原作/竹宮ゆゆこ 作画/絶叫『とらドラ! 1 (電撃コミックス)』
- 作者: 竹宮ゆゆこ,絶叫
- 出版社/メーカー: アスキー・メディアワークス
- 発売日: 2008/02
- メディア: コミック
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竜児は大河の親友・櫛枝実乃梨が、大河は竜児の親友・北村祐作にそれぞれ想いを寄せていることを確認したふたりは、結束して事態に対処すべくここに恋愛同盟を結成。
だが、常に予想の斜め上をゆく空廻りドジっ娘であった大河の惨状を前に、母子家庭を仕切る竜児のおさんどん根性が放っては置けず、なし崩しに私生活の面倒まで見るはめに。
それはやがてクラスの衆目の知るところとなり──
「絶叫」って、一般名詞だから検索しづらい……。orz
まぁ、それはともかく。
もう、ね、ダメです。ダメなんです。
あたしゃ、こういう、ハルヒとキョン的というか、面倒くさい女の後ろについて「しょうがねぇなぁ」とフォローやら突っ込みやらをするポジションというのがですね、自分の理想の男女関係なんですよ!<いや、そんなカミングアウトいきなりされても……。
うっさい! ばーか!
決断主義とか、新・教養主義とか、時代に対する批評的視点とか、ゼロ年代の新しいサブカルチャーの萌芽とか、もう知るかっ。
俺はね、俺が幸せならそれでいいの!<……。
昨日と今日でわかった
こいつは強情で
卑怯で唯我独尊で
やると決めたら
絶対にやる奴で
それから…
─────
とんでもなく
危なっかしい
ところがあるから
放ってはおけないのだから
仕方ない
────そう思った
(『とらドラ! 1 (電撃コミックス)』p170より)
そうそう、これ。この感情ですよ。
あぁ、どこかにこんな「手乗りタイガー」みたいな面倒な女の子、転がっていながっ☆(殴)。
【審議中】
………
……
…
【審議終了】
……少々、取り乱しました。申し訳ない。
ただ、まぁ、物語なんてものは、本来エモーショナルな心理装置なわけで、評論家だのレビュワーだのに素で冷静に分析なんかされた時点で、ある種の敗北のような気もするのですよ。
率直に言ってこの作品から時代の病理とか、文明の成熟度とか、ライトノベルとコミックスがメディアミックスするビジネスモデルの現状とか、まぁ、読み取ろうと思えばそれなりに読み取れなくもないんでしょうが、でもたぶん、そんな読まれ方はこの作品にとっても作者にとっても、そして何より消費者たる読者にとって、あまり幸せな消費のされ方ではないのではないか。
いや、評論は評論で嫌いじゃないですけどね。
でも、この作品に関しては、難しいことなぞ考えず、自分はころころと表情を変えて暴れまわるちっちゃな大河嬢の姿を、にへらにへらと眺めていたいのですよ。
それって、そんなにイケナイことかしらん。
ま、お堅い政治や社会学の本も別にちゃんと読んでますから、お許しめされますよう。