東京国際ブックフェアに行ってきました
参議院選挙の日です。皆さん、投票には行かれましたか?
各政党の打ち出す政策が微妙にバラバラで選びにくいとか、よくよく話を聞いても「何をやりたい」という主張はあっても「どうやります」という手順や実現性の話にはどこの党も言及してなかったり、判断のしようがなかったりするんですが、とりあえずこれ以上、政治が混乱しないようにと考えて投票しました。
……いやぁ、たぶんしちゃうんでしょうけどね、混乱。
衆議院の解散がなければ、この先、3年は大きな国政選挙はないわけで、結果として「何も決められない3年間」を国民は選ぶことになるのかしら。
いや、「変なことを決められるよりまし」ってのもひとつの見識ですけどもね。
あ、そうだ。
報告忘れてましたけど、Twitter始めました。
たまに気が向いたら呟いてますので、お暇な方は@yoshitada_nで検索してフォローしてやってください。
[イベント]東京国際ブックフェア(7/9(木)〜12(日))
さて標題どおり、昨日11日に行ってきました。
ちょっと紫外線が強いけど、いい天気。風も気持ちいいです。こんな日は、ウチに篭ってたら損です。
今年のブックフェアはスルーしようと思ってたんですが、iPadの発売を受けて、電子書籍業界が一気に盛り上がってきているようで、この10年ほど業界をワッチしてきた身としては、ここは足を運ばないと、と。
……いや、あの業界は定期的に盛り上がっちゃ、その都度、累々と屍(かばね)を重ねてきた、死して屍拾う者なし(@大江戸捜査網)な業界だったりするので、この先も油断は禁物だったりするのですが。
で、今年のブックフェアは西館で開催。
でも、ついこないだまで、東館半分使ってたイベントなんですよね……。何だかんだ言って、出版業界が体力なくしてるということか。
特にマップもなくフロアに足を踏み入れたら、いきなり教育ITのゾーンにw クラウドで出席管理とか教室HPの一括サービスとか言ってる。まぁ、学校の教室運営のIT化なんてやること決まってるんだから、クラウドで充分なんだよね。
でも学園小説なんかでの職員室の描写とか、大きく変わりそう。
担任の先生が教室SNS上で「好き嫌いはいけません」とか「いじめはやめましょう」とか生活指導したり、自動採点ツールを使って収集したテスト結果を成績管理システムの分析機能でチャート化して学習指導に使ったり、するようになるわけだ……いや、金のある学校ならもうやってるか。
21世紀ですもんねぇ……。
次いで、小飼弾さんがVOYGERの社長さんと対談してる場面に遭遇。
萩野さんも、苦節18年でようやく日の目を見る日が……(ホロリ)。
ただ、小さな会社がこれだけ頑張ってきて、うまくいきそうになるとDNPとかレガシーな大手が市場を掻っ攫いにくるというのは、日本のビジネスシーンの嫌なところですよね。
端的に言えば、銀行がベンチャーにまともな規模の金を貸す能力がないのが、根本的な問題なんですが。
モリサワのInDesign連携のiPhoneアプリ生成ツールMCBook。ライセンスが年間5万、領布価格の5%というのは法人としてはリーズナブルだけど、同人にはちょっと高めの感が。
あとInDesignからの書き出しって、本当にそんなにすんなり行くのかしらという疑問がないではないんだけど……まぁ、そこはいいか。小説系ならそんなに複雑なレイアウトでもないし。
次にGoogleBooksのプレゼンを拝聴。ここもやるやると言いつつ、日本でのサービス開始までが長かったなぁ。
ここの面白い点は、本の検索を掛けると、ユーザーの所在地近くで在庫を置いている近所の本屋を紹介してくれる点。あ、でも密林さんへのリンクはなかったw
どうも電子書籍そのものの直接売買を手掛けるより、リアル書籍も含めた書籍コンテンツの検索サービスであることを重視しているみたい。あくまで「検索」に徹する気らしい。
ちなみにGoogleさんの隣のブースでハンガーの紹介をしていたw 謎
出版社のゾーンに突入。通路は狭いし、各ブースも小さめなので、祭の夜店を冷やかしている気分。国際規模のイベントとは思えない……。
……で、総評としては、電子書籍ビジネスが本格的に立ち上がってきたものの、出版業界全体の衰退をカバーできるほどのパワーはまだなく、その所為もあって各社それぞれ模索中といった感じ。
まぁ、電子書籍市場は今度こそちゃんと成立して欲しいとは思うんですけどね。