の季節を上手いこと切り抜けた相場師の話、と捉えると単純な立身出世話で済ますべきかという。#fr19_n pic.twitter.com/7dv0zF66L7
— 義忠@夏コミ申込み中「物語工房」 (@yoshitada_n) September 8, 2019
『続大番 風雲篇』観終わってのレビュー。田舎で半年ほどほとぼり冷まして東京に戻ってきた主人公。損害を与えた顧客に頭を下げて、再びフリーの注文取りから仕事を再開。その後、師匠筋の相場師の仕掛けた仕手戦に参加して巨額の利益を上げるがその先に大暴落が待っていた…というお話。#fr19_n
— 義忠@夏コミ申込み中「物語工房」 (@yoshitada_n) September 8, 2019
『続大番 風雲篇』:田舎の高知に引きこもって、新しいビジネスでも始めるかと思ったら、半年間田舎で散財してお大尽生活をして、友人から「東京の顧客の怒りがそろそろ収まりそう」と聞いてのこのこ戻ってくる、ただ図々しいだけだったという(爆 昭和の男の人生はこれが通用したのか(^^;; #fr19_n
— 義忠@夏コミ申込み中「物語工房」 (@yoshitada_n) September 8, 2019
『続大番 風雲篇』:基本的に顧客に与えた損害は、腰を低くして詫びて少額の返済は続けるという手で凌ぎ、それどころか口八丁と得意の愛嬌で新たな仕手戦に追加投資までさせる。相場師というか天性の詐欺師では?(^^;; まあ、相場の勝ち負けは相見互いという意識があったんでしょうね。#fr19_n
— 義忠@夏コミ申込み中「物語工房」 (@yoshitada_n) September 8, 2019
『続大番 風雲篇』:それに加えて、女好きエピソードがどんどん酷い話になってきて、揉めるに決まってるのに、田舎から若い芸者の娘を連れてきて「友人の妹」で圧し通そうして内縁の奥さんにぶち切れられる(そりゃそうだ)など、破天荒というかこの無神経さは21世紀では通用しないよなあ。#fr19_n
— 義忠@夏コミ申込み中「物語工房」 (@yoshitada_n) September 8, 2019
『続大番 風雲篇』:まあ、金にせよ女絡みにせよ、定期的に痛い目に遭ってはリセットされるので許容された面はあるのかな。相場の乱高下に合わせて、仕事も私生活もジェットコースターみたいにアップダウンする楽しさというか。あと、金に執着はするが、金払いはいいんだよね。#fr19_n
— 義忠@夏コミ申込み中「物語工房」 (@yoshitada_n) September 8, 2019
『続大番 風雲篇』:作中時代、あるいは公開当時でも、主人公は日本人として規格外のキャラではあるんだけど、それでも昭和の社会人の理想像(とその限界)がほんのりと透けて見えるのが面白い。作中でもアウトなことには周囲から注意や警告がされるけど、意外なことがスルーされてたりw #fr19_n
— 義忠@夏コミ申込み中「物語工房」 (@yoshitada_n) September 8, 2019
『続大番 風雲篇』:あと、主人公も周囲の相場師たちも、相場を数字でしか見ていないので、日中戦争の拡大を「軍需関連銘柄の買い動機」としか見ていない。なので、まったく屈託なく軍需銘柄の鐘紡(軍服などの需要で繊維関連は上げなので)の仕手戦に参加するわけです。#fr19_n
— 義忠@夏コミ申込み中「物語工房」 (@yoshitada_n) September 8, 2019
『続大番 風雲篇』:ところが戦況の悪化により、日本は総力戦体制に突き進み、その挙句、統制経済に突入してしまったので、株価の大暴落を引き起こす。いや、原材料も商品価格も価格統制喰らってる市場で、当然企業利益も制約されるわけなんだから、株価なんか暴落するわな、という。#fr19_n
— 義忠@夏コミ申込み中「物語工房」 (@yoshitada_n) September 8, 2019
『続大番 風雲篇』:結局、作中の相場師たちには、これが自分たちが無邪気に軍需相場と戯れていた帰結だという自覚はないようなのだけど、それでも暴落による巨額の負債をを苦に、主人公の師匠筋の相場師が自殺し、さしもの主人公も作中初めて真剣に落ち込むことになります。#fr19_n
— 義忠@夏コミ申込み中「物語工房」 (@yoshitada_n) September 8, 2019
『続大番 風雲篇』:ちなみに当の本人は、愛人の経営する熱海の旅館にしけこんで、例によって負債を踏み倒す気満々だったので(^^;;、師匠の死もさることながら、「そんなもので相場師は死なねばならないのか」とショックを受けているようでもある。#fr19_n
— 義忠@夏コミ申込み中「物語工房」 (@yoshitada_n) September 8, 2019
『続大番 風雲篇』:そんなわけで、株価暴落で再びすってんてん。顧客の信用も失くし、師匠も死んで、とうとう「相場師辞める」宣言まで飛び出して、時代もいよいよ太平洋戦争へと突入する第三部へと続くのです。さて、どうなりますことやら。#fr19_n
— 義忠@夏コミ申込み中「物語工房」 (@yoshitada_n) September 8, 2019