『牢獄処刑人』@シネマート六本木(14/7/23(wed)鑑賞)
フィリピン映画『牢獄処刑人』@シネマート六本木に劇場入りしました。看守公認でシャバで仕事をこなしては監獄に戻る殺し屋とそれを追う刑事のお話。「面白いアイデア考えるなぁ」と感心したら、実話を基にしてるそうで…フィリピン恐るべし(^^;; pic.twitter.com/XWqvmtkM3U
— 義忠@夏コミ申込中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2014, 7月 21
『牢獄処刑人』観終わりました。いや、これは……一級品のアクション映画、そして一級品の暗黒(ノワール)映画! 畜生、やってくれるぜ、フィリピン映画! ドライブ感のあるカット割、熱気と猥雑さに満ちたレイアウト、そして怒りと絶望に滾るストーリー! 今年、こいつを観ないのは大失敗だぞ!
— 義忠@夏コミ申込中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2014, 7月 21
『牢獄処刑人』:看守を抱き込んだ「組織」によって、牢獄から「出勤」する老殺し屋。保釈の日を間近に迎え、若い弟子に仕事を教え込む。一方、国家警察NBIの若きエリート捜査官は、所轄の老刑事とともに殺し屋を追うが、やがて事件を追う内に政界や軍とも癒着した「組織」の実態が明らかにーー
— 義忠@夏コミ申込中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2014, 7月 21
『牢獄処刑人』:予算の都合か、アクション映画としては、そんな派手な絵作りは出来てないのだけど、それを補って余りあるテキパキとしたカット割がカッコイイ! しかし、本作が本当に凄みを見せるのは、「組織」の実態が明らかになってから。
— 義忠@夏コミ申込中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2014, 7月 21
『牢獄処刑人』:気が付いたら、エリート君は「組織」のど真ん中にいて、嫁から「母が殺された時、父が『組織』に仕事を依頼したの。あなたは、私に何をしてくれるの?」などと詰め寄られる始末。何だ、この地獄。もう、社会が「組織」と一体化しちゃって、皆、悪いこととも思わなくなっちゃってる。
— 義忠@夏コミ申込中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2014, 7月 21
『牢獄処刑人』:一方、老殺し屋の方も、あれほど待ち望んだ出所の日が近づくにつれ、己の居場所を見失って心が揺れ動く。すべてが破滅へと雪崩れ込むその涯(はて)に、老殺し屋が選んだ結末は……。もう、地獄ですわ。あっちも、こっちも地獄。どす黒い南国フィリピン地獄紀行。
— 義忠@夏コミ申込中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2014, 7月 21
『牢獄処刑人』:これはまさに、一級品の薫り高きノワール映画です。70年代の日本のアクション映画を思わせるディストーションを効かせたギターの旋律が、また最高。あの時代の日本映画の熱気が乗り移ったかのような、素晴らしい映画です。
— 義忠@夏コミ申込中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2014, 7月 21
『牢獄処刑人』:今、アジアでは、こうした熱気のあるアクション映画が、どんどん撮られ始めてる。それは人口増加と高度成長を背景に、輸入品ではない「自分たちの物語」を欲しているからです。この映画もそう。こんな地獄の底で、足掻きながら生きるフィリピン人の映画を誰が撮る?
— 義忠@夏コミ申込中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2014, 7月 21
『牢獄処刑人』:自分たちで撮るしかないんです。その覚悟があればこそ、遠く離れた外国の観客まで届く、長射程の普遍性を持った映画になる。そして、そうした映画を撮れたことが、その国の人びとの自信と勇気に繋がるんです。見ていてごらんなさい、この映画をきっかけにフィリピン映画は化けますよ。
— 義忠@夏コミ申込中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2014, 7月 21
『牢獄処刑人』:『シュリ』を劇場で観た時に、『ザ・レイド』を観た時に感じた、震えを今感じています。こんな真っ黒で絶望的な映画なのに、希望に満ちたフィリピン映画界のパワーの萌芽を目の当たりにして、わくわくが止まりません。いいもの観せてもらいました。日本人も負けてられねーぜ!
— 義忠@夏コミ申込中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2014, 7月 21
ちなみに南国ノワールの傑作『牢獄処刑人』の監督さんの日本公開作品の前作は、10年前にDVDリリースされたゆるいボンクラ・ヒーロー物の『スパイダー・ボーイ ゴキブリンの逆襲』。http://t.co/ASTE9DLgWF ……この10年で、この監督にいったい何が(^^;;
— 義忠@夏コミ申込中「物語工房」 (@yoshitada_n) 2014, 7月 23