『タイラー・レイク-命の奪還-』@Netflix(20/05/05(tue)鑑賞)
『タイラー・レイク -命の奪還-』予告編 - Netflix
『タイラー・レイク -命の奪還-』 SHOT BY SHOT - Netflix
『タイラー・レイク-命の奪還-』@Netflixを視聴中。バングラディッシュに誘拐されたインドの麻薬王子息を奪還する傭兵。だが作戦が狂って孤立無援。敵マフィアと癒着した現地治安機関相手に決死の脱出行…という判りやすいお話(^^;; 舞台が舞台なのでインド映画味あるが、別に踊ったりしないw #fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年5月5日
『タイラー・レイク-命の奪還-』観終わりました。クリス・ヘムワーズの死にたがりの傭兵がひたすら闘って闘いぬいてゆく脱出行バトル映画。基本一本道のお話だけど、クライアントが雇った別の凄腕傭兵に引っ搔き廻されたり、知り合い頼ったら裏切られたりと、お約束なツイストはちゃんとある。#fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年5月5日
『タイラー・レイク-命の奪還-』:『ジョン・ウィック』後の今時のアクション映画で、監督もスタント出身だけあって、クリス・ヘムワーズが超高速の近接格闘術(CQB)でばったばったと敵を斃してゆくんだけど、決して主人公無双じゃなくて、ちょいちょいボコボコに穴だらけになる(^^;; #fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年5月5日
『タイラー・レイク-命の奪還-』:敵であるバングラディ治安機関の皆さんに凄まじい損害を与えつつも、傭兵チーム側も現場のオペレーターの半数以上があっさり殺されてるので、人命は超軽くラストまで気が抜けない(^^;; しかしインド国境で官憲これだけ殺されて、よく戦争にならなかったな。#fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年5月5日
『タイラー・レイク-命の奪還-』:あと、主人公側の傭兵チームのマネージャー的なキャラがイランの女優さんで、後方指揮だけかと思ったら、ラストの戦闘には増援チーム率いて参加して、RPGでヘリは墜とす、カウンタースナイプで敵は斃すと、バリバリ現役の美人コマンドという(^^;; #fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年5月5日
『タイラー・レイク-命の奪還-』:割とジャンル映画のお約束を守りつつ、意外と手強いスラム街の子供兵部隊に苦しめられたり、残酷描写も強めだったり、あえてメジャーではなくNetflixで配信という意味を理解した作りになってます。好き者のツボを押さえたバイオレンス映画として良作でしたね。#fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年5月5日
『新選組鬼隊長』@ラピュタ阿佐ヶ谷(20/03/29(sun)鑑賞)
引き続き本日の映画2本目『新選組鬼隊長』@ラピュタ阿佐ヶ谷に劇場入りしました。1954年公開。子母沢寛『新選組始末記』原作の映画化としては、初期の作品になるのかな。片岡千恵蔵が近藤、中村錦之助が沖田総士で、一応、新選組終焉までやるらしい。……あれ、土方歳三は?(^^;; #fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年3月29日
『新選組鬼隊長』観終わりました。池田屋事件から、流山での近藤勇の投降までを描く、「新撰組物語総集編」映画。基本ご存知ネタのオンパレードなのだが、こういう場合、エピソードのどれを拾いどれを捨てるのかがポイント(^^) 司馬遼太郎以前だから、微妙に勘所が違うのも楽しい。#fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年3月29日
『新選組鬼隊長』:全体で114分の尺の内、半分強で鳥羽伏見まで片付けるので、特に前半は総集編感が強いです。伊藤甲子太郎暗殺の油小路の変は、実際には伊藤暗殺後、屍体を路傍に晒して、増援を更に叩く、いわゆるダブルタップ方式だったわけだけど、そこを襲撃描写一回で済ませたり。#fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年3月29日
『新選組鬼隊長』:何でこんなに詰め込み気味だったのかは、後半になると見えてきて、敗色濃くなる情勢の中で、「別れ」の場面をたっぷりと情感と尺を使って描いてゆく。流山では土方は別働隊率いていなかったはずだけど、そこも描く(^^;; 近藤本人がそうありたかった「別れ」の夢のよう。#fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年3月29日
『新選組鬼隊長』:いや、まあ、片岡千恵蔵が情感たっぷりに情人と別れ、戦友と別れ、沖田総士と別れ、最後に土方歳三以下、新撰組残党に別れを告げて、官軍に投降すべくすすき野に消えてゆく。そのエモさに、当時の観客は感情を鷲掴みにされたんでしょうなあ。#fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年3月29日
『新選組鬼隊長』:今観ると、講談調の台詞廻しは、逆に芝居がかってて大仰に見えてしまうのだけれど、そこは21世紀の私たちが違う演技メソッドの時代に生きているからであって、時代劇や講談、大衆演劇の節回しなどが生きていた時代にあっては、この語り口こそ観客の心に響いたのでしょう。#fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年3月29日
『新選組鬼隊長』:後は小ネタとして、全体に駆け足気味なのに、鳥羽伏見開戦直前に近藤が御陵衛士残党に狙撃される話は拾ってたり、新撰組ネタの定番な沖田総士の黒猫話がなかったり(そこは司馬遼太郎の創作だし(^^;;)、土方歳三より近藤-沖田の関係性の方が重視されたり、色々興味深い。#fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年3月29日
『新選組鬼隊長』:新撰組のパブリック・イメージが、講談などの「悪の秘密警察」的なものから、敗者目線からの人間集団として問い直したのが原作の『新選組始末記』とされる。その変遷の中で、時代時代で何が取捨され、どこに力点を置いて語られてきたかを考えつつ観るのも楽しい映画でした。#fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年3月29日
■監督フィルモグラフィ:河野寿一(1921年~1984年)
『無敵のドラゴン』@新宿武蔵野館(20/03/21(sat)鑑賞)
本日の映画3本目『無敵のドラゴン』@新宿武蔵野館に劇場入りしました。マックス・チャンvs総合格闘技の正統派香港格闘アクション映画。連続殺人鬼を追う元香港警察刑事がマカオまで追い詰めた真犯人の正体と背後に蠢く巨大な陰謀とは……というお話だそうですが、さて。#fr20_n pic.twitter.com/wXeSVBTZ9D
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年3月21日
『無敵のドラゴン』観終わりました。……いや、多少設定盛りすぎかなあとか、とか思いつつ、それでも真面目に刑事ドラマとして観ていたんだが、あの衝撃の落ちは一体(^^;; ネタバレだから勿論言えないが、ああコレが有りなんだっつーか、それ絵にしちゃうんだっつーか(爆 うーん。#fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年3月21日
『無敵のドラゴン』:TL見たら、2回観た人の方が、混乱状態深めてる。何なんだよこの映画(^^;; #fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年3月21日
『無敵のドラゴン』:香港警察のガウ・ロン刑事は、幼い頃に見た九頭の龍の姿を入れ墨としてその身に彫った潜入捜査官である。だが、現場でやり過ぎて地方の警察署長に左遷される。しかしそこでは、女性警官を狙った連続殺人事件が発生。上層部から早期解決を迫られたガウは囮捜査に踏切る。#fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年3月22日
『無敵のドラゴン』:だが、それは裏目に出る。捜査の過程で部下を殺され、同じく部下で婚約者だった女性警官を拉致されて、犯人も取り逃がしたのだ。失意のどん底まで落とされたガウは警察を退き、キックボクシングの八百長試合で身をひさぐ日々。だが、同じ手口の犯行がマカオで発生する。#fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年3月22日
『無敵のドラゴン』:かつての部下とともに、復職したガウも香港警察からねじ込まれるようにマカオの捜査に参加。マカオ警察との軋轢を深めながら、執念深く捜査を続け、捜査線上にかつてガウと試合で闘った元米軍人上がりの選手が経営するスポーツジムに行き当たる。……。#fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年3月22日
『無敵のドラゴン』:とまあ、序盤をあらすじに書き起こして読む分には、そんな変な話にも思えないでしょ。でもここまで20分で片付けたとなると話は別で(爆 ここに更に、主人公の主治医的な精神科医のヒロインの話までねじ込んでくる(^^;; これを手際がいい……で片付けていいものか。#fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年3月22日
『無敵のドラゴン』:妙な詰め込み具合に、若干の不穏さを感じながらも、しかしこの段階で致命的におかしなことしてるわけでもないしなあ……と観ていると、地道な捜査活動やらマカオ警察と管轄巡る駆け引きとか、そこそこ真面目に話は進むわけですよ。#fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年3月22日
『無敵のドラゴン』:そこで主人公は、犯行現場で犯人の動きや思考をトレースする推理力を発揮する。この上まだキャラ盛るのか(^^;; ただ、主人公は同時に、メンタル的に危ういところがあって、時々、現実と幻想が入り混じる。(なので、精神科医のヒロインとの付き合いがある)#fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年3月22日
『無敵のドラゴン』:……いや、まあサイコパス犯捜査ものでは、なくはない設定だが、既に設定過剰気味の主人公に、更に設定盛るのに躊躇ねえな。つか、この展開なら、冒頭の潜入捜査パート削っても問題ない気もするぞ。と、そんな調子でツッコム内に、徐々に何かがおかしくなってゆく(爆 #fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年3月22日
『無敵のドラゴン』:それもなあ、個別シーンでは微妙な違和感くらいだから、そんなに変にも思わず流しちゃうんだよね。でも「落ち」から逆算すると、それもこれも全部伏線か、と見事に腑に落ちる。……いや、この話、最初から狂ってたのか、という附の落ち方だけど(爆 #fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年3月22日
『無敵のドラゴン』:一応、誤解なきよう申し添えておきますが、本作は本格サイコ・サスペンスではなくて、格闘アクションです。そこは本気。マックス・チャンと総合格闘家アンデウソン・シウバとの何度かあるバトルは見応えあります。#fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年3月22日
『無敵のドラゴン』:特にクライマックスのマカオタワーの展望台の外、狭いキャットウォーク上でのバトルは鬼気迫る勢い。……というか、そのまま狂気の扉が開いて、あの壮絶な「落ち」へと雪崩れ込むわけで、やっぱりこの映画、ちょっとどうかしてるわ(^^;; #fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年3月22日
『無敵のドラゴン』:うん、まあ、何と言うか、別に小難しいアート系目指してこうなったと言うより、「みんなを喜ばそう」というエンタメ指向の想いが勢い余って狂気の扉を開いてしまった、と言うか(爆 他では得難い映画体験の得られる映画ではあると思います。現場からは以上です。はい。#fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年3月22日
■監督フィルモグラフィ:フルーツ・チャン(1959年~)
『ダンス・ウィズ・ウルブズ』@池袋新文芸坐(20/03/21(sat)鑑賞)
本日の映画1本目『ダンス・ウィズ・ウルブズ』@池袋新文芸坐に劇場入りしました。1991年公開。意外と観たことなかった名作映画を観ようシリーズ。ケビン・コスナー監督/製作/主演で、南北戦争後にスー族の娘と結婚してインディアンと暮らす元北軍将校のお話。「エコロジー西部劇」だそうで。#fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年3月21日
『ダンス・ウィズ・ウルブズ』観終わりました。戦場で勲功を挙げた将校が開拓地の最前線勤務を希望したら、無人の砦で、現地にいるのはインディアンのみ。連絡も補給も途絶えて数ヶ月間報告も命令もなしでほっとかれ、その内に現地住民に取り込まれて、武器の横流しまでして完全に寝返る話(爆 #fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年3月21日
『ダンス・ウィズ・ウルブズ』:まあ司令部がまずそんな状態で前線の砦放っとく方が問題なんだけど、当時の合衆国の人口密度や軍の規模に対して、国土が広すぎてそういうこともあり得ただろう、と。南北戦争が終息すると、軍の本格的な西部進出が始まることは、本映画終盤で語られていますが。#fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年3月21日
『ダンス・ウィズ・ウルブズ』:本作の映画史的な意味づけとしては、西部劇を悪役だった原住民視点で描いた点でエポックメイキングな作品とされ、終盤に出てくる合衆国陸軍の対インディアン征伐部隊なんか、完全に話の判らないならず者扱いです(^^;; #fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年3月21日
『ダンス・ウィズ・ウルブズ』:自国の歴史の負の側面を見直すお話ではあるのだけど、これは自虐というより逆に社会の正当性を高めるため。現在進行形の少数者(マイノリティ)へ「私たちの社会は、間違いがあれば正します」というメッセージを打ち出して、社会統合をもたらす効能がある。#fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年3月21日
『ダンス・ウィズ・ウルブズ』:まあ、原住民から収奪し尽くした今になってそれを言い出すのはズルくないか、とも思うんですけど、現在進行形のホットな話題は手を付けづらいので、歴史の話をしつつ、寓話化して現代の問題に投影するのは、よくある手です。『仮名手本忠臣蔵』とか(^^;; #fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年3月21日
『ダンス・ウィズ・ウルブズ』:本作では社会(ハリウッド)の主流派であり、加害者側でもある白人である主人公が、「あちら側」に越境して、被害者側である原住民と同化して、彼らの視座を得る。それにより、観客に原住民側の視座を自然にインストールし、感情移入を促す構造で語られます。#fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年3月21日
『ダンス・ウィズ・ウルブズ』:いきなり原住民側の主人公だと観客の感情移入が難しいから、というのと、観客の意識を既存の西部劇のモードから原住民側視点のモードに移行してもらうのに、主人公の境遇の変転をなぞってもらうのが一番自然というのがあるんでしょうね。#fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年3月21日
『ダンス・ウィズ・ウルブズ』:この映画が3時間もある(ディレクターズカット版では4時間(^^;;)のはそのためで、そこを手を抜くと、ただの「裏切り白人将校」の話になってしまう。なのですごく丁寧に描写を重ねてゆくのだけど、物語のスタート地点と決着点の落差を考えるとほとんど無駄はない。#fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年3月21日
『ダンス・ウィズ・ウルブズ』:とはいえ、原住民サイドは近代社会じゃないんで、当然、非近代的で残虐な面もあったはずで、そこは主人公が接触するスー族とは別に、残虐な武闘派部族を設定して切り分けてたり、それをエンタメとしての判りやすさのためと見るか逃げと見るか。#fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年3月21日
『ダンス・ウィズ・ウルブズ』:まあねえ。そもそもこれを社会をより良き方向に導く作品と見るか、社会によって被支配階層の物語を「消化」して同化の総仕上げとする作品と見るか。たぶんその両方の側面があるけど、でも物語は語られないより語った方がいい。少なくとも批判はできますからね。#fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年3月21日
『ダンス・ウィズ・ウルブズ』:絵面としては、大西部の雄大な自然描写が圧巻で、特に地響きを上げて大陸を渡るバッファローの大群とそれを襲うインディアンの狩りのシーンは圧巻。CGもまだそれほど発展してなかったろうに、どうやって撮ったんだ(^^;; #fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年3月21日
『ダンス・ウィズ・ウルブズ』:あと、主人公に懐く狼が超可愛くて、その切ない最後は観客に「白人は皆殺しにすべし」という決意を抱かせます(爆 それはさておき、西部劇でさんざん原住民を敵役として「消費」したハリウッドの贖罪と見るか言い訳と見るか。その両義性も魅力的な映画でした。#fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年3月21日
■監督フィルモグラフィ:ケビン・コスナー(1955年~)
『一度死んでみた』@立川シネマシティ/CINEMA ONE(20/03/20(fri)鑑賞)
映画『一度死んでみた』予告(60秒) 2020年3月20日(金)全国ロードショー
本日の映画2本目『一度死んでみた』@立川シネマシティ/CINEMA ONEに劇場入りしました。広瀬すずの朝ドラ後、初主演映画。今回は堤真一、吉沢亮共演で、ドタバタ・コメディだそうで。まあ今時の邦画喜劇には若干の警戒感がなくはないけど、広瀬すず出演の映画は全部観ることにしてるので(^^;; #fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年3月20日
『一度死んでみた』観終わりました。製薬会社社長の堤真一とその娘の広瀬すずのお話なので、一応、邦画喜劇の歴史名作、森繁久弥の『社長シリーズ』を継承する作品ってことでいいのか?(爆 まあそう考えると、プロットの緩い茶番感も昭和喜劇っぽくて有りか(^^;; #fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年3月20日
『一度死んでみた』:延命薬の研究を進める製薬会社社長の父親(堤真一)の娘・七瀬(広瀬すず)は、研究に明け暮れして母親の死に目にも駆けつけない父親に反発し、父親の希望する会社への就職も拒否し、(なんちゃってw)デスメタル・バンドのボーカルとしてデビューを目指す毎日。#fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年3月21日
『一度死んでみた』:しかし、父親がたまたま開発された「2日間だけ死ねる薬」を、専務に乗せられてうっかり飲んでしまい死亡(2日間限定)。その間に七瀬を傀儡社長にして、ライバル企業との合併話を進めようという専務の目論見だが、七瀬のお目付役の秘書・松岡(吉沢亮)はその秘密を知る。#fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年3月21日
『一度死んでみた』:松岡はその秘密を七瀬に話し、七瀬とともに告別式もなしにさっさと父親の遺体を火葬にしようとする専務一派に抵抗し、薬の効力の切れる48時間後まで時間を稼ぐことができるか……というお話。#fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年3月21日
『一度死んでみた』:お話のネタの根幹である「2日間だけ死ねる薬」がどういう機序で作用し、その間、遺体(?)の状況が生理学的にどうなってるのか、について一切説明がないばかりか、医者の死亡診断のシーンすらないことから判るように、このお話のリアリティラインは、基本「茶番」です(爆 #fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年3月21日
『一度死んでみた』:ただ全編それで徹底されてるので、作り手の力量不足でそうなってるというより、作品の基本コンセプトとして「茶番」感が選択されていると見ていいでしょう。まあかの『社長シリーズ』だって、社内でわちゃわちゃしてる割に、あの会社の業態が何かも良く判んないしぃ(^^;; #fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年3月21日
『一度死んでみた』:なので、企業買収が背景にあるからと言って、池井戸潤作品のように「敵対的買収(TOB)だ!」「こっちも経営陣買収(MBO)だ!」など、専門用語が飛び交う展開には一切なりませんので安心(?)してください。つか、買収話なんだから、弁護士くらい出せよとは思ったけど(^^;; #fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年3月21日
『一度死んでみた』:全編こんな調子で、いくら丁寧に伏線引いてあるからって、そんな無茶な屁理屈あるか!というネタのツルベ打ち(爆 とはいえ、演出のテンポとカット繋ぎのリズム感がいいので、それで押し切ってる。ここのバランスは際どいなー。それで免罪できるかどうかは、観る人次第か。#fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年3月21日
『一度死んでみた』:あと、監督がCM出身ということもあってか、しょーもない親父ギャグを連発しながら、それぞれ信じられない作り込みカット挿入して一瞬で流し去るとか、頭おかしいんじゃねーの。<褒めてます(^^;; #fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年3月21日
『一度死んでみた』:ヒロインのデスメタル・バンドだって、当人たちが自称しているだけで、客層はアイドルおたく層wだし、演奏技法がデスメタル風だけど作曲が前山田健一(ヒャダイン)って時点で「なんちゃって」バンドなのは明白で、そこも含めて観客が「理解」できるかどうか。#fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年3月21日
『一度死んでみた』:昭和の邦画喜劇って、こういう「茶番」を芸達者な喜劇役者陣の醸しだすわちゃわちゃ感で成立させていたわけですよ。それを踏まえると、「茶番」であること自体は実は悪いことではなく、本作を「茶番」であるからと切り捨てるのは、大事なことを見落とすことになる。#fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年3月21日
『一度死んでみた』:まあとは言え、個別のシーンやカットのテンポ感はいい割に、事の起こりである「父親の死」が全体構成的にちょっと遅くないか、とか、ヒロインが父親の幽霊(生霊?)を見える設定が「物語上必要な時」だけってのは、もったいなくない?とか、ツッコミ所はありますけどね。#fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年3月21日
『一度死んでみた』:全体的に大爆笑ドッカンっドッカンな映画というより、くすくす笑いが途切れない映画ではあって、邦画喜劇の伝統ともいうべき「茶番」感を愛でる映画でした。そのつもりで観ればそう悪くない。あと広瀬すずは意外と歌が上手い。なんちゃってデスメタルだけど(^^;; #fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年3月21日
『探偵事務所23 銭と女に弱い男』@池袋新文芸坐(20/03/13(fri)鑑賞)
本日の映画2本目『探偵事務所23 銭と女に弱い男』@池袋新文芸坐に劇場入りしました。1963年公開。大藪春彦原作の探偵ライトアクション。続編あったのか(^^;; 前作は鈴木清順監督作品なので、名画座でちょいちょい掛かるのだが、柳瀬観監督のこちらは滅多に上映されないので、この機会に。#fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年3月13日
『探偵事務所23 銭と女に弱い男』観終わり。前作は大藪春彦原作とは言え、監督である鈴木清順のカラーもあってか、ポップなスラップスティック色があったけど(カラーだったし)、今回はモノクロで敵幹部の葉山良二と「女房」の星ナオミを挟んでのブロマンスもありのハードボイルド風味。#fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年3月13日
『探偵事務所23 銭と女に弱い男』:情婦のヤサから出たところで、凄腕の銃の名手による暗殺の現場に出喰わした探偵事務所23所長、田島秀雄(宍戸錠)。第一発見者として新聞に顔写真が載ったことで、当の犯人である香港組織の幹部にして殺し屋・劉植文(小池朝雄)の接触を受ける。#fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年3月15日
『探偵事務所23 銭と女に弱い男』:一方、沖縄ルートの密輸品を扱っているという銃砲店の調査依頼を、ライバル店と警視庁捜査一課から受ける田島。半ば強引に店の組織に潜り込んだものの、銃砲店店主の宮城(葉山良二)の「女房」である万里(星ナオミ)により、宮城との同居を命じられる。#fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年3月15日
『探偵事務所23 銭と女に弱い男』:宮城に警戒されながらも、徐々に信頼を得て、銃砲店の背後に存在する香港の秘密結社「14J」の秘密に迫る田島。それと並行して、対立組織を殲滅させた劉が、宮城を失脚させて香港に召喚して粛清せんと策謀を巡らせる。田島はそれを察知するが……。#fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年3月15日
『探偵事務所23 銭と女に弱い男』:前作は鈴木清順がやりたい放題やらかしたので(^^;;、大藪春彦原作にも関わらず、ポップでスラップスティックな探偵アクションに仕上がってて、それはそれで面白かったのだけど、今回はその意味では大藪春彦色が強くなってよりハードボイルド風味。#fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年3月15日
『探偵事務所23 銭と女に弱い男』:前半こそ、主人公が探偵事務所で面白特訓したり、変なライター使ってたりと前作から継承のコミカル描写が多いものの、潜入捜査がはじまると、互いに警戒しつつ、絆を深めてゆく宍戸錠と葉山良二のブロマンスに傾斜してゆく。間に女挟むのもベタだよね(^^;; #fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年3月15日
『探偵事務所23 銭と女に弱い男』:話が進んでゆくと、香港の犯罪組織構成員なのに東京で銃砲店店長なんかしている葉山良二は、本来国民党参謀で「14J」創設メンバーなのに、国民党の大陸離脱以来、犯罪組織化してゆく組織内で主流派から外されての左遷人事だったことが判ってくる。#fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年3月15日
『探偵事務所23 銭と女に弱い男』:作中のこの「14J」は、勿論、実在の黒社会「三合会(トライアド)」系列の「14K」をモチーフにしたものですね。数多ある日活アクション映画でも、その創設背景の説明まで踏み込んでこういうディティールを描き込んでくるのは大藪春彦原作っぽい。#fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年3月15日
『探偵事務所23 銭と女に弱い男』:大藪春彦っぽさで言えば、前作では主人公がオリンピックの拳銃射撃選手という設定(そんなのあったっけ(^^;;)は特に深掘りされなかったけど、本作では射撃練習場のシーンがしっかり描写され、怪しげな日本語を使う小池朝雄とのファーストコンタクトもここ。#fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年3月15日
『探偵事務所23 銭と女に弱い男』:話の舞台も銃砲店だったり、大藪春彦っぽいだけでなく、この時代の日本社会での市井の銃文化(ガンカルチャー)の在り様を垣間見させて興味深いです。主人公のような拳銃の所持許可を持った私立探偵はさすがにファンタジー……なのか、どうなのか(^^;; #fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年3月15日
『探偵事務所23 銭と女に弱い男』:米軍流れの違法銃器の製造番号偽造して、店頭販売しちゃうなんて荒技、当時の銃砲業界のあるある話だったのかしら。入荷数と販売数の伝票調べたら一発でバレそうなものだけど。いずれにせよ、市民社会と銃が今よりずっと近かった時代のお話ですね。#fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年3月15日
『探偵事務所23 銭と女に弱い男』:物語は、かつての理想を失ってただの犯罪組織に成り下がった組織から、それでも抜け出せずにもがく葉山良二に思い入れを深めてゆく。仕事は「銭と金」で選ぶと嘯(うそぶき)きつつ、結局、それ以外のことに入れ込んでくと言うね(^^;; #fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年3月15日
『探偵事務所23 銭と女に弱い男』:それと本作のもうひとつの特徴は、「組織」と対決する話だけれど、葉山良二にせよ他の構成員にせよ、「組織」に属しながら、ぎりぎりのところで自分の利害や怒りを優先して統率から外れ、事態を引っ掻き廻す。#fr20_n
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『探偵事務所23 銭と女に弱い男』:どんな強大凶悪な「組織」と言えども、所詮は自由に思考する「個人」の集合体だ、という組織観で物語全体が貫かれているのは、原作が大藪春彦だからか、1960年代という時代の空気がそうだったのか。#fr20_n
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『探偵事務所23 銭と女に弱い男』:そんな感じで、ベタなお約束を日活らしくスタイリッシュな絵作りでまとめているのだけど、悪者は夜でもサングラスとか(^^;;、ちょっと記号化が過ぎる気もする。この辺を是とするかどうかで、評価は分かれそうですけどね。#fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年3月15日
『探偵事務所23 銭と女に弱い男』:監督は鈴木清順らの助監督を務めて、本作で監督デビューを果たした柳瀬観。その後、舟木一夫の映画とか撮ってた人ですが、やがて映画からTVドラマの世界に移り、映画監督としてのフィルモグラフィーは60年代で終わっています。#fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年3月15日
『探偵事務所23 銭と女に弱い男』:デビュー作でこの出来なら、もっとアクション映画を撮っておいて欲しかったところなのだけど、この時代の監督さんにしては撮った映画の本数は多くなく、本作を含む数少ないアクション系のタイトルのいずれもDVDは出ていません。もったいない。#fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年3月15日
『探偵事務所23 銭と女に弱い男』:そんなわけで、あまり観る機会の多くない本作ですが、前作の軽みを継承しつつ、宍戸錠と葉山良二のスタイリッシュなブロマンスというのは、そうそう他では観れない作品ですので、機会がありましたら、是非。#fr20_n
— 義忠@C98月曜 南ウ40「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年3月15日
■監督フィルモグラフィ:柳瀬観(1932年~2009年)
『御用牙 かみそり半蔵地獄責め』@ラピュタ阿佐ヶ谷(20/02/22(sat)鑑賞)
Hanzo The Razor - The Snare (Trailer)
本日の映画『御用牙 かみそり半蔵地獄責め』@ラピュタ阿佐ヶ谷に劇場入りしました。1973年公開。小池一夫原作・脚本、勝新太郎主演。拷問とレイプで悪を討つ大江戸アウトロー同心のお話。……いや、1970年代で小池一夫原作なら、そらそうもなろうけどな(^^;; #fr20_n pic.twitter.com/YEB1kWzTDr
— 義忠@諸々活動中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年2月22日
『御用牙 かみそり半蔵地獄責め』観終わりました。今回、脚本は小池一夫ではなく、監督でもあるベテラン、増村保造。そのせいか、エログロ要素はパワーアップしつつ、勘定奉行との激突コースを主軸に個別エピソードを転がしてゆくという、映画向きのすっきりとした構成に。そういうとこだよな。#fr20_n
— 義忠@諸々活動中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年2月22日
『御用牙 かみそり半蔵地獄責め』:今回、主人公・かみそり半蔵こと板見半蔵が対峙するのは、幕閣である勘定奉行。その隊列に逃げ込もうとしたチンピラを追って、結局、そのまま殴り込みになって衛士たちをどつき倒し(爆、それがきっかけで勘定奉行、そしてその護衛の黒沢年雄と因縁がつく。#fr20_n
— 義忠@諸々活動中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年3月8日
『御用牙 かみそり半蔵地獄責め』:チンピラが担いでいた女物の衣装が、行き倒れた娘のものと判り、そこから違法堕胎の女巫女、良家の子女を使った高級売春を営む尼寺……と捜査が進む先々で勘定奉行の陰が見え隠れし、両者の衝突コースが形作られてゆく。#fr20_n
— 義忠@諸々活動中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年3月8日
『御用牙 かみそり半蔵地獄責め』:前作で受けた要素は(下品なとこも含めて)丁寧に反復しつつ、荒っぽかった構成や、全編通した軸となるラスボスとライバルを設定するとか、映画として「整えられた」印象。前作と並べて観ると、「劇画」と「映画」の違い見えてくる、気がしないでもない(^^;; #fr20_n
— 義忠@諸々活動中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年3月8日
『御用牙 かみそり半蔵地獄責め』:前作の要素で言うと、「下半身鍛錬w」とか「イヤな上司(西村晃)への啖呵」とか「カラクリ屋敷内での襲撃者とのチャンバラ」とか「レイプ拷問(…)」とか。基本、中学生くらいの男子が大喜びしそうな要素の詰め合わせなのだけど。<中学生観ちゃダメだが(^^;; #fr20_n
— 義忠@諸々活動中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年3月8日
『御用牙 かみそり半蔵地獄責め』:そういう「良識ある大人」が眉を潜めるような話を、ずけりとやってのけるのが、劇画原作者たる小池一夫の面目躍如たるところだが、同時に、90分という映画の尺に見合った構成力がなかなか身につかなかった節がある。#fr20_n
— 義忠@諸々活動中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年3月8日
『御用牙 かみそり半蔵地獄責め』:例えば、勝新太郎と黒沢年雄の対決シーンなんか、期待を持たせるだけ持して、ラストの橋の上で一瞬の攻防で決める。これは前作中盤の田村高廣との対決の反復であると同時に、ラストに持ってくることで前作より観客の印象に深く刻み込むことに成功している。#fr20_n
— 義忠@諸々活動中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年3月8日
『御用牙 かみそり半蔵地獄責め』:そういう改善が本作では全編に詰まってる。本作の監督脚本と次の第3作目の脚本を担当した増村保造は、かなり頭のネジの弾け飛んだ小池一夫ワールドを最大限尊重しつつ(^^;;、映画のベテランとして、構成と演出の提供に徹している。大人の仕事ですわ。#fr20_n
— 義忠@諸々活動中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年3月8日
『御用牙 かみそり半蔵地獄責め』:結局、小池一夫は、この1970年代の一時期を除くと、映画脚本家ではなく劇画原作者の巨星として日本の文化史にその名を遺すことになるのだけど、この辺りの課題を本人も自覚していてのことだったのかどうか。#fr20_n
— 義忠@諸々活動中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年3月8日
『御用牙 かみそり半蔵地獄責め』:さて、そんなわけで、次の3作目も脚本は増村保造(監督は別の人)なので、きっちり楽しませてくれる痛快娯楽時代劇に仕上げてくれることを期待しつつ。……まあでも、今後絶対、地上波TVで放送とかないよな、このシリーズ(爆 #fr20_n
— 義忠@諸々活動中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2020年3月8日
■監督フィルモグラフィ:増村保造(1924年~1986年)
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